妄想ニホン料理「2014年度ベスト妄想ニホン料理の巻」 2015.04.12


雑なヒントですいませんが作っちゃって下さい。
正解なんて要りません。
世界にたった一つだけの料理が誕生する「妄想ニホン料理」。
第2シーズンは世界13か国で49品の妄想料理が誕生しました。
そこで今シーズンを締めくくる今夜恒例のベスト1を決めちゃうのであります!作品をノミネートしてくれたのは妄想料理を知り尽くした料理のプロ4人。
そして一緒に審査をするのは当番組準レギュラーの3人。
さあ2014年度のベスト妄想ニホン料理はどげ〜なもんでしょな。
最初のノミネート料理はどちらでしょうか?黒木純さんお願いします。
最初にノミネートしてくれるのは新春スペシャルでウィーンのスイーツを妄想して作ってくれた黒木純さん。
私が選んだベスト妄想ニホン料理一番手間暇かかってるこちらでございます。
・「飛んでイスタンブール」ヨーロッパとアジアの懸け橋…訪ねたのはヨーロッパサイド。
イケてる若者が集うレストラン。
数か月先まで予約がいっぱいだとか。
では「ジンギスカン」の妄想お願いします。
「ジンギスカン」「ジンギスカン」…。
ヒントは…説明しよう。
タタール人はチンギス・ハンの大軍と共にヨーロッパに侵入しそこに住み着いた人々の子孫なのだ。
だからゲンチャイさんの祖先はチンギス・ハンの友達だったかも…?いざ世界征服へ。
鍋に水と白ワインをボトル1本分入れます。
ニンジンとコタマネギ更に大量の根セロリなど香味野菜を入れました。
塊ごと鍋に入れます。
更に高脂肪の無塩バターをたっぷり。
ゲンチャイさん自家製ブイヨンを作っているんです。
煮込み中のブイヨンを炒めたタマネギに加えます。
そこに出してきたのはラム肉をひまわり油とタマネギのジュースなどで漬け込んだものです。
マリネしたラムを一口大にカットしました。
そしてタマネギのフライパンに投入。
更にしょうゆ。
トウガラシをたっぷり。
手早く炒めたら…。
この肉を何かに詰めるようですね。
その何かをユクセルさんが担当。
水を入れたのは「ブルグル」と呼ばれるひき割り小麦です。
水を吸ったブルグルに卵白小麦粉塩を加えてよく練っていきます。
弾力が出てきたらギョーザの皮のように広げてそこにラム肉炒めを入れて包みます。
ころころ転がして丸いだんごになりました。
しかもたくさん。
ここで長時間煮込んでいた子牛と香味野菜をこしてうまみが濃縮された子牛のブイヨンが完成。
これに…。
羊とヤギと牛のミルクをミックスして作った塩気の強いチーズです。
煮詰めた赤ワイン入りブイヨンに少しずつ溶かして塩加減を調節したらソースを鉄の鍋へ。
そこに先ほど作ったブルグルのだんごを並べていきます。
更にソースをタプタプになるまでかけて青ネギを振りかけた!何だかたこ焼きみたいです。
アルミホイルで蓋をしてオーブンで焼きます。
ところで「北海道で人気がある」というヒントどうしました?
(澤部)言っときますね。
(吉村)いやお前関係ねえんだよ。
分かりました。
謝っておきます。
トルコゲンチャイさんが作った…チーズの塩気が利いた濃厚な赤ワインソースがたっぷり染み込んだブルグルはもちもちと弾力たっぷり。
中には舌の上でとろけるトロトロのラム肉。
ブルグルの持つ小麦の甘さとばっちり合います。
選んだポイントを聞きたいと思うんですが。
下処理をしっかりしてるという事ですね。
ラムをちゃんとマリネして下処理してタマネギ炒める時も少しブイヨン入れたりとかねそういうのすごく和食に近い部分と。
もう一つはやっぱりおしょうゆを使ったというところが僕は和食の料理人なんでぴんときた。
ラムという食材は他の肉と違っていじりすぎちゃ駄目ですよ。
ラム本当に短時間で調理した方がいいですよね。
いじりすぎるとかえってパサパサになっちゃいますね。
ラムを一回包むというのが僕ポイントだと思うんです。
包んでその中に蒸し焼きになってるという圧力もかかってるので。
二重に圧力かかってるの分かりますかね。
焼いてその上にかぶせて。
なのでそこら辺もすごく評価の一つにありますね。
続いてノミネートしてくれるのは世界中の妄想料理を再現してくれた林幸子さん。
妄想だからこそ出てくる食材これですね。
どうぞ。
ピルスナービールの発祥の地…ビジネスマンたちに人気のレストランを訪ねました。
ブラディスラブさんが料理長を務めるこちら。
安くておいしくてボリュームもたっぷりと大評判。
お題は「酒盗」。
ビールの街にふさわしいでしゅと。
ヒントは?「酒盗」はカツオの内臓から作られています。
テステスでしたよ。
(林)あれです。
テステスを買いにプルゼニの街を出て1時間車を走らせます。
すると牛のオブジェが現れました。
こちらは食肉処理場です。
勇気を試される食材を受け取りました。
テステスとは睾丸の事でした。
これふだんは捨てられてしまうんですか?さあ貴重なものを手に入れてレストランに戻ります。
豚のラードをくん製にしたものを細かく刻んでいきます。
鍋に入れてタマネギのみじん切りも投入。
ブイヨンを加えて更にパプリカのパウダーをたっぷり入れて真っ赤に煮詰めます。
ここで食肉処理場で仕入れた牛の睾丸を切っていきます。
テステスを細かくサイコロ状に切っていきます。
鍋へ入れました。
パプリカパウダータマネギラードと混ぜていきます。
ここで赤トウガラシ。
赤トウガラシを千切りにして大量に鍋に入れました。
生ニンニクをすって入れます。
甘みのある香りのハーブマジョラムを加えてあとは10分間じっくり煮込んだら…。
ブラディスラブさんが作った…トウガラシニンニクラードの入ったスパイシーで濃厚なソース。
プルプルの睾丸が口の中でとろけると途端に辛さが突き抜けます。
私このスタジオで頂いた時初めて人生でテステス食べたんですけどやっぱりお酒が進む濃いめのスパイシーなお味で。
全く想像がつかない。
コリコリ?これを選んだ理由は何だったんですか?やっぱり最初の印象がとても強いのとチェコだとかハンガリーだとかの東欧を思わせるその料理の仕上がり。
あと食べたらばおいしかったというね。
ごはんにも合いそうだなと。
日本人の舌に合うお味なんですね。
澤部さんなんかちょっと似てらっしゃるからね。
ぐっと寄るんじゃない!テステスじゃないですよ。
次のノミネート。
こちらも再現シェフでおなじみシャウ・ウェイさんから。
もうもう…びっくりするぐらいこれなんです。
マニラから南に570キロ。
スールー海に面したネグロス島。
マングローブが生い茂る磯辺の村に評判の水上レストランがあると聞いて訪ねました。
ケニスさんとメラニさん夫婦の海風が心地よい水上レストラン。
地元の人たちの憩いの場となっています。
それでは磯辺で妄想して頂きましょう。
(2人)「イソベヤキ」。
のびる食材とは何か?悩んだ時は周りに聞くのが島の知恵。
どうやらサシンという生き物がベストのようです。
有力情報を入手した2人は早速サシン捕り名人のもとへ。
この人が伝説の…?
(澤部)次の日。
(吉村)大がかりじゃん。
翌朝。
約束の時間に名人を訪ねると…。
名人は既に漁に出ちゃってました。
名人カノを捜す事30分。
干潟の先に人影が。
名人じゃねえのかよ。
すると…。
この穴の中にサシンが潜んでいるようです。
サシンに気付かれぬように抜き足…。
一気にいきます。
おっとこれがサシンなのか?のびるのびる!
(吉村)え〜?
(はるな)何で?長い!うわ〜!更に名人はサシンの穴を見つけまたもや一気にいくのであります。
また一丁!ふやけたソーセージのような生き物サシン。
実は貝の仲間ではなくスジホシムシと呼ばれる無脊椎動物です。
一体どんな「磯辺焼き」になるのでしょうか?サシンは鮮度が大切。
すぐ内臓を取り何度も水洗い。
内臓と皮を取ってきれいになったサシンの身はまるで上質のホルモンのようです。
サシンの下処理が終わったところで調理開始です。
まずは圧力鍋で30分ゆでてプルプルになったサシンの身をハサミで開いていきます。
そしてフィリピンでは欠かせないかんきつ類カラマンシーと塩コショウで味付けして串に刺します。
まるで鶏皮のようではありませんか。
サシンにつけるタレはバターがベース。
そこにカラマンシーを入れ更にニンニクとショウガを入れます。
串刺しにしたサシンは炭火でじっくりと焼き上げます。
軽く焦げ目がついたら特製バターのタレを塗っていきます。
焼き上がったサシンを串から外しそこにサトウキビから出来た酢そしてカラマンシーをひと搾り。
更に塩砂糖トウガラシを入れてよ〜くあえます。
タマネギトマト最後に塩漬け卵を入れ軽くあえたら…。
サシンの食感はまるでガムのような干物のような…。
ほんのり甘いサトウキビ酢とカラマンシーの爽やかさそしてトウガラシの辛さがまさに南の磯辺。
家族で試食。
お母さんも…。
奥さんも…。
そしてケニスさんも。
う〜ん!これ覚えてました?
(拍手)覚えてますよ。
これぞ「妄想ニホン料理」なんですよね。
スジホシムシを捕ってる時もう忘れてるでしょ「磯辺焼き」って。
「ああそうか磯辺焼き作ってるんだ」という。
これぞこのかけ離れた妄想がすごい激しく出た回ですよね。
「暴走」ぐらいまで行ってるぐらい。
最初気持ち悪いと思ったんですよ正直。
でも意外と見ててあんな田舎であれだけのおしゃれな調理法。
ハーブとかレモンとかであえてサラダみたいな感じ。
意外と食べてみたら病みつきになるんじゃないかなと思ってやってみたいという気持ちになりましたね。
そうですねやってみたいですし皆さん今気持ち悪いと言いますけど日本も世界から見たら「こんなの食べるの?」という事たくさんあるんですよやっぱり。
例えば日本ってスッポンおいしいと言ったりあとハモとかフグみたいなのは食べない国たくさんありますから。
それを考えながら見るとあれはあれで食材の一つかなと。
実は…
(一同)何?なななんと妄想して作った「サシンの磯辺焼き」をケニスさん本当にお店のメニューにしちゃったんです!お店のおすすめ料理としてお客さんの評判も上々。
値段は1皿に2匹入って180ペソ。
およそ480円。
サシン捕り名人のカノおじさんも「これが売れれば家族のために稼げる」とワッハッハ!最後のノミネートはスリランカのスイーツを妄想して作ってくれた京都の和菓子職人植村健士さんから。
私が選んだベスト妄想ニホン料理は隠れた技がきらっと光るこちらです。
北イタリア最大の都市ミラノ。
都心から車で30分の所にあるのどかな郊外。
丸いお池の前にかわいらしい丸太の小屋のレストランがあります。
現れたのはヒゲがすてきなお方。
4年前にミラノの高級レストランから独立。
創作性に富んだマグリさんの料理のファンが都心から食べに集まります。
デザートも芸術的と大人気。
マグリさんに作ってもらうのは日本のドルチェ「ぜんざい」。
そうです。
ゴムのように。
調理開始。
エスプレッソを冷凍庫で冷やします。
そのあとは10分ごとに冷凍庫から出してかき混ぜてイタリアのかき氷グラニータを作ります。
続いて…。
シチリアの甘口ワインです。
全て同じ分量を入れます。
お湯を沸かした鍋を持ってきました。
湯煎しながらきめこまやかなクリームになるまでかき混ぜます。
小鍋に砂糖を入れて水と一緒に煮詰めていきます。
鍋の中でカラメルが伸びてますけどさては…。
マグリさん今度はワイングラスを取りました。
そして煮詰めたカラメルにグラスのふちをつけた。
またつけた。
一体どうするんだ?冷凍庫から冷やしていたエスプレッソのグラニータを出してきました。
更にフレーク状にしてワイングラスに入れました。
その上に載せたものはスポンジケーキをちぎったもの。
すると…。
あほんとだ。
カラメルが垂れて伸びてる!マグリさん大満足。
温かいザバイオーネをワイングラスにとろ〜りと注ぎます。
マグリさんが作った…時間がたつほどに伸びていくグラスのふちについたカラメル。
中にはマルサラワインの香りたつあったかくて甘いザバイオーネと冷たくてシャリシャリのほろ苦エスプレッソグラニータ。
一緒に食べると冷たい苦みと温かい甘みがほわっととろけてボーノ!
(拍手)これはおいしそう。
こっちまでリッチな気持ちになりましたよね。
まず伸びるという食材をカラメルで選ばれたという事は私たちチーズなんかは安易に予想できそうなものですけどあれを目につけはったのはすごいなと思う事と1度違ったらカラメルって全然様子が違いますのですごい技術は高いと思うんですよ。
そういうところの技術の高さと食感の事も考えた上でやってるのがすごいなと思ったので選びました。
皆さんこの4品の中でどれをベスト1にしたいですか?会議開始です!私はやっぱり応援したいのはテステス。
なかなか食べない部位をわざわざ探しに行くという振り幅。
面白さの発想がよかったなと思って。
初めて食べたので衝撃でした。
僕は「ぜんざい」選びました。
やっぱり見た目のインパクトがすごく大きいものを作って頂いたというのもすごいですし。
(林)でもあれってザバイオーネとグラニータを使ってるというもともとあったものの組み合わせなので妄想度としてはやっぱり低いかなと。
私はまたねトルコの「ジンギスカン」なんですよ。
北海道とトルコとモンゴルのこの3つの国の良さがすごいどれも出てたような気がして。
僕はもう「サシンの磯辺焼き」ですよね。
これが商品になっちゃったんですから。
一番すばらしい形で。
僕も「サシン」ですね。
僕は「妄想ニホン料理」作ってるシェフの方の周りの環境というかね。
あの雰囲気温かさも僕はやっぱりすごい大事にしてるので。
あと日本の「磯辺焼き」考えてみたらそんな高級なものじゃないからこの海辺のレストランが作ったその「磯辺焼き」が日本の「磯辺焼き」と神髄が似てるんじゃないかなと思います。
でもね「ジンギスカン」も確かに…。
一番食べたいの「ジンギスカン」ですよ。
おいしそうだし。
「サシン」対「ジンギスカン」だね。
2つに絞られました。
あなたはどっち?まずはフィリピンの「サシン」の方。
いいですか。
続いてトルコの「ジンギスカン」だという方お願いします。
挙手して下さい。
はい決定いたしました。
発表いたします。
(ドラムロールの口まね)
(吉村)口?
(拍手)トルコのゲンチャイさんおめでとうございます!「第2回ベスト妄想ニホン料理認定書」がかのBoojilさんにより描き上げられ無事トルコのゲンチャイさんの元へ。
ゲンチャイさんはにかみつつ大喜び!目立つ所に掲げられました。
更なる料理の創造的飛躍を誓うのでした。
文化と文化が出会った時ワッハッハと笑う余裕があればおいしい発明生まれます。
皆さんも是非ワッハッハとクッキング。
「妄想ニホン料理」まだまだ終わりません。
世界平和が実現するその日まで!2015/04/12(日) 03:20〜03:50
NHK総合1・神戸
妄想ニホン料理「2014年度ベスト妄想ニホン料理の巻」[字][再]

日本料理をまったく知らない海外のシェフたちが簡単なヒントだけで作ったら?第2シーズンの締めくくりは、世界中で誕生した「妄想ニホン料理」のベストを選んじゃいます!

詳細情報
番組内容
「ベスト・オブ・妄想ニホン料理」 見事、今年度ノミネートされたのは「トルコのまあるいジンギスカン」「フィリピンの伸び〜る磯辺焼き」「イタリアのオシャレで垂れるぜんざい」「チェコの捨てる食材酒盗」の4点。いずれも妄想力と意外性にあふれた傑作料理だ。審査するのはMCとゲスト陣に加えて、番組に参加してくれた日本の料理人たち。お互い譲らないトークバトルのうちに選ばれた、最高の「妄想ニホン料理」とは!?
出演者
【出演】吉村崇,澤部佑,はるな愛,林幸子,シャウ・ウェイ,黒木純,植村健士,【司会】清水ミチコ,栗原類

ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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