1課外授業 ようこそ先輩「見つけた!意外な自分〜漫才師 水道橋博士〜」 2015.04.13


昔ながらの町並みが残る…倉敷市立老松小学校が今日の舞台です。
登校してきた1人の男の子。
うん!?何かちょっと変な感じ。
ああ!水道橋博士。
(拍手)俺のこのランドセルどうよ?
(笑い声)ランドセルウケてます。
漫才コンビ浅草キッドで活躍。
これだけ人が入るってね。
すごいよ。
消防法違反じゃねえかこれ。
更には著作もたくさん。
人呼んでルポライター芸人。
時にはこんな姿でコメンテーターを務めます。
今日の先輩の授業始まります。
みんな日記とかつけます?
(子どもたち)つけてない。
あっ日記つけないんだ。
日記つける子?あっそうなんだ。
僕はね日記がたくさん書いてあるのよ。
小学校時代にどんな事があったんだろうっていうのを日記を読むといろんな事を思ってるんだよ。
みんな6年生になる時6年間の思い出とかそういう文集とか作った?
(子どもたち)はい。
その時にやっぱ修学旅行の思い出とか最後の方の思い出しかなくなっていくじゃない。
だけど生まれた時からみんなはもう12年間365×12いろんな毎日を送ってきてるんだよね。
博士が日記をつけ始めたのは小学校3年生の時。
その習慣は51歳の今に至るまで続いています。
始まりは担任の先生との交換日記。
少年時代には自分で考えたヒーローを。
下積み時代には将来への不安や焦りを。
ノートいっぱいの文字。
細かい!膨大な日記を基に博士は去年自分の年表を作りました。
あの時何があったのか。
何を思ったのか。
文字数なんと8万字。
詳細な日々の記録です。
半生を振り返る作業の中で博士には気付いた事がありました。
僕なんかは芸人としてはすごく平凡で芸人というのは破天荒なほど面白いじゃないですか。
そういう意味で言うと自分の日常っていうのは学生時代っていうのはそんな大きな出来事もなくたんたんと…いわば真面目に育ってるんだなとか思ってたんですけどその年表を作ってみるとそれなりに何もないように見えている自分自身がディテールの部分を細かく見ていくと「あっこんな面白い事があったんだ」っていう面白く思えるんですよね自分個人がね。
自分を認めてあげるという事には役に立ちましたね。
50歳になったけど割と自己否定しがちな性格だったけども「そうか50年間こうやってでもいろいろな困難を乗り越えてきたんだよな」っていうふうに思いましたよね。
そして教室には…。
さあ年表の登場です。
拍手!
(拍手)水道橋博士の12年史。
誕生から小学校卒業までの年表です。
黒板いっぱいに貼られた博士の少年時代。
何が書いてあるんだろう。
みんな初めてなりたかった職業とかな〜に?警察官?僕はね「タイガーマスク」を読んでねプロレスラーになりたかった。
漫画の主人公に憧れちゃう。
あるよね。
ヒンズースクワットやったりね腕立て伏せをやったり。
将来はずっとプロレスラーになるんだなとかっていう事を思ってた6歳の頃。
でも俺ね小3の頃「仮面ライダー」にハマって自分は機械で出来た改造人間だろうと思い込んでたの。
(笑い声)…である日膝小僧を擦りむいた時に赤い血が流れてきたんだよね。
そうしたら「あ〜俺は自分は普通の人間だ」ってその時に初めて思ったのよ。
「なんだ改造人間じゃないえ〜!」って思ったのが小3だからね。
皆さんもねいろんな12年間の思い出っていうのを書くと多分修学旅行や山の学校海の学校が中心になったりするとは思うんだけどもっといろんな事をお互いが思い出せると思うのね。
だから一度こういう年表をみんなで作ってみましょうか。
(子どもたち)はい。
はい!という訳でみんなも自分だけの12年史を作ってみよう!記憶を隅々まで深く探り12年の人生をできるだけ詳しく思い出す。
子どもたちが思い出に浸っているのがすごいいい表情だな〜。
まだ12歳なのに何か懐かしい顔してるのが。
12歳でもやっぱ懐かしいんだね〜。
こうきくんが思い出したのは初めて新幹線に乗った時の事。
ワクワクしたんだろうな。
ななみちゃんが書いたのは6歳の時好きになったアイドル。
どれだけ思い出せたかな?博士に報告に来たのはこてつくん。
書いてるじゃんたくさん。
すごいじゃん。
「学校で嫌いな食べ物が出た。
ゴーヤーチャンプル」。
ゴーヤーチャンプル嫌いなんだ?はい。
何?給食で出るの?ゴーヤーチャンプル。
はい。
そうなんだ。
「初めて好きな食べ物ができた。
すし焼き肉刺身」。
はい。
舌が肥えてるね。
小4で。
「ピーマンの肉詰めがおいしくて好きな…」。
ピーマンの肉詰めも好きな食べ物に入ったんだ?好きな食べ物シリーズいいね。
こてつくんの12年は食べ物でいっぱい。
おっと!「ゴーヤーチャンプルが食えるようになった」って。
食べれるようになってるじゃん。
嫌いだったのがこれ好きになったんだ?小6で。
早く言えよ。
これ意外な展開だったよ。
次にやって来たのはみゆちゃん。
書いてるね〜。
こんなに書いてるんだ。
一番多いんじゃない今までで。
すごい。
初恋が4歳?4歳で。
結構早かったです。
5歳で「バレンタインでチョコ渡すが返事が来ずに終わった」。
もうそんな行動を。
結構その人モテる人だったんで。
モテる人って5歳でモテる人なんかいるのかな。
5歳でモテる子だったんだ。
モテる人。
「男子と話をしていて『俺お前となら同じクラスになってもいいな』と言われてその人が好きになった」。
やたら好きになるね。
恥ずかしかったけど何か覚えておきたいなみたいな。
そうなんだよ。
覚えておきたいんだよね。
人を好きになるって恥ずかしい気持ちなんだけどそれを忘れたくないのよ。
でもこうやって残してたら何回も思い出すから。
「あの時あの人が好きだったんだな」っていうのをずっと一生覚えていられるよ。
それって悪い気持ちじゃないからね。
好きになった人だったり食べ物だったりみんなそれぞれなんだね。
みんないいなと思うよ書いてる事に対してね。
「そうか彼はここが一番気になってたんだ」とか。
「彼女はこんなところに興味がいったんだ」とか。
「さあ思い出してごらん」って思った時人それぞれじゃん。
千差万別で何を思い出すか違うとこが面白いよね。
みんな違うとこが面白い。
自分の思い出…自分で思い出す事たくさんあったんじゃないですか。
何か「あっ思い出した」って事もたくさんあったと思います。
でもほかの人が見てる自分はどうなんだろう?同じ時に同じ時間を過ごした人が自分の事をどう見てたか。
…みたいなのを年表に加えていったらどうだろう?次は家族に12年の歴史を聞いてみよう!また違った自分の姿が見つかるかもしれない。
自分でも知らない事や覚えてない事って結構ありそうだよね。
はじめくんの自宅では…。
お〜。
すごいな。
へえ〜。
あなた生まれた時これよ3,900あってびっくりされたのよ。
先生が笑いながら…。
運動会の時になあれトロフィーもらったんかなあの時泣きよったな。
…トロフィーもらいました小さいトロフィー。
持ってこよう。
それをもらった時に1人泣いてる。
感動して。
え〜?…泣いたな。
覚えてる?運動会はうれしかったとか何かそんな感じは覚えてる。
はじめ1人で泣きよったもん。
ほんま?それは恥ずかしいな。
泣いちゃった事はじめくんはすっかり忘れていたみたい。
そしてお父さんの手でこの1行が年表に加えられました。
「幼稚園最後の運動会記念品をもらい泣いていた」。
はじめくん結構感激屋さんなんだ。
こちらはえみりちゃんの自宅。
うわ〜すごい。
愛媛で生まれて新潟で育ったえみりちゃん。
お父さんの転勤のため4歳で茨城へ。
その翌年今いる倉敷にやって来た。
引っ越しを繰り返したこの幼い時の事がえみりちゃんは気になるようです。
私引っ越す時泣いてた?う〜ん…うんうんうん…。
泣いてる。
(えみり)茨城の時は泣いてた気がするんよ。
茨城から倉敷の時は。
新潟の時はなかった?新潟の時はあんまり分かってなかったかな。
その引っ越すっていう事が…意味が分からなくて。
えみりちゃんはもうすぐすんなり幼稚園に行き友達と遊びすぐ友達と約束して帰ってきた。
それすごいな。
そうなんだ。
えみりちゃんは物おじせず誰とでも仲良くなれる子だったんだね。
年表にお母さんの気になるところがあったみたい。
それは4年生の時の事。
「友達から『クラスメートを無視しよう』と誘われ断れなかった」。
無視した。
無視したくてした訳じゃないか…。
(えみり)させられた感はあった。
雰囲気でね…。
このトピックスとして。
え〜いや…このままだったら大人になったら忘れてるかもしれないからこれは忘れたくなかった。
その友達がかわいそうで。
戻れるなら断る。
断る?うん。
もし自分が無視される事になっても?苦い経験も書き残しておく。
おはようございます!おはようございます。
(子どもたち)おはようございます。
2日目ですね。
(子どもたち)はい。
やってきました?
(子どもたち)はい。
おお…。
どうでした?何か感想のある人?はい。
けんたくん。
何か知らない事がいっぱいあってびっくりした。
びっくりするよね。
自分からの目線じゃなくて親からの目線だといろんな事が分かってくるから面白いっていうか…。
このあとは友達同士で自分と君との間にはこういう思い出があったよねっていうのを思い出して1つだけ書いて下さい。
今度は友達に年表を埋めてもらう。
きっと忘れられない思い出あるはずだよね。
同じ教室で毎日を一緒に過ごしてきた友達同士なんだもん。
どんな思い出が書かれるのかな?そしてついに完成。
自分で記憶を掘り起こし家族に過去を教えてもらい友達が思い出を書いてくれたそれぞれの12年史。
完成した年表をみんなで見てみよう。
どんな自分が見つかるかな?思い出した事あったみたい。
しゅんすけくん自分の年表を不思議そうに見ているけど…。
「初めて遊んだのが6年の始め3人で遊んで野球をした」っていうのを覚えてないけど…。
それはひろきくんが書いてくれた思い出。
「6年生の始め頃3人で野球をして遊んだのが心に残った」。
覚えてねえ?覚えてない。
あんまり覚えてないわ。
6年の始めで?始めぐらい。
野球で…。
あっあっ!思い出した。
思い出した思い出した…。
6年生の始めはあんまり友達が作れなかったけど5年生の頃一緒だったから遊ぶって話になって初めて遊んだよね。
今思い出した。
クラスが替わって心細かった時一緒に遊んでくれた友達がいた。
ゆりちゃんも自分の年表に意外なところがあったみたい。
それは2年生の時の事。
転校してきたばかりのそういちろうくんにゆりちゃんが話しかけてくれたんだって。
私がしゃべりかけたって書いてあるけど全く覚えにない。
最初に林さんから話しかけ…。
話しかけてないよ。
覚えてないもん。
覚えてるんだよそれが。
話しかけられた方が覚えてるの。
言った方は覚えてないの?びっくりだよ。
でもそれがうれしいんだよ。
自分の年表をジ〜ッと見るはじめくん。
え〜!驚いたのは6年生の所に書かれていたこんな思い出。
書いてくれたのはえみりちゃん。
「一緒に委員会活動をした一日が楽しかった」って。
星マークつき。
ふだんむっちゃ何かちゃらけとるというかふざけてるけど委員会の仕事の時は仕事して話す時は話すみたいな。
けじめがあったから話す時は楽しかったからそれが思い出。
そんなだと思っとん?ほんまに。
さあね。
思ってるから書いてるんだよ。
ねえうれしいよね。
てれるんだろう?ハハハッ…。
自分にとってはささいな事。
忘れてしまっていた事。
でもそれを友達が思い出させてくれたら自分の人生の大切な一部になる。
意外な自分見つけた!どうだった?
(子どもたち)面白かった。
何か自分で自分の知らないところたくさんあるでしょ?
(子どもたち)うん。
みんな12年間それぞれ違うふうに育ったんだっていうのがすごく分かって…で全部面白いんだよね。
小学校は卒業しますけど人生は卒業ないですからそうやって歴史っていうか毎日を重ねていきましょう。
(子どもたち)はい。
2日間どうもありがとうございました。
(子どもたち)ありがとうございました。
みんな面白いよ。
みんな面白いっていう事が分かった。
ありがとう!
(子どもたち)ありがとうございました。
まず博士の年表が面白かったし自分で作っとっても何かいろいろな事思い出して何か懐かしかったしこんなんだったんだみたいな。
面白かった。
何か自分が委員会とかで頑張ってるところをほかの人は見てくれてたんだなって。
私もいっぱいいろんな人のいいところを見つけたいです。
はいチーズ!イエ〜イ。
2015/04/13(月) 12:25〜12:50
NHKEテレ1大阪
課外授業 ようこそ先輩「見つけた!意外な自分〜漫才師 水道橋博士〜」[解][字][再]

今回の先輩は、漫才の水道橋博士。後輩たちにも12年間の年表を作ることを提案する。ただし、そこにはクラスメイトの意見や両親の記憶も書き込まれる年表だった。

詳細情報
番組内容
今回の先輩は、漫才の水道橋博士。小学校時代から日記をつけてきたので膨大な記録が手元にある。去年、それを利用して博士は自分の年表を作ったところ、意外な自分を発見した。後輩たちにも12年間の年表を作ることを提案する。ただし、その年表にはクラスメイトの意見や両親の記憶も書き込まれることになる。出来上がった年表を見た後輩たちの感想は思いがけないものだった。
出演者
【出演】漫才師…水道橋博士,【語り】本名陽子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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