第91回「日本水泳選手権」6日目をお伝えしました5年後の東京オリンピックを夢みる若きアスリートに先輩の元オリンピック選手が本気になってぶつかるドキュメント。
番組の主役は次世代を担う若手選手ネクストエイジ。
今回は…体操界の新星だ。
難しい技を次々と決め個人総合で中学チャンピオン。
国際大会でも活躍を始めている。
今はやっぱり…若き逸材に力を貸す今回のオリンピアンは…
(実況)栄光への架け橋だ!日本中を沸かせたアテネオリンピック団体の金メダリスト。
37歳でいまだ現役。
超一流の技をこんなにも近くで!やがて15歳は抱えていた課題に一つのヒントを見いだす。
パワーじゃなくて流れであふる感じですか?この経験が夢へと近づく大きな一歩となる。
装いも新たに始まりました「めざせ!2020年のオリンピアン」。
こういう番組でMCをするのは初めてでちょっぴり緊張しておりますが…。
若い世代がオリンピアンとぶつかる意味っていうのはどういうとこにありますかね?やはり吸収する事たくさんあると思うんですよね。
しかも乾いたスポンジのようですから若い世代の子たちは。
だから本当に貴重なこういった機会をもらえるというのは恵まれてもいますしグングン吸収していくと思いますね。
ネクストエイジが育ったのは小さな体操クラブだ。
「伸び伸び自由に!」。
選手のほとんどが小学生。
こういう練習するんだ。
面白いこの練習。
一人年が離れたお兄さん。
この春から高校生の大久保圭太郎。
個人総合の去年の中学チャンピオンだ。
スピードに乗った助走からダイナミックで難度の高い技が次々と。
強さの秘密は一体どこに?美しい旋回を生む強靭な腕力。
強い脚力からの高いジャンプ。
オリンピックレベルの大技を既にマスターし始めている。
(2人)お〜!うそ!まず大久保君はこれをなぜやろうと思ったのか…。
どうしてこれをまずねやろうと思ったのか気になりますけどすごいですね脚力。
そして今大久保は体操界を背負う新星に。
高まる期待に対し本人は…。
大久保のもう一つの武器は精神面の強さ。
中学の個人総合は4つの種目で争うがどれもほとんどミスのない演技で日本一。
しかし…喜んでばかりはいられない。
苦手な種目がある。
力技が多いつり輪。
腕力のある大久保なら有利に思えるのだが…。
足で引っ掛けてる。
大久保の悩みは肩が硬い事。
つり輪で必須となる回転技は肩を軸にして回る。
ゆっくり見ると結構肩が回ってるんだ。
そうですね。
この回転技が肩の硬さが原因でマスターできないというのだ。
肩は柔らかくなるのか?そして苦手なつり輪は克服できるのか?肩の…。
硬さが。
テニスプレーヤーはどうですか?柔軟性って意味では。
私メチャメチャ硬いんですよ。
サーブの時とかもやはり柔らかい方が後ろからしっかり振れたり回転量がかかったりパワーが出たりするんですけど本当硬かったので苦労しました。
さあ彼の悩みは今回解決するんでしょうか。
今回力を貸してくれる事になったオリンピアンは…19歳で初めてオリンピックに出場。
以後日本の体操界をけん引し3大会目となるアテネでは金メダルを獲得した。
父親はムーンサルトを考案し5つの金メダルを獲得した塚原光男。
体操一家で育った塚原は37歳となった今も現役。
去年つり輪で新技ツカハラを披露した。
名前いいですね付くの。
テニスでないんですか?技に名前が…。
別にあれ跳ばなくてもいい場面でも跳びますから。
あっそうなんですか。
よりパワフルにダイナミックに…。
ちょっと見せてるんですか。
見せてるところありますね。
大久保君は自分だけでやってる環境の中。
塚原さんは多分サラブレッドとして生まれてきてそのプレッシャーに打ち勝って残ってきたっていう部分もあると思うのでそういう違う環境で育ってきた2人がどういう化学反応起こすのかなっていうのもとても楽しみです。
確かにそうですね。
悩めるネクストエイジのもとへオリンピアンがやって来た。
来ましたね。
多分来た事ないと思いますね。
(取材者)結構今寒い…。
なかなか過酷なロケですね。
そのころネクストエイジは暖房のきいた体育館でのんびり準備運動。
ここでオリンピアンの名前を知らせた。
おっ!マジですか!うれしさと緊張感ですよね。
憧れの金メダリストがついに…。
(塚原)こんにちは。
こんにちは。
来た!
(塚原)こんにちは。
「本物だ!」って。
本物だよ。
すごいすごい。
(大久保)気を付け。
お願いします。
(一同)お願いします。
(塚原)お願いします。
初めまして。
15歳の目が泳ぐ。
塚原直也選手です。
すばらしいですね。
意を決して…。
よろしくお願いします。
初めまして。
お願いします。
よろしくお願いします。
塚原選手もちょっと緊張されてますねやっぱり。
塚原はこの体育館で2日間ネクストエイジと向き合う。
塚原にとっては大久保の体操を見るのも初めてだ。
ここからオリンピアンとマンツーマン。
見てる方も緊張しますねこれね。
たまらない距離感ですね。
大久保はまずあん馬で旋回を披露。
続いても得意種目のゆか。
すごい!うならせてる。
すごい。
ここまでは満点の出来。
いよいよ苦手なつり輪。
思うように回転技ができない。
まずはウォームアップで肩慣らし。
見抜きましたね。
ちょっと目の動きがピクッと変わりましたもんね。
「うん?」ってなりましたもんね。
「肩硬い?」みたいな。
ズバッと言い当てますね。
ちょっとアップでさ…。
洋服のままいっちゃうんですか?すごい。
すごいっすね塚原さん。
(大久保)はい分かります。
それでこうやって振れるように。
それは塚原がいつも行っているつり輪に役立つ肩の柔軟運動。
これいきなりメチャクチャありがたいアドバイスですよね。
あ〜うれしそう。
ねえうれしそう。
あ〜しんどそう。
しんどいんだ。
(塚原)いいでしょ。
(塚原)いいでしょ?はい。
心強い言葉ですね。
ねえ心強い言葉ですね。
しかし塚原には柔軟性よりもっと大切にしてほしい事があった。
技術。
その言葉の真意とは?なるほど。
ジャージにも着替えてなかったですけど服のまま…。
粉つけ始めた時は「お〜!」って思いましたよね。
「やるのか?」みたいな。
「これやってる?」って言って本当に何気ない動きだったじゃないですか手のひらを変える。
実際やったらすごい痛そうだったじゃないですか。
でもそこにもう伸びしろがあるって事ですからね。
いや〜ちょっと楽しみにこれなってきましたね。
確かに。
いやでもすごいな。
早速あっ何か…。
何ですか。
「お母さんの大根の切り方は一流じゃない」みたいな。
そういう話?何を見習えば…。
なるほど。
なるほどね。
すごい謙虚で接しやすくてそういう姿を15歳は敏感に感じたんですよね。
翌日オリンピアンの本気指導が始まる。
伝えたいのは技術。
なぜ今技術なのか。
真の意味を身をもって示す。
取り組むのは大久保が1年かけてもマスターできないつり輪の回転技。
お〜かっこいい!かっこいい!小さな体育館で現役の金メダリストが演技する。
口が開いちゃいますね。
ポカ〜ンと。
まず見せたのはスイング。
ごく初歩的な動きだが…。
うわっすごい!違いますね動きが。
ハハハハハハハハ!そうなるよ!なるなる!「すげえ」。
続いて大久保。
あ〜。
あ〜。
あららら。
塚原のスイングに倣おうとするが…まるでできない。
まだ全然違いますねやっぱり。
なぜこんなに違うのか?その理由を塚原はあえて言葉にはしない。
やっぱ全然動きが違いますね。
ここで実際に回転技をやってみせる。
生きた手本を何度も観察するうち大久保の表情に変化が…。
ドンとやってから…すっぽ抜けるんですかね。
気が付いたのは力の使いどころ。
まずは力を抜いて体を投げ出し振り子の原理で遠心力を得る。
つま先が頭よりも上に来た瞬間腕力を加えて回転。
これならスムーズに連続技を行える。
これぞ塚原が言う技術。
大久保は腕力を使うタイミングが早すぎ遠心力を生かしきれていなかった。
頭では理解した。
実際に課題の回転技に挑む。
一発で成功!
(2人)お〜!すごい。
すごい。
うれしそうだな。
うれしいね。
自ら答えにたどりついたネクストエイジ。
オリンピアンの思いが通じた。
「打てば響く」。
本気指導が止まらない!お〜!すぐできるようになるんだね。
オリンピアンは持てる技を惜しみなく伝授する。
(塚原)方向はいいと思う。
はい。
すごいね吸収力が!あっうれしそう。
大久保がこの日教わった技は11。
全ての種目にわたった。
はい。
始めたのは15歳にはまだ難しいつり輪の大技。
あ〜きつい!「君ならいつかできる」。
金メダリストから熱いエールが送られた。
いや〜すごい。
はあ〜すごいですね。
こっちも何か満たされましたね。
何だろう?この気持ち。
よく僕ら音楽をやってる人間だと音楽で会話をするっていう時間ってあるんですよ。
何か今Vを見てたら体操を通して何か2人が会話をたくさんしてるように僕には見えたんですよね。
セッションしてるみたいでしたよね。
自分自身で一人でずっと考え続けて自問自答をしてきたからこその吸収力みたいなのを僕は感じますね。
教えたくなっちゃう。
これもだから大久保君にとっては選手としての要素なんですよね。
教えたいっていうふうに指導者に思わせる。
これもすごく…「なんとかしてあげたいこの選手を」って。
それすごく重要だと思いますね。
これからまたいろんな塚原さん以外にも出会っていく人たちの中でどんどん成長していくんじゃないかなと思って楽しみですね。
最後に大久保はどうしても聞いておきたい事があった。
オリンピックって3回出てるじゃないですか。
それでもやっぱり緊張するものなんですか?緊張しないというのは無理だと思うんだよね。
いつもよりは緊張するんで…それよりも自分の演技の完成度っていうのに絶対の自信を持ってた方がプレッシャーの事を考える事より対策になると思います。
意外だったのは全然緊張するタイプじゃないって言ってたじゃないですか大久保君が。
なのにあの質問が出た…プレッシャーに関しての。
だからまだ未体験ゾーンの事を聞いてて…。
「どうなるんだろう?オリンピックってどういう場所なんだろう?」と。
そのオリンピックについて…。
大久保君が…ありがとうございます。
難しかったかな?いや大丈夫です。
ありがとうございました。
オリンピアンの言葉を胸に5年後の夢舞台をめざす!2015/04/12(日) 17:35〜18:00
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詳細情報
番組内容
東京五輪を夢見る逸材のもとを同じ競技の元五輪選手が訪ね、成長に役立つ技や心を本気になって伝える姿を追うドキュメント。今回は体操の中学チャンピオンにアテネ五輪団体金メダルの塚原直也がぶつかる。つり輪の回転技が苦手と聞いた塚原はあっさり解決策を授けるが、本当に伝えたかったのはもっと本質的なこと。しかし言葉にはせず、目の前で世界トップレベルの演技をやってみせる。やがて答えに気づいた15歳に驚きの変化が…
出演者
【司会】北川悠仁,【出演】杉山愛,塚原直也,体操選手…大久保圭太郎,【語り】山上智
ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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日本語(解説)
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