高浜原発:福井地裁仮処分受け住民側が審査中止申し入れ
毎日新聞 2015年04月15日 19時16分(最終更新 04月15日 20時48分)
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを命じた14日の福井地裁の仮処分決定を受け、住民側は15日、運転の前提となる新規制基準に基づく審査をしている原子力規制委員会と事務局の原子力規制庁に対し、高浜3、4号機を含む全国の原発の審査中止を求める申し入れ書を規制庁へ送付した。
仮処分決定は新規制基準を「緩やかに過ぎ、合理性を欠く」と批判。「適合しても安全性は確保されず、運転により住民の人格権が侵害される具体的危険性がある」と認定した。住民側は申し入れ書で、「指摘を厳粛に受け止め、全ての原発の審査をただちに中止するよう強く求める。決定は関電だけでなく、規制委にこそ向けられたもの」としている。
規制庁は取材に「これからどう取り扱うかを含めて検討する」と話した。【竹内望】