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束ねてネジって・・・ [緑藻]

細胞がだんだん増えて、あつまります、
集まっただけでは前回の方のように、バラケてしまいますので、
アンキストロデスムス5.jpg
見事にネジって束ねてますね。

アンキストロデスムス(Ankistrodesmus)さんです。

イトクズモという名前があるようですが、違った種類(Zannichellia)にもその名前があるみたいです。
どちらが正しいのかというと、後者が優勢のようです?
なのでアンキストロデスムスと呼んだほうがいいのでしょうね。

さて、この方は変異に富んでいて、その形は様々なものがあります。
アンキストロデスムス.jpg
こんな形に若干バラケて、トゲトゲだったりもします。

形によって分類されていますので、作表しておきましょう。

細胞の形 集まり方
Ankistrodesmus falcatus 直、三日月 中間で結合
Ankistrodesmus fusiformis 真直ぐな細胞が放射状に並ぶ
Ankistrodesmus spiralis 湾曲、S字、螺旋 8個までの細胞が螺旋状に結合
Ankistrodesmus bernardii 8~10個の細胞が中間で結合
Ankistrodesmus densus 最低16個の曲がった細胞が集まる

Hoehnea 39(3): 421-434, 3 fig., 2012.によります。

表によると、上の写真は、Ankistrodesmus spiralisで、
下の写真は、Ankistrodesmus fusiformisですかね。
(分類はまず、形が真直ぐに近いか⇔螺旋に近いか、を基準にするようです。)

報告は日本ではないので、表は当てはまらないかもしれません?

ササの葉さーらさら [緑藻]

丸い方たちのご紹介が一通りすみましたので、細長い方たちのご紹介です。

クアドリグラ.jpg
クアドリグラ(Quadrigula)さんです。

ふつうは、4本のササの葉(笹かまぼこ?ささみ?)状の細胞を持ち、
1~16個の細胞を持つ亜型?があるようです。

刺さってしまいそうですが、
透明の構造(mucilaginous envelopes)に包まれているみたいなので、その心配は無用のようです。

緑藻とトレボウクシアは隣り合わせ [緑藻]

さて、緑藻とトレボウクシアのお仲間をご紹介してきましたので、先へと進む前に分類樹の再確認です。

以下は、2004年の時の遺伝子系統樹ですので、トレボウクシアさんと、緑藻が微妙な関係になっています。

イトクズモ(Ankistrodesmus) Ankistrodesmus Ankistrodesmus モノラフィディウム(Monoraphidium) クアドリグラ(Quadrigula) Monoraphidium Podohedriella Monoraphidium Monoraphidium キルクネリエラ(Kirchneriella) イカダモ(デスモデスムス:Desmodesmus) イカダモ(セネデスムス:Scenedesmus) ネオクロリス(Neochloris) アミミドロ(Hydrodictyon) ブラクテアコックス(Bracteacoccus) ボツリオコッカス(Botryococcus) コナヒゲムシ(Chlamydopodium) Protosiphon Haemotococcus シオヒゲムシ(Dunaliella) ホルモチロプシス(Hormotilopsis) カエトペルチス(Chaetopeltis) Planophila トレボウクシア(Trebouxia) Myrmecia ディクチオクロロプシス(Dictyochloropsis) ワタナベア(Watanabea) ミクロタムニオン(Microthamnion) Fusochloris Choricystis クロレラ(Chlorella) ナノクロルム(Nanochlorum) 緑藻綱 トレボウクシア藻綱 Chlorophyceae Trebouxiophyceae
これからすると、ボツリオコッカスさんは緑藻になってしまいますが、近縁のお仲間なので、
あまり深く考えずに近い仲間なのかなぁって思っておきましょうか?

Acta socie Botani polo Vol.73,No.1:39-46,2004.からのお話でした。

前にもご紹介した?真核生物(Eukaryota)の正確?な分類は今のところ、
Journal of Eukaryotic Microbiology Volume 59, Issue 5, pages 429–514, September 2012.が、
スタンダードらしいので、そちらをごらんください。

ペーパークラフト④ [ワムシ]

ペーパークラフトの4回目は、スクアティネラ(Squatinella)さんです。
スクアティネラ101.jpg
実際には、頭がとがっていないのですが、とがらせてみました。(可愛いでしょ?、イカ?)

実物の顕微鏡写真はこちらをご覧下さい。

スクアティネラ.png
こちらが、印刷用画像です。

裏面は、
スクアティネラ102.jpg
こんな感じで、

横は
スクアティネラ103.jpg
こんな感じですね。

ふわーっと、泳いでくれるといいのですが・・・っ・・・ね。
(宇宙船でしょうか、StarTrekでみたような?)

インバージョン、再び [緑藻]

さて、今日も少し前に戻って、ボルボックスのお話です。

以前ボルボックスは体を反転させるというお話をいたしました。

その反転の仕方に、いろいろあるようで、現在のところ、A型、B型とよばれるものがあるようです。

以前ご紹介した頂点から細胞の変形と移動が始まるものをA型といい、
中央から始まるものはB型といって区別されます。
(どちらも、頂点から裂けるのは変わりませんが。)




図示するとこんな感じでしょうか、
細部については参考をご覧下さい。すごく綺麗な絵で解説されています。
(実際には底が上に持ち上がり平たくなるのですが、
細胞の数が全然足りてないので出来ませんでした。すみません)

BMC Biology 2011, 9:90と、
BMC Biology 2011, 9:89からのお話でした。

A型と、B型の中間のAB型や、Bより下のC型なんていうのもあるのでしょうか?
たぶんAB型はあるのでしょうね。生物がそんなにきっちり分かれているとは考えられませんからね。
血液型みたいにO型とかはどうなのでしょう・・・

では、よい一日を。
(おっと、もうすぐ明日でしたね。)

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