2015年4月15日23時52分
聖マリアンナ医科大学病院(川崎市)の医師が、「精神保健指定医」の資格を不正に取得していたとされる問題で、厚生労働省は15日、20人の指定医の資格を取り消す処分を決めた。処分の発効は17日。これだけ大量の不正取得が明らかになるのは初めてという。
精神保健指定医は、重い精神障害がある患者について、強制的な入院が必要かどうかを判定することができる。同病院によると、不正取得した医師らは100人の強制入院(医療保護入院)の判断をしていた。今後、判断が妥当だったかどうか第三者の専門家に検証してもらうとしている。
厚労省によると、不正取得を理由に資格を取り消したのは11人。ほかに指定を厚労省に申請した医師を指導する立場で、不正の確認を怠ったなどとして医師9人の指定医の資格も取り消した。20人は申請時などに同病院にいて、9人がいまも同病院に所属している。ほかに申請中の3人にも不正があったとみる。この資格の取り消し例は、確認できる2002年以降では3人だけという。
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