探検バクモン「北海の湾岸要塞〜前編〜」 2015.04.14


一直線に突き出た謎の鉄橋。
その先に屹立しているのは…
近未来を思わせる鋼鉄の要塞
煙を上げる巨大キャノン砲出現
高さ30メートルを超える…
地下に隠されていたのは無慈悲な巨大装置
謎の要塞にいざ潜入
(田中)地獄!うわうわうわ!え〜!
(田中)こんな海の上!?
(田中)すごい迫力だわこれ。
(サヘル)酔ってしまいそう。
一行を衝撃の結末が待ち受けていた
わ〜!うわうわうわ!
北海の湾岸要塞。
その秘密を暴け!
あ〜サヘル!おはようございます。
早いね。
どうした?ようこそいらっしゃいました。
ようこそ。
ようこそ北の国へ。
ねえ。
(サヘル)見て下さいこの絶望。
(田中)絶望じゃない。
絶望って言っちゃったよ。
(田中)いやまあすごい景色ですけどもね。
正面が函館湾ですね。
で目の前が…
(田中)ああれ?はい。
あそこ登ると夜景が見える?
(田中)あそこ登ると100万ドルだっけ?100万ドルですね。
(田中)そういうロケがよかった。
(田中)今これ恐らく体感ではマイナス5度とか10度とかそれぐらいの体感ですよね。
そうですね。
じゃあどこ行きましょうか。
まずここなんですけど実はこの工場ではですねこちらの…。
あバレてますね。
そうなんですセメントなんです。
そうこの工場で作られているのはセメント。
もともと「固める」という意味を持つすごい粉だ
水や砂利を混ぜればおなじみのコンクリートが出来る
まさにセメントとは現代文明の血であり肉なのである
市沢さんはですねそのスペシャリストなんです。
製造部長をやっております市沢と申します。
市沢和彦。
女性社員からの人気がずばぬけているのだとか
ちょっと下を見て頂きたいんですけど。
下すごいですね。
(田中)うわ高い!何これ?
こ…これは?
日本で一番古いんですよ。
この工場がね。
明治23年。
今年で125年目にもうすぐ。
(田中)125年!
その大筒は工場の黎明期からセメント作りの主役だったという
これはNHKに眠っていたおよそ100年前の映像。
男たちが石炭を窯にくべる様子が映っている
それらは全て巨大な筒を動かすためのものだったという
(田中)あ何かこうねすごい湯気が出てますよね。
これは水蒸気ですね。
すごいねこれ。
(田中)ホントだよ。
巨大すぎちゃって。
うわ〜かっこいいこれ。
(田中)工場萌えの人はたまんないねホントね。
あったかいあったかい。
(田中)既に熱い。
この下があったかいんだ。
300度!ここではもう既に熱いもん。
これはですね原料があちらからこちらに流れてきてだんだんセメントになっていくんです焼かれて。
焼かれて。
焼いてんだ。
(田中)ゆっくりゆっくりこれ回してるわけだ中でね。
大筒の正体は原料を焼いてセメントを作り出す窯だった。
これぞ回転窯「ロータリーキルン」。
長さはなんと100メートル!
一行はロータリーキルンへの更なる接近を試みる
あすごいわ。
あったかい。
こんにちは。
こんにちは。
いやいやいやいやいやいや!遠いとこご苦労さんです!すごいキャラクターの人が来ちゃったよ。
テンションが高いよ。
現れたのは…
いつでも完全燃焼だぜ!
何をここで今?今あの窯の…見たいです!見たいね。
これに取り替えてもらいますよ。
時にはやけどを負うほどの熱風が吹き出してくるという
うわ!
(田中)うわうわうわ!すごい。
怖いよほら。
目がやられそう。
うわ!もうマグマだねこれ。
すごいわ。
見たことねえだろ。
いやだからイメージ。
うるさい。
早く。
中の温度は…
金銀銅全てを溶かす高温だ
地獄だね。
(田中)地獄。
地獄窯の仕組みだ。
長さ100メートルの筒はわずかに傾きその内部には6万枚の耐熱レンガが貼られている
原料となる石灰石などを投入すると高温で焼かれて混じり合い30分後にセメントが出来上がる
品質を左右する決め手が窯の温度だ。
プラスマイナス50度以内に調整しなければ狙った品質は出せない。
窯は24時間動き続ける。
職人たちは見守り続けるのだ
すごいね。
やっぱ…これはすごい。
これは大変ですかこの仕事は。
どうですか?それはその粉炭の量を調節するとか。
そう。
原料の量を調節する。
あ何か。
あ〜。
(サヘル)何かすごい物出しましたよ。
うん?これは?
危ないから。
危ない?
(サヘル)うわうわうわ!中に入る入る。
すごい。
あ〜!うわうわうわ。
突然窯の中から灼熱の塊が飛び出してきた。
一体何が始まったのか?
タケノコ?
え〜タケノコをとるってどういうこと?
説明しよう。
バーナーなどに焼けたセメントがくっつくのをほうっておくとタケノコのように伸びてしまう
すると火力が落ち窯の温度が下がってしまうのだ
そこでウォーターガンの出番!
窯から出る蒸気。
水は蒸発する時に爆発的な力を生み出す。
その力でセメントを吹き飛ばすのだ
わあ〜!
(田中)うわうわうわ!この仕事何年ですか?私ですか?42年!何歳からやってるんですか?18歳からだね。
すごいね。
太田さん。
あら!
(田中)じゃもうオンエアの時には。
オンエアの時にはこの人退職していないんですよ。
あなたにとってセメントって何ですか?飯の種。
飯の種だよ。
(田中)まあね。
でも18からだから…人生そのものね。
すごいね。
(サヘル)生まれ変わってもやりますか?
(サヘル)あいいんだ。
そうか。
ハハハハハ。
川嶋さん42年間お疲れさまでした。
ちゃんとオンエアしましたよ
そう。
石灰石だけでセメントが出来ると思ったら大間違い。
更なる原料があるのだという
ここでミッション
みんなとても楽しみにしてたんです。
人がいっぱい。
はい。
ここが中央制御室です。
みんな楽しそうに働いてる。
うわすごい。
速い。
いつも以上に速い気がします。
どこですか?あちらです。
こっち。
はい。
(サヘル)だんだんちょっと独特な。
(田中)何ですか?このにおい。
(サヘル)すごい。
何あれ?
(田中)何あれ?
(サヘル)うわにおいがすごい!これはですね…
重要な原料とはまさかの廃棄物。
使い古されたものがここで役立てられているという。
実は廃棄物の中にはカルシウムや鉄などが含まれている。
それらはセメントに欠かせない成分だ
廃棄物を窯に入れて不要な物を燃やし必要な物だけを利用するのだ
すごいねぇ。
(サヘル)すごい。
どこから来てるゴミですか?日本中からのゴミですか?関東からも来てる!
(田中)うわ〜これすごいね。
目の前に見えるのは…まずタイヤですね。
古タイヤ。
あ〜タイヤ。
(サヘル)こういうタイヤも使うんですね。
はい。
これが…こんなのセメントに入ってんの?こっちは車体のほう?
(田中)え〜!よく見るとですね例えば…。
これ多分フロアマットかな。
(田中)そうだね。
(サヘル)ホントだ。
フロアマットとバンパーからはアルミニウムやケイ素を取り出す
廃棄物の中の必要な成分だけを使うため品質が落ちることはないのだという
まだございます。
(田中)これいつぐらいからこのゴミをこうやって…?これはですねもう7年ぐらいになりますね。
(田中)あでも歴史浅いよね。
はいそうです。
(田中)これメチャメチャいいこと。
ゴミ出ないんだもんね。
(カラスの鳴き声)
(田中)もうカラスが入ってきちゃってるから。
エサを探しに。
これ普通のゴミ?むき甘栗。
あホントだ。
これ家庭のゴミだ。
そうです家庭のゴミです。
(田中)そうなんだ!へえ〜これは知らなかったなぁ。
これはかなりこれからどんどんね。
ゴミそれこそねこの番組で。
あらららら。
「新春スペシャル」で廃棄物の最終処分場を訪れたバクモン。
そこで厳しい現実を目撃していた
これがセメントに形を変えて。
(田中)これはいいねこれ。
ゴミの問題の。
これホントそうだね。
そう思ってます我々も。
ね!
今全国のセメント工場で使われる廃棄物の量は年間およそ3,000万トン。
これは日本の廃棄物全体の1割にあたる
しかし廃棄物を簡単に使いこなせるわけじゃあない
今そこで重機が投入してましたけどこれもですね…
(サヘル)こんにちは。
赤前さんです。
赤前さん。
板前さんみたいね。
メニューだからちょうどね。
今日のレシピを。
(赤前)今日のレシピは…ASR1。
ASRは自動車シュレッダーダストですね。
昔「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でね最後車が動く時にゴミを入れてねそんなシーンあったけどちょっとそれに近づいてるようなね。
そうゴミを燃料にする車といえばこの映画
この車が向かった先は実は2015年だった
廃棄物を利用する技術まだまだ奥が深いのだという
早速現場へ
失礼します。
さあこちらは?ここは何ですか?こちらはですねもっと小さなロットの廃棄物を手で投入する設備です。
ちょっとご覧下さい。
(田中)あどうもご苦労さまです。
こんにちは。
本日の作業。
あっ「函館ワイン」。
何でもオッケーみたいな。
一応これね…
使える廃棄物はこんなにある。
ワインの他にも肉骨粉インク塗料まで。
「毎回/1個」と書いてあるのは原料として利用する量を表している
ホントですか?お酒のにおい。
ホントだ。
これが赤ワインです。
赤ワイン。
えっ!何これ?しぼったカス!こっち白ワインです。
白ワイン。
(サヘル)面白〜い。
(田中)においはワインのにおいだ。
(サヘル)いいですか触っても?はいどうぞどうぞ。
(サヘル)わっすごい!やわらか〜い。
すごい。
(田中)これでも函館ならではの。
そうですね。
「廃エレメント」って書いてあるあれは何ですか?これなんですけどこちらですね…え缶のまんま?
(サヘル)砕かずに。
砕かずにこのまま。
すご〜い。
そうなんだ。
これちょっと1個置いてもらえます?太田さん今度入れてみますか?うん?太田さんが今度やってみますか?うん?太田さんがやってみますか?
(田中)何で何回も聞くんだよ!
(田中)えっこれをここへ入れちゃうんだ。
(サヘル)そのままなんですね全部。
もういいの?そのまま…1,000度!
(田中)1,000度で。
あ〜落ちた!
北海の湾岸要塞。
そこは社会の課題に挑み新たなセメントを生み出していた
それらはやがて僕らの新たな街になる
セメントは数千年の間時代の景色をつくってきた
セメントはピラミッドの石を今もつなげている
セメントから造られたコロッセオは今も形をとどめている
セメントはこれからどんな景色をつくっていくのだろうか
さあ我々このライフジャケットそれから防じんマスクをしましたけど一体何があるんですか?どこに連れていかれるんですか?海の上を歩く!?頑張れよ。
頑張れよじゃない。
お前も行くんだと思うんだけど海?はい。
(サヘル)歩いて行くんですか?これもなかなか面白いので。
トロッコ!冒険だ!ねえ!ではみんな出発進行!はい行きましょう。
行きましょう。
探検は次なる場所へ。
目指すはこの要塞のトレードマーク全長2キロの桟橋の先端。
早速出発だ!
(サヘル)すごい。
何か動いてる。
(田中)これ触っちゃ駄目だって。
(サヘル)はい。
(田中)何だかすごいね。
何これ?何これ?えっ!
(田中)つり革。
(田中)何これ?何だこれ!
(サヘル)これトロッコですか?
(田中)つり革があるよ。
(サヘル)すごい。
何か想像してたのとちょっと違ってて面白いです。
では出発します。
(一同)よろしくお願いします。
そうですね。
それでこの海は遠浅なんですね。
(サヘル)今桟橋の海の上ですか?私たち。
海の上です。
この下海です。
(サヘル)そうなんですね。
(田中)全然ねどっちかっていうと地面の中にいるような感じだけどね。
(サヘル)ホントに。
13分。
1.6キロ。
1.6キロですね。
まさにあれですね品川から恵比寿辺りまでが13分。
山手線でそんなもんか。
結構あるんですね。
結構あるよね。
ありますね。
そうね。
(田中)するんだよね。
ホントそうね。
(田中)あ着きましたね。
(田中)さあ着きました。
じゃあ行きましょう。
目指す桟橋の先端まで残り400メートル。
ゴールは近い。
一行のテンションはおのずと上がってゆく
(田中)こういうことでしょ?
(サヘル)そうそう。
(田中)気持ち悪くなってきちゃうでしょ。
(田中)あここから。
うわうわうわ!え〜!ホントの海の上。
こんな海の上?
(サヘル)うわ〜すごい!
(田中)すげえ海の上だ!
(サヘル)すご〜い!
(田中)雪がすごいっすよ。
そこは極寒の海のど真ん中。
目の前には巨大な鉄塔が
しか〜しここでタイムアップ。
探検は次回に続く
2015/04/14(火) 16:25〜16:50
NHK総合1・神戸
探検バクモン「北海の湾岸要塞〜前編〜」[解][字][再]

函館湾沿いにそびえる謎の湾岸要塞。その正体は日本最古にして東日本最大のセメント工場だった!一行を待ちうけるのは、しゃく熱の窯やトロッコ探検。迫力の工場に潜入する

詳細情報
番組内容
北海道・函館湾に突き出た、全長2kmの鉄橋。その根元に鎮座する巨大要塞。その正体は、120年以上の歴史を誇る、東日本最大のセメント工場だった!我々が暮らす街の原料・セメントの秘密を、2回シリーズでひもとく。一行が目撃したのは、24時間回転し続けるしゃく熱の窯。火力管理の職人技にうなる。そして、海上を特製トロッコで大移動。さらに工場の最深部には、現代文明が抱える問題に挑む、ヒミツの最新技術があった!
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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