1地球ドラマチック▽野生へ!動物の赤ちゃん成長記2 アリクイがアリを食べる特訓 2015.04.11


動物にとって生まれてからの数か月はとても重要な時期です。
そのため親を失った赤ちゃんには手厚い保護が必要です。
懸命に生きようとする動物の赤ちゃん。
そして野生動物を守り育てようと献身的に取り組む人々がいます。
この子たちは常に愛され守られなければいけません。
紹介するのは遠く離れた2つの地域での取り組みです。
オーストラリアではウォンバットのステイシーが野生に戻るための第一歩を踏み出そうとしています。
初めて子供を預けた時のような気持ち。
大丈夫よ。
中米コスタリカではナマケモノのニュービーが肺炎と闘っています。
新しい薬に希望が託されます。
アリクイのアルは食べ物を得る方法を学んでいます。
自力で食べ物を探し必要な栄養をとれるようにならなければ将来野生で生きていく事はできません。
野生動物の保護は簡単ではありません。
いい子ね〜。
保護されたさまざまな動物の赤ちゃんが野生に戻るまでの日々を追います。
オーストラリア大陸は3,500万年以上前に周りの大陸から分かれてできたと考えられています。
独立した大陸で有袋類をはじめさまざまな野生動物が生息しています。
哺乳類の中でも有袋類の赤ちゃんは母親のお腹にある袋の中で育ちます。
母親を失った赤ちゃんには代わりに世話をしてくれる存在が必要です。
そのため赤ちゃんの世話は人の手で昼夜を問わず行われます。
オーストラリア南部の町でスー・サムフィアはある有袋類の世話をしています。
ウォンバットです。
スーはこれまでに親を亡くしたウォンバットをおよそ10匹育ててきました。
今はメスのステイシーにかかりきりです。
ステイシーは生後5か月。
ひと月前に保護されました。
かまないで。
ダメよ。
ステイシーの母親は車にひかれて命を落としました。
さてとミルクの時間よ。
ねどうぞ。
ウォンバットは夜行性です。
夜草を食べに出た時に運悪く車にひかれてしまう事があるんです。
ステイシーは母親のお腹の袋に居て助かりました。
スーのおかげでステイシーは順調に成長しています。
個性も出てきました。
ステイシーはウォンバットの中でも特にかわいいですね。
元気いっぱいに走り回るところが大好きです。
突進したり押したりするのはウォンバットの習性です。
そんなしぐさがかわいいですね。
通常ウォンバットは土の中に巣を作ります。
長い爪は土を掘るのに適しています。
頑丈な歯で木の根や皮草木をかみます。
家の中で育てるのは大変です。
目を離すとすぐ木製の物にかみつくんです。
ケージから出したらよく見張っていないと。
カーテンにもかみつきますから。
ウォンバットは扱いにくい動物です。
しかも成長すると縄張り意識が強くなります。
ステイシーが保護されてから2か月がたちました。
ステイシーはすっかりスーになついています。
しかし野生に帰すならステイシーには人間ではなくウォンバットの仲間が必要です。
自分が人間ではなくウォンバットなのだと分からせるためにも仲間といる事は大切です。
ステイシーのためにスーはようやく仲間を見つけました。
友人がハイジと名付けたウォンバットを保護しているんです。
ステイシーより少し大きいんですが遊び相手にはぴったりです。
ステイシーとハイジの気が合えば2匹一緒に野生に帰すための訓練をさせようとスーは考えています。
しかし一つ気がかりな事があります。
以前ステイシーを別のウォンバットと引き合わせたところいじめられてしまったのです。
今回は打ち解ける事ができるでしょうか。
有袋類の赤ちゃんは母親のお腹の袋の中で育てられます。
親を亡くした赤ちゃんを保護する場合身体的な密着を再現する必要があります。
ストレスで命を落とす事もあるからです。
オーストラリアからおよそ1万4,000キロメートル。
中米のコスタリカでも献身的な保護活動が行われています。
コスタリカは国土の3/3以上が国立公園や自然保護区で世界有数の生き物の宝庫です。
しかし人間と動物の共生はどこでも難しい課題です。
ここでも野生動物が犠牲を強いられています。
コスタリカの自然保護団体KSTRでは親を亡くしたりケガをした野生動物を保護し野生に戻すための訓練を行っています。
野生動物部門の責任者サム・トラルは親を亡くした6匹のナマケモノと一緒に暮らしています。
ナマケモノはのんびりしていますが育てるのは難しい動物です。
動物の赤ちゃんを育てるのは大変です。
中でもナマケモノの赤ちゃんは特に手がかかります。
ストレスに弱く安心できないと死んでしまうんです。
サムが最も気にかけているのが肺炎を患っているニュービーです。
ニュービーは生後4か月。
母親をイヌに殺され保護されました。
ニュービーとは「新入り」という意味で正式な名前ではありません。
サムはニュービーの肺炎が治ったら改めて名前を付けようと考えています。
このまま肺炎が治らなかったら野生に戻るどころか生き続ける事さえ難しいでしょう。
幸い新しい薬が効いているようです。
病気が治っても野生に戻るまでには長い道のりが待っています。
ナマケモノが野生で生きていくためにはまず木登りを覚えなくてはなりません。
ナマケモノは動作はゆっくりですが木登りは得意です。
枝にぶら下がって眠る事もできます。
ナマケモノの骨格は独特です。
けい椎の数が他の動物よりも多いため首がよく回り木にぶら下がったまま周囲を見渡す事ができます。
また体の毛は雨水が流れ落ちやすいように生えています。
腐っていて危険な枝は嗅覚を使って嗅ぎ分けます。
ニュービーはそれを全て自力で学ばなければなりません。
こうして練習を続ければニュービーも元気になっていつかきっと野生に帰れるでしょう。
楽しそうですよね。
木の上でこんなにくつろいでいるのを見るのは初めてなので良かったです。
ニュービーの容体は安定していますが肺炎は治りにくい病気です。
サムの心配は続きます。
一方オーストラリアではウォンバットを育てるスーも不安を抱えていました。
生後6か月のステイシーが初めて仲間と対面するからです。
相手は別のボランティアが世話をする生後7か月のハイジです。
ハイジも親を亡くしています。
さあお友達よ。
ステイシーは過去に別のウォンバットにいじめられた経験があります。
今回はどうでしょうか?不安そうね。
まるで保育園の初日ね。
「ママ置いてかないで」って言っているようだわ。
ね〜。
ステイシーが鳴いてもスーは取り合いません。
ステイシーが仲間と過ごす事は野生に帰るための大切なステップだからです。
きっとどうしていいか分からないのね。
ほらハイジの方に行ってごらん。
大丈夫だから。
さあ。
あらら。
でもだんだんと自信がついてきたみたい。
ほら頑張って。
ステイシーはまだ落ち着かない様子です。
どうやらゆっくりと時間をかけて慣らしていく必要があるみたいね。
うまくいったらすぐにでも2匹一緒に生活させようかと思っていたんですがステイシーには少し早すぎたみたい。
もう少し時間が必要なようです。
おいで。
スーはこれからも2匹を定期的に会わせて徐々に慣らす事にしました。
一方コスタリカではナマケモノのニュービーが肺炎と闘っています。
ニュービーにとっても世話をしているサムにとっても長い闘いです。
この日は獣医師の診察を受けます。
調子は?一進一退って感じね。
だいぶ活発になったように思うんだけど。
肺の音を聞いてほしいの。
力もあるし元気そうね。
活発でしょう?獣医師が肺の音を確認します。
どう?うん。
どちらの肺も問題ないようね。
雑音は聞こえない。
もう大丈夫。
よく頑張ったわね。
ありがとう。
時には何でこんな事しているだろう…って思う日もあります。
でも今日はいい日になりました。
サムはニュービーに正式な名前を付ける事にしました。
モドックです。
小さい頃モドックという名前のゾウの本を読んだんです。
ゾウのモドックが困難を乗り越えるいい話でした。
あきらめない事の大切さを教えてくれました。
保護センターには親を亡くした野生動物が毎週のように運ばれてきます。
この日も地元の消防署からナマケモノの赤ちゃんを保護してほしいという連絡が入りました。
まだ生まれたばかりね。
抱いてもいい?ハーイ。
ホフマンナマケモノの赤ちゃんです。
今朝浜辺の近くで鳴いているところを発見されました。
ナマケモノの赤ちゃんは母親とはぐれるとすごく大きな声で鳴くんです。
母親は見当たらなかったそうです。
生まればかりなので特別なケアが必要です。
まずはセンター内の診療所で健康診断です。
全身の状態をチェックします。
ケガや異常がないかを調べるんです。
大丈夫そうね。
ケガもないし良かった。
お腹も見ましょう。
へその緒はついていませんがおへそがまだ赤いですね。
へその緒が取れたばかりという事です。
最後に握力をチェックします。
しっかりと握っているのは元気な証拠です。
体重は275グラム。
かなり小さいですね。
標準体重の最低ラインです。
正直生き延びるかは分かりません。
正式な名前はまだ付けないでおきます。
サムはこのナマケモノをひとまずタイニーと呼ぶ事にしました。
「おちびさん」という意味です。
さあ飲んで。
赤ちゃんにとって一番怖いのは脱水症です。
そうそうよ。
お利口さんね。
5ミリリットル飲めばまずは上出来です。
時間をあけてまた飲ませます。
このペースで続けられればいいと思います。
タイニーは安全な住みかを得る事ができました。
しかし幼いタイニーが生きられるかどうかはまだ分かりません。
コスタリカの保護センターではナマケモノ以外にもさまざまな動物を保護しこれまでに親を亡くした動物の赤ちゃんを300匹以上育ててきました。
センターでは新たな挑戦をしています。
初めて育てる事になったキタコアリクイのアルです。
生後10か月。
木登りが得意なアリクイです。
アルの母親はアルが生後1か月の時に車にひかれて死にました。
以来ハンナがアルの世話をしています。
ハンナはアルのために毎日何千匹ものシロアリを集めます。
どうぞ朝食よ。
アリクイはアリやシロアリを食べるのに適した体をしています。
強い爪はアリの巣をこじ開けるのに適しています。
口は鉛筆の太さほどしか開きませんが中には40センチもある長い舌があります。
アリクイはとげ状の突起に覆われた舌で獲物をかき集めます。
親を亡くした動物の赤ちゃんは愛され守られる事を求めています。
世話をするのも野生に帰すための訓練をするのもとても大変です。
ハンナを最も悩ませているのが餌です。
アルは一日に8,000匹ものシロアリを必要とします。
今は足りない分をヤギのミルクで補っています。
アルくらい大きくなると野生ではもう母親から母乳をもらう事はありません。
でも体重を維持し成長していくにはミルクを与える必要があるんです。
ミルクは好き?好きみたい。
アルは順調に成長しています。
そろそろ野生に戻す年齢に近づいていますがハンナには心配事があります。
体重を維持しこの先も成長していくのにどれだけの食べ物が必要かアルはまだ分かっていません。
学ぶべき事がたくさんあります。
ミルクを卒業し必要な食料を自分で探すための訓練が始まります。
親を亡くした野生動物を育てるうえで食料は重要です。
どの動物にもそれぞれお気に入りの食べ物があります。
アルはミルクが大好きですが野生に戻るには妨げになります。
一方オーストラリアでは…。
ウォンバットのステイシーがミルクを飲まずスーを心配させています。
さあおいで。
ほら。
嫌がって飲みません。
こんな状態では野生に帰せません。
一生ケージの中で過ごすなんてあんまりでしょ。
ステイシーには元気に成長して大自然の中で生きてほしいんです。
そう願っています。
病気じゃないといいんですが。
ミルクを拒むのには何か原因があるのかもしれません。
スーはステイシーを野生動物専門の病院に連れていきました。
麻酔をかけて全身をくまなく診察します。
麻酔はかかったかな。
ええ。
では診ていこう。
まず口の中に問題がないかを調べます。
潰瘍など口の中に問題があると食べ物を飲み込めなかったりかめなかったりします。
すると動物はやせ細り死んでしまう事もあります。
よし潰瘍はなさそうだ。
歯も見せてもらうよ。
どうかな…。
うん問題ない。
ええ。
どこも問題はなさそうです。
潰瘍もないし歯の状態も良好です。
特に心配するような事はないでしょう。
全身くまなくチェックしてもらいました。
どこも悪い所がなかったので本当にホッとしています。
ステイシーの体に問題は見つかりませんでした。
しかしやはりミルクは飲みません。
絶対に飲もうとしないんです。
哺乳瓶の吸い口を差し込んでも吐き出してしまいます。
ウォンバットは気が強い性質ですがステイシーは特にそうなのかも。
生後9か月のステイシーが順調に成長するにはミルクに含まれる高脂肪分が欠かせません。
野生のウォンバットの子供は生後1年3か月まで母乳を飲みます。
スーは新しい方法を試します。
ほら飲んでごらん。
お皿に入れてあげたわよ。
ああっ!ステイシーは相変わらずミルクを拒みます。
全部こぼしちゃった。
すぐに体を洗わなければなりません。
ミルクが口の周りについたままだと毛が抜けてしまうんです。
ステイシーは小さい頃からお風呂に入っています。
野生では母親がなめてきれいにします。
清潔にしておく事は大切ですからね。
でも私がなめる訳にはいかないからこうして洗ってやるんです。
ステイシーもお風呂を嫌がりません。
そうでしょ?遊ぶ時間だと思っているんじゃないかしら。
ね〜?よしと。
きれいになったかな。
今スーにできる事は野菜だけでステイシーの体重を維持する事です。
体重が維持できれば野生に戻るための訓練も再開する事ができます。
コスタリカではサムが保護したばかりのナマケモノタイニーにミルクを飲ませようとしています。
タイニーはずっとお腹をすかせているようです。
おっぱいを欲しそうにするんですが今はまだどうやってミルクを飲むか学んでいる段階です。
野生ではナマケモノの赤ちゃんは母親の胸に乗って母乳をもらいます。
サムも仰向けになりまねをする事にしました。
生きるためにはミルクを飲まないと。
タイニーはなかなかミルクを飲みません。
起きて。
ほらね。
顔をなでられると乳首を吸いたくなる習性があるんです。
やった!見て。
すごい勢いで吸ってます。
いい子ね。
どんな動物でも生れたばかりの赤ちゃんにミルクを飲ませるのは簡単ではありません。
まだ小さいのですぐ寝ちゃうんです。
タイニーはミルクを数ミリリットルしか飲まないうちに眠ってしまいました。
サムはタイニーの体重を測って健康状態を調べます。
ミルクを十分に飲みきちんと消化しているかどうかをチェックするには体重を測るしかないんです。
体が小さいためわずかな体重の変化が健康に大きく影響します。
262グラムでした。
20グラムほど体重が減っています。
これは良くありません。
最初にここへ来た時には10グラムほど体重が増えたので今になって減るなんて…。
心配ですね。
乳首を吸うのも上手になってミルクも飲めます。
原因として考えられるのはミルクを飲んでいる最中にすぐ寝てしまう事です。
これからは無理にでも起こしてもっとミルクを飲ませるようにしたいと思います。
ただそもそもなぜ母親とはぐれたのか理由が分かりません。
もしかしたら既にどこか悪い所がある可能性もあります。
サムにできる事はつきっきりでミルクを飲ませる事だけです。
食べる事に問題を抱えているのはタイニーだけではありません。
アリクイのアルはこれまで飼育員のハンナが運んでくれる餌を食べていました。
しかし野生に帰るには自分で食べ物を探す方法を学ばなければなりません。
どうぞ。
森で毎日必要な量の食べ物を得る事を学んでいます。
アルはまだ成長しきっていません。
大人になれば体は今の3倍の大きさになります。
母親のいないアルは木に登る方法を自力で学ばなくてはなりません。
アルは森での暮らしにうまく順応しているようです。
尻尾で枝をつかみ軽々と体を支えています。
大人のアリクイはアリやシロアリの巣を多い時には1日に80個見つけます。
アルにとっては大仕事です。
森で自力で食料を探し十分な栄養をとれるようにならなければいけません。
将来野生に帰った時に生きていく事ができるように。
これまでハンナはアルにシロアリだけを与えてきましたが野生で生きていくためには普通のアリも食べなくてはなりません。
問題はコスタリカのアリはかみつくという事です。
ハンナはアルをアリの巣に向かわせました。
野生ではアリクイが1つの巣でアリを取る時間はごくわずかですぐに次の巣に移ります。
そうして巣を破壊しつくさないようにするのです。
また短時間であればアリが体にまとわりつく前に巣から離れる事ができます。
アルは巣を離れるのが遅すぎました。
野生に帰るためにはまだまだ多くの事を学ぶ必要があるようです。
オーストラリアではウォンバットのステイシーがミルクを飲まず野菜だけを食べています。
栄養を十分にとれているか体重を定期的に確認します。
体重測定のためにスーが向かった先は郵便局。
出ておいで。
家じゃもう測れなくて。
よいしょっと。
4.3キロ。
いい子ね。
本当。
さあおいで。
良かったわね。
ねっ。
数週間前と比べて300グラムほど増えていました。
体重が増えて一安心です。
スーはステイシーとハイジを連れて散歩に出かけます。
2匹の仲を深め体力をつけさせるためです。
一緒にいる事に慣れてきたら2匹は野生へ帰るための次の段階に入ります。
屋内から屋外へと住みかを移すのです。
コスタリカの保護センターでもアリクイのアルを野生に戻すための計画が進められています。
アルは森で食料を得る特訓を続けています。
しかしまだ課題があります。
アリクイの食料であるシロアリとアリとではアリの方が攻撃的です。
野生では食料のえり好みはできません。
手に入るものは何でも食べないと。
ハンナはアルを毎日森に連れ出しアリの巣に挑戦させています。
アリにかまれないコツはアリに反撃される前に退散すること。
アルはそのコツを自力で学びつつあるようです。
アルは本当に野生で生きていけるのか。
ハンナは園内で一番大きなアリの巣にアルを連れて行き確かめる事にしました。
野生で出会うような厳しい状況にアルを置きます。
そしてアリに負けずに食べ続けられるかを確認します。
アルは攻撃的なアリにうまく対処できるでしょうか?何百万匹というアリが居るので少しくらい体につくのはしかたありません。
でもアルはちゃんと食事を続けています。
それになるべくアリが体につかないようにしています。
大切な事は巣から離れるタイミングです。
アルが巣から離れました。
木の上にとどまり体についたアリを払っています。
そうすればかまれずにまた巣に戻れますからね。
うれしいですね。
前は慌てて木から降りてそれっきりだったので…。
今回は休憩してまた巣に戻ろうとしています。
大きな進歩です。
アルは一人で生きていく力がある事を示しました。
しかし良いニュースばかりではありません。
ナマケモノのタイニーの容体が急変しました。
ずっと元気だったのに急にぐったりしてしまったんです。
力が入っていません。
酸素と水分抗生物質を与えています。
こんな状態は初めてです。
いったい何が起きているのか分かりません。
かわいそうに…。
サムはできる限りの処置を取りましたが容体は変わりません。
今はもうただ抱いてやるしかできません。
もし死んでしまうとしてもそばにいて安心させてあげたいです。
生まれてすぐに母親を失ったタイニー。
残念ながら生き延びる事はできませんでした。
野生動物を保護するうえで動物の死は避けては通れません。
しかし努力が報われる日もやってきます。
オーストラリアではウォンバットのステイシーとハイジが野生復帰への大きな一歩を踏み出そうとしています。
ステイシーはこれまでスーと一緒に家の中で過ごしてきました。
これからはスーから離れ屋外で過ごします。
さあ着いた。
ほら。
ついにステイシーとハイジが人間から離れる段階に入りました。
屋外で過ごし人間との関わりも減らしていきます。
人間ではなくお互いを見る事でウォンバットとしての行動を学びあってほしいですね。
これは次に進むための重要なステップです。
ここで順調に成長できれば野生に戻れるでしょう。
スーはこれから10か月かけて2匹と人間との絆を断ち切ります。
2匹を安全に放せる場所が見つかればスーの役目は終わります。
コスタリカではアリクイのアルがついに大自然に帰ろうとしています。
アルは生後1か月で保護されてからおよそ1年間センターで暮らしてきました。
ハイアル。
森の中でもアルだと分かるよう体に毒性のない塗料を塗りました。
ケージで過ごすのも最後ね。
毎朝アルをケージから出して一緒にここに座っていました。
野生で生きるためにできる事は全てやりました。
やり残した事は無いと思いたいです。
動物は大自然の中で生きるのが一番なんです。
アルはコスタリカ中部の森の中に放たれる事になりました。
道路や集落からは何キロも離れています。
ここはアルを放すのに最適な場所です。
何より水に恵まれています。
今のように乾季でもここなら新鮮な水をいつでも手に入れる事ができます。
完璧です。
保護した当初からこの日を夢みて世話を続けてきた2人には感慨深い瞬間です。
アルがセンターに来てから11か月。
最初はまだ小さな赤ちゃんでした。
ケージを開けたら私たちにはもうどうする事もできません。
それが不安でもあります。
でも一生おりの中で過ごすなんてあんまりでしょう。
万が一のために使い慣れた寝床を置いていきます。
ついに待ち望んでいた瞬間が来たのね。
もう誰も止めないからね。
広い世界が待ってるよ。
元気でね。
アルが寝床に入れられるのはこれが最後です。
これからは自由です。
出てきた。
野生での最初の食料探しね。
ねえ見て。
アルはサムたちが野生に帰した最初のアリクイです。
ほろ苦い瞬間ですね。
別れはつらいけどアルのためにしてきた事がこうして実った訳ですからホッとしています。
アルが自分から食料をとりにいくのを見られてうれしかったです。
アルはハンナたちのおかげで再び野生に戻る事ができました。
よくやったわね。
ありがとう。
親を失った動物を再び野生へ。
取り組みはこれからも続きます。
球が浮くおもちゃだ。
2015/04/11(土) 19:00〜19:45
NHKEテレ1大阪
地球ドラマチック▽野生へ!動物の赤ちゃん成長記2 アリクイがアリを食べる特訓[二][字]

動物の赤ちゃんを野生に帰すシリーズ第2弾!肺炎にかかったナマケモノの赤ちゃんはどうなる?ウォンバットとアリクイも登場!懸命に生きる動物たちの命の輝きを見つめる。

詳細情報
番組内容
オーストラリアとコスタリカの野生動物の保護施設に密着。さまざまな動物の赤ちゃんを野生に帰す取り組みを追う。コスタリカの飼育員は肺炎にかかったナマケモノの赤ちゃんをつきっきりで看病する。オーストラリアでは、生後5か月のウォンバットが部屋の中を走り回る。野生に帰す準備のため、一緒に過ごす仲間を探すが難航する。アリクイは食料を得る特訓中。アリを食べようとして、逆にアリの大群に襲われる!(2014年英国)
出演者
【語り】渡辺徹

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz

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