ぶらぶらせずに「凄ワザ!」と千原ジュニアは全力疾走でいきます!それでは世界一めちゃめちゃいけてるぜ「超絶凄ワザ!」。
何気なく目にする丸い球。
ご存じだろうか?実はそのどれもがごく僅かにゆがんでいる。
いっぺんのゆがみなき球体真球。
その実現は産業界に革命を起こす。
スムーズな回転には欠かせない球体。
もし真球になったなら…。
飛行機などのエンジン風力発電。
回転がより滑らかになりエネルギー効率が格段に上がる。
更に宇宙研究。
完璧な球面レンズならより多くの光を集められる。
遠く暗い天体も見えるようになった!そこで夢の真球を目指す世界頂上決戦!まずはこちら。
世界トップクラスの工業大国ドイツから。
売り上げ1兆5,000億円のマンモス企業が参戦!伝統の技とハイテクで真球作りに挑む!対するはサムライ!芸者!富士山!小さな町工場が立ち上がった!従業員65人の光学レンズメーカー。
世界が認めたその技術。
ハワイのすばる望遠鏡にも使われている。
磨きは何と全てが手仕事!球面加工に絶対の自信を持つ。
ハイテクドイツ!手仕事日本!勝つのはどっちだ?こんばんは!「超絶凄ワザ!」MCの千原ジュニアです。
よろしくお願いします。
お願い致します。
ジュニアさん「凄ワザ!」ゴールデンに進出しました!すごいですね。
より広くいろんな方に見て頂けるようになると。
そのゴールデン一発目がまさかこの工場で白い息を吹きながらとはね。
こうした厳しい環境の中でいろんな物を作ってらっしゃるというその現場から今日はお伝えしてまいります。
「凄ワザ!」。
この番組はある道を究めた日本の職人そして技術者の皆さんにそれぞれの凄ワザを競い合って頂きものづくりの奥深さに迫っていこうというものです。
今回は真球対決です。
このですね真球というものが実現するとエネルギー効率がどんどん上がりますので。
摩擦力がなくなるという事ですからね。
よりエコな社会が生まれると…。
という事ですよね。
夢の真球バトルその舞台は…究極にまっ平らな台。
素材は温度変化に強い石。
2か月かけて作り上げた。
真球ならばこの上をまっすぐ転がりきるはずだ。
ビリヤード球で試してみる。
たった5mで落下!球の僅かなゆがみも見逃さない。
この多少のゆがみが30m先では大きなゆがみになるんでという事で…。
僅かなゆがみが先でどれだけ大きくなるかというのを。
そうですそうですホント!恋愛と一緒ですよ!ちょっとのゆがみがね…。
さあそれでは「超絶凄ワザ!」初めての国際マッチとなります。
今回対決して頂く2組をご紹介します。
1組目はこちらの方々です。
工業大国ドイツの大男ゲルマン魂を見るがいい!ハイテクの中心地バイエルン。
従業員8万人の巨大企業シェフラー。
主力製品はエンジンの回転を滑らかにする球体ベアリングだ。
その品質はドイツの高級自動車メーカーがこぞって採用するほど。
そして飛行機のジェットエンジン。
巨大パワーを生み出す高速回転もこのベアリングあってこそ。
真球に挑むのは2人の大男。
チームをまとめるマイスターアンドレアスボーア。
ドイツチームの頭脳トーマスクライス。
高い品質も彼の性能分析あってこそだ。
工業大国ドイツハイテクを駆使して真球作りに挑む。
迎え撃つ日本チーム。
ものづくりを愛する小さな巨人若き職人兄弟が登場!マウント富士の裾野から世界に羽ばたく町工場横浜岡本光学加工所。
主力製品はレンズ。
球面球体何でもござれ!常に真球を目指して磨き続けてきた。
世界最高精度を目指す国家プロジェクトにも参加。
高い精度を生み出すのは創業から72年受け継がれてきた職人の手技だ!代表するのはこの兄弟。
磨きの腕では右に出るものがない!まずは神の手と称される兄北川圭一34歳。
中学卒業と同時に入社。
以来レンズ磨き一筋だ。
この凄腕ご覧あれ!球の直径は50.002ミリ。
何か半端。
これが圭一の手にかかると…。
・きました?
(圭一)きました!きました!どんぴしゃ!く〜!人懐っこい熱血漢弟徹31歳。
兄の背中を追い中卒で入社。
以来16年。
習った事は全てメモし頭と体にたたき込んできた。
真球作りはより高品質なレンズにつながる。
職人の誇りをかけて挑め!まずですねハイテクベアリングチーム。
最初この企画をお聞きになった時はどんな感じでしたか?すごく興味深いけど…あ〜…クレイジー。
こんな褒め言葉ないですねホントに。
やっぱりヨーロッパにはないですか?似たような番組はありますがここまで精密さを競い合うというのは見た事がないですね。
さあ今回どうですか?このハイテク軍団ドイツの方々と対決するわけですけど。
それは聞いてなったんで僕は「ちょっとやめて下さい!」って。
会社の方からするとですね是非やれっていう事でですね受けたんですよ。
本人がまず受けたんじゃなくて会社がやらしますって受けたんですか?そうですよ。
むちゃくちゃしますねホンマ。
うちはそういう会社なんですよ。
ルールはこちら。
両者この条件で作ってもらう。
チャンスは2球。
勝利の女神がほほ笑むのはどっちだ?開発初日。
日本チームのもとに素材が届く。
70年以上加工してきた得意のガラスで勝負する。
今回の挑戦のために特別に取り寄せた。
・お兄さんどうですか?まずはこちら。
温度変化に強くゆがみにくい。
そして合成石英。
ほぼ不純物がない最高品質のものだ。
一体どうやってこのブロックから球を削りだすのか。
実は会社独自の加工法があるという。
いきなり丸く削るのではなくまずは全ての面を正方形に整える。
なぜかって?それはあとでのお楽しみ。
作業に欠かせないのがこれ。
この直角極めて精密。
精度は工業用に使う定規の何と10倍。
これまた手作りだ。
真球の基礎となる立方体が完成。
続いてその角を平らに削っていく。
この作業を10日間ひたすら繰り返す。
すると姿を現したのはこちらの18面体。
それぞれの面は中心から完全に同じ距離。
ゆえに角を均等に削ると真球に近い原形が出来上がる。
さあ正念場!と思ったら…。
・何でですか?・分かりました。
そう言い残すとどこかへ消えてしまった。
5分後手にしていたのは鉄製のカップ。
これで角を削っていくというのだが…。
何とここからは全てが手作業。
研磨剤には砂を使う粗削りだ!角がとがったガラスはカップの中で安定しない。
体重をかけ全力で押さえつつ巧みにコントロールする。
手痛え…。
(圭一)痛えな腕が…。
手こんななっちゃうからね。
球面を満遍なく削るその技とは…。
それが砂つぶし。
粗削りに使うのは0.1ミリの砂粒。
しかしこのままでは削れない。
そこで力を加え砂を潰す。
割れてとがった粒でガラスの表面を削るのだ。
砂が潰れるまでは体重をかけて強く押す。
しかし砂が潰れたら即座に力を緩め球を回転させねばならない。
この見極めが僅かでも遅れると一部分だけが削られて球がゆがんでしまう。
でも待てよ〜。
そのタイミングどうやったら分かるんだ?砂が潰れると音が変わるという。
ではお聞き頂こう。
(削れる音)
(徹)変わってます。
もう一度。
(削れる音)
(徹)変わってます。
このほんの僅かな音の変化を聞き分ける。
更に…。
あ!きましたきました。
もうちょっと…。
落ちちゃいましたね。
この…このにおいです。
・ああ…ホントだ!ちょっと焦げ臭い!これが砂の潰れた合図ですね。
他にも…。
(徹)これが潰れている色なんですよ砂の。
ホントはこうやって茶色っぽいんですね。
こんだけ潰れてるんですよね。
職人兄弟が日々研ぎ澄ましてきた鋭い五感。
ゆえに成しうる凄ワザだ!あとはひたすら磨き精度を上げていくのみ。
頑張れ職人兄弟!は〜すごいね。
まずその球体を作るのに正立方体を作るんすね。
はいそうです。
であの使ってはったイケール?
(圭一)はい。
今日持ってきたんです。
これがイケールです。
これ触っていいんですか?
(圭一)はい触って大丈夫っす。
これがもう本当の直角なんすか?
(圭一)そうですね。
球も球じゃないし直角は直角じゃないし…うそだらけですねこの世の中。
うそだらけですよ!この世の中。
でもこれは直角なんですか?
(圭一)直角ですはい。
かなりそうです。
かなり近いです。
ちょっと今度さいころ作ってもらえないですかね?俺あのお台場の方でたまに転がしてやるんですけど俺の名前ばっかり出る時あるんですよ。
あれゆがんでるんでしょあれ。
どうですか?ドイツチームVTRご覧になって。
手でこんなにも精度の高い仕事をする職人に人生で初めて出会いました。
感動しています。
2人がどんな球を作るのか楽しみです。
さあハイテクドイツチーム。
真球にどう挑む?開発初日。
ドイツのものづくりその流儀とは。
ドイツの作戦は日本とは真逆。
大量生産した中から最高精度の球を選び出す。
もちろん作り方にも秘策はある。
まずは素材。
航空宇宙用に用いられる鋼鉄M50。
特殊な製法で不純物を限りなくゼロに抑えた優れものだ。
およそ1,000度の炉で25分ほど加熱。
そして一気にプレス。
僅か1秒足らずで球体に。
簡単じゃないか〜!だって?い〜や違う!炉から取り出された鋼鉄は僅か数十秒で100度ほど温度が下がる。
するとうまく型にはまらずひびが入ってしまうおそれがあるのだ。
鍵を握るのは職人たちの高度な連係プレー。
秒単位での素早い作業が求められる。
あっという間に数十個の原形が。
ドイツの大量生産恐るべし!夢の真球作り磨きにも最善の手を打つ。
この男ユルゲンフェセル。
磨き一筋36年凄腕のマイスターだ。
通常は幾重にも溝の彫られた道具で球を磨く。
しかし今回マイスターは特別な道具を作った。
溝を一本だけにしてそれを極めて高い精度に仕上げた。
球を上下から挟み込んで高速で回転させる。
すると…遠心力などさまざまな力が影響しあい球は縦横無尽に転がる。
おかげで満遍なく磨かれ真ん丸くなっていくのだ。
更に精度を上げるための秘策がこの魔法の液体だ。
極限まで丸く磨くため特別な研磨剤を混ぜている。
ふだんは明かさないその成分を今回特別に教えてくれた。
僅か0.75マイクロメートルの粒。
素材は何とダイヤモンド。
航空宇宙用の製品で用いる最高品質だ。
粒が細かく磨きに時間はかかるがその分高い精度を出せる。
ドイツチームも磨きには時間を惜しまない。
1日10時間。
10日かけてとことん磨く。
見よ!この輝き!更にここからがドイツ流ものづくりの真骨頂。
やってきたのはシミュレーション部門。
製品が実際に使われる環境で最高の性能を発揮できるのか常に検証。
その徹底ぶりが世界の信頼を集めてきた。
この技術を真球作りにも生かそうというのだ。
プログラムは一から組み直さねばならない。
しかしドイツチーム一切の妥協なし。
30mのバーをバーチャル空間に再現。
まず転がすのは完璧に丸い球真球だ。
すると…。
30mクリア!当たり前だ!しかし次の球にご注目。
こちらも完全に丸い真球だ。
ところが…。
僅か数メートルで落下!真球ならまっすぐ進むはずなのに一体なぜだ!ドイツチームの前に立ちはだかった謎の落下現象。
このままではまずいぞ!2015/04/11(土) 20:15〜20:45
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「真球頂上決戦〜日本VSドイツ〜」[字]
凄ワザ初!世界頂上決戦。競うのは、完全にまん丸な「真球」作りだ。はるばるドイツからハイテク巨大企業が参戦。日本代表は職人兄弟が手作業で挑む。勝つのはどっちだ!?
詳細情報
番組内容
凄ワザ初!世界頂上決戦。競うのは、完全にまん丸な「真球」作りだ。真球とは、一切のゆがみが無い完全なる球体のこと。もし実現すれば、エンジンや発電機械のエネルギー効率が飛躍的にアップ。今回、ドイツから世界屈指の巨大企業が参戦。最新シミュレーション技術とハイテク加工で挑む。対する日本代表は“神の手”と称される職人兄弟。なんと手作業でナノレベルの精度を持つ球体を削り出す。夢の真球作り…勝つのはどっちだ!?
出演者
【出演】挑戦企業…岡本光学加工所,シェフラー,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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