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欧州中央銀行 過去最低の金利水準を維持4月15日 22時50分
ヨーロッパ中央銀行は、単一通貨ユーロの金融政策を決める定例の理事会を開き、ユーロ圏がデフレに陥るのを防ぐために、先月開始した量的緩和の効果を見極める必要があるとして、過去最低になっている今の政策金利の水準を維持することを決めました。
ヨーロッパ中央銀行は、15日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会を、ドイツのフランクフルトの本部で開き、主要な政策金利を、過去最低の水準となっている今の年0.05%のまま据え置くことを決めました。
ヨーロッパ中央銀行は、ユーロ圏がデフレに陥るのを防ぐため、先月、各国の国債など幅広い資産を買い入れて、市場に大量の資金を供給する量的緩和を開始しました。ただ、ユーロ圏では、消費者物価指数が、4か月連続でマイナスとなるなどデフレへの懸念が続いているほか、ギリシャへの金融支援を巡る協議の難航で、ギリシャが債務不履行に陥るのではないかという懸念が出ていて、金融市場の波乱要因になっています。
ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁は、理事会のあとの記者会見で、量的緩和の効果を見極める必要があるとしながらも、金融機関の貸し出しの基準が緩和傾向にあることなどを指摘し、「量的緩和が効果的だという明らかな根拠がある」と述べ、効果に自信を示しました。また、ギリシャについては、ギリシャの中央銀行を通じた金融機関への資金供給を継続する方針を示しました。
ヨーロッパ中央銀行は、ユーロ圏がデフレに陥るのを防ぐため、先月、各国の国債など幅広い資産を買い入れて、市場に大量の資金を供給する量的緩和を開始しました。ただ、ユーロ圏では、消費者物価指数が、4か月連続でマイナスとなるなどデフレへの懸念が続いているほか、ギリシャへの金融支援を巡る協議の難航で、ギリシャが債務不履行に陥るのではないかという懸念が出ていて、金融市場の波乱要因になっています。
ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁は、理事会のあとの記者会見で、量的緩和の効果を見極める必要があるとしながらも、金融機関の貸し出しの基準が緩和傾向にあることなどを指摘し、「量的緩和が効果的だという明らかな根拠がある」と述べ、効果に自信を示しました。また、ギリシャについては、ギリシャの中央銀行を通じた金融機関への資金供給を継続する方針を示しました。
記者会見が一時中断
一方、ヨーロッパ中央銀行の理事会のあと開かれた記者会見のなかで、女が突然、ドラギ総裁に襲いかかり、取り押さえられる騒ぎがありました。女は、ドラギ総裁の目の前の机に飛び乗って、「ヨーロッパ中央銀行による独裁をやめさせろ」などと叫び、すぐに取り押さえられました。ドラギ総裁に、けがは無いものとみられますが、記者会見は一時中断し、会場は騒然となりました。