ＷＯＷＯＷドラマ　ジャニーズ初　東山　「予告犯−」６・７開始

　少年隊の東山紀之（４８）が６月７日からＷＯＷＯＷで放送される「連続ドラマＷ　予告犯−ＴＨＥ　ＰＡＩＮ−」（日曜午後１０時、全５回）に主演することが決まった。ジャニーズのタレントがＷＯＷＯＷのドラマに登場するのは初めて。

　ドラマ「予告犯」は、６月６日公開の生田斗真（３０）主演映画「予告犯」の１年後を描いたもので、映画の原作コミックの作者・筒井哲也さんが監修するドラマオリジナルストーリー。

　東山が演じるのは、新聞紙の覆面マスクをかぶった謎の集団「シンブンシ」のリーダー。動画サイト上で「公開裁判」と称し、痴漢の冤罪（えんざい）を晴らしたのを皮切りに、次々と法で裁けない“被告人”に判決を下していくが、その正体は西東京地裁に籍を置く現職の裁判官・佐久間英司という刺激的な設定。

　東山は「悪と正義が入り乱れていて、今まで巡り合った作品の中でも一風変わってます。ぼくも見ている方を裏切りたいという思いが強いですから、年を経て、こういう役をもらえるのはありがたいです」と役者冥利（みょうり）を感じていた。裏の裁きという点では「必殺仕事人」に通じるが「あちらは時代劇なので、今回の方がよりリアリティーがある」とも。

　ＷＯＷＯＷドラマの評価は俳優仲間の間でも高く、表現に幅があるところが魅力で「重いものが取れたような自由を感じました」。セリフは「尋常じゃない多さ」で、しかも全シーンの３分の２は新聞紙で顔が見えず「ＡＤさんに代わってほしかった」と苦笑。役作りで家で市販のマスクをかぶったところ娘が怖がり、以来、悪さをした時のしつけには一役買っているそうだ。

　映画版主演の生田とはいい緊張関係にある。「まあ負ける要素もないな」と先輩の余裕を見せつつも「斗真もいい俳優なので年齢関係なく高め合うことが必要」と競演を喜んだ。

　「予告犯」　映画は、生田斗真演じる通称ゲイツが謎の集団「シンブンシ」を率いて、動画サイト上で法で裁けない悪人に制裁を加えるダークヒーローもの。中村義洋監督。ドラマは映画の約１年後の物語で、東山が「シンブンシ」を模倣した新たな「シンブンシ」としてネット上に現れる。ドラマも中村監督が手掛ける。