あるところに人間は誰も知らないヴァンパイアが暮らす世界がありました。
二十歳のまま時が止まってしまった桜子と小町もそこで暮らしていました。
ある日悪い伯爵の魔の手から逃げヴァンパイア界を抜け出した2人は絶対に行ってはならない人間界…東京にたどり着きました。
ボロボロになりながらも正体を隠したまま人間の部屋で目覚めた2人はひょんなことからそこにあったギターを奏でたところ血を吸いたい欲求が減る…気がしました。
それはさておき桜子は出会ってしまったのです。
この出会いが物語と彼女たちの運命を大きく変えることにまだ誰も気がついていませんでした
〜
(小町)桜子もう戻ろ。
(桜子)え?でも…。
やな予感がする。
ちょっとこまちゃん…。
(ギターと鼻歌)ご機嫌ですね桜子さん。
そんなことないよ。
だいたいここだって何かの罠かも。
無防備すぎない?まあ危なくなったらあいつら殺ればいいけど。
でももともとは私たちだって人間だった。
ヴァンパイアルール24番。
人間は人間ヴァンパイアはヴァンパイアである。
わかってる。
つかうちら東京に逃げてる時点でやばいか…。
ですよ。
ですよね〜。
どうしよっか?何が?だってさ血吸えないじゃん好きにここにいたら。
そうだよ我慢だよ。
今度街行こうよ。
すごかったね。
すごかったね。
夜なのにすっごい明るかったから私たちでも大丈夫かもね。
完璧。
出来たこまちゃん。
あっほんとに?ねぇ桜子これ着てみない?何これ?人間のフリ。
これはなんでこんなテロンとしてるんだ。
あぁ〜どうもおじゃましてます。
やっと起きたの?
(健太郎)うん。
昨日ちょっと遅かったからね。
って…おい!ちょっと待って。
キミたち自分たちの立場を知ってる?ねえねえ髪茶色いけど異国の方かな?いやいや日本人です!肌の色白いね。
確かに。
もう着替えようか。
ごめんなさい着替えてるんで。
着替え見たいの?男ですからそれなりに。
見るの!?すみません。
あ!私これにしようかな。
これ!これ!見んなよ。
すみません!うわっ!えっ何?パッ!こまちゃんのそれすごいね。
くっつく。
あ〜!あ〜!
(葵)健ちゃんのコーディネート?違いますよ。
この子たちが勝手に。
まぁこいつの部屋でしばらくゆっくりしてってよ。
ちょっと葵さん。
健ちゃんはほんとにほんとに優しいから。
困ってる人を見ると放っておけないんだよね。
本当にありがとうございます。
悪いね。
もうしかたないなぁ。
こまちゃんこれでひと安心だね。
うん。
おじゃまします。
ごめん。
ごめんねこまちゃん。
(理沙)あの…今日はあのドレスじゃないんですか?
(ちさと)ほらねぇ昨日2人でここにいたよね?
(瑞穂)あのドレスすごかったから気になってたの。
あ〜あれは他の人間とも違いましてあのちょっと狭い場所だと…。
桜子もう行こう。
え?桜子っていうの?あぁはい。
で…こまちゃん。
こまつさん?こまちです。
こまち?かわいい!何ていうかすごく珍しいお名前ですよね。
(理沙)古風っていうか…。
(ちさと)えっ2人は姉妹なの?いえ違いますけどでもずっと一緒に暮らしていて。
もう100年ぐらいになるよね?100年?マジウケる。
じゃあ小町は小野小町から?そうだけど。
あ〜百人一首の。
花の色は移りにけりないたづらに。
我が身世にふるながめせし間に。
(ちさと)なんか高校の時とかに覚えた。
懐かしい。
(ドアの開閉音)あ〜隼人。
(隼人)よぉ。
隼人?隼人この間このギター使ってくれてすごく嬉しかった。
新しい曲できそうだよ。
(理沙)ほんとに?隼人に言おうと思ってたんだけどパパのお友達のレコード会社の人。
ほら私立恵比寿中学。
略して恵比中との対バンのこと。
やぁそれはちょっとさ…。
やっぱり隼人の曲もっともっといろんな人に聴いてもらいたいな。
いやいいよ。
大丈夫。
いい人だし隼人の音楽性に興味持ってくれてる。
ちょっとさ…。
ごめん。
私が置いたバケツだ。
ちょっとタオルとバケツ取ってくる。
(葵)急いで健ちゃん。
バケツはいらない。
桜子。
その色気ねえ服早く乾かさないと風邪引くぞ。
ちょっと!何その態度。
え?あいつが勝手にドジってコケただけだろ。
ムカつく。
もう行こう隼人。
〜隼人…だっけ?まずあいつを殺ろう。
あれは私が勝手に転んだだけで…。
ほらこれ貸してくれたしいい人間じゃない?じゃない。
まず首の頚動脈を一発で噛み切って。
あそこは血がガーッて出るから。
で心臓近くの動脈のこってりした血をグサってやって…。
ねぇそれよりさこれ濡れちゃったし新しい服欲しくない?なに?あいつに服のこと言われたから?いやそういうわけじゃなくて…。
じゃあどういうわけよ。
ほら健太郎君にずっとこれ借りてるのも悪いし。
うん…でもこれ楽チンだしいいんじゃない?うん…でも理沙ちゃんたちみたいな人間っぽいほうが目立たないしそれに…。
着てみたいなって。
ほんとの理由そっちでしょ?うん…だってさ同じような服200年くらい着てたんだよ。
わかる。
黒以外の服ってなかったよね。
でしょ?わかる。
服を買うにはお金が必要なんだけど持ってる?いやそれじゃ何も買えないかな。
そうなんですか?あ〜あ…。
まぁ今回は特別に貸すから。
とりあえず貸した分はこれからこのミッドナイトカフェで働いて返してもらうから。
え?厳しい。
この世の中は愛でも勇気でもなくお金。
すぐに働いてもらいます。
え〜。
よし。
なんか超怪しいですけど振り切れた感じがとてもいいと思います。
お買い物行きます。
行きます。
太陽を直接見なければ大丈夫だよね!うん!
(2人)せ〜の。
大丈夫じゃん!行こう!まだ見つからないのか。
もし桜子と人間が…。
(秀吉)申し訳ありませんすぐに。
あぁ待て。
なんであいつらバイトしているのだ?
(秀吉)人間の世界は貨幣がないと生活できない場所。
ヴァンパイアの存在を隠し人をなるべく殺さず合法的なアルバイトをしつつお金を貯め客から情報を入れ…。
生とコーラ!ほらモタモタすんなよほら!10年以内には必ず。
何年かけるつもりだ!申し訳ありません。
つい永遠を基準に考えて…。
おら!もういい。
(秀吉)伯爵おやめください!伯爵もう一度チャンスを!伯爵!これが原宿のキャットストリートです。
知ってる?初めて?かわいい!最新だ。
これとかどうかな?あっかわいい!なんかいっぱいあるよねでも。
悩むなぁ。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いいんですか?わぁありがとうございます!ライブDVDが発売されるのでもしよかったら…。
あぁもらえるんだってこまちゃん。
ありがとう。
ラライブ?ライブ。
これちょっと別に全部もらわなくていいのに。
ごめんね。
桜子。
こまちゃんごめん。
ありがとう健太郎さん。
ちょっとちょっとこまちゃん我慢!どうしたの?すみません!我慢我慢!あっちにする?あっち?大丈夫?大丈夫?すごい!あ〜!あっ。
似合ってるこまちゃん。
ほんとに?派手じゃないかな?全然派手じゃないよ。
でもちょっと…短いね私たち。
でも動きやすいよ。
確かに!これかわいいよね。
どうしよう!いいじゃん黒ばっかり着てたんだし。
でもさっきのもかわいかったよね。
悩むな。
(2人)似てる!柄?脚の色…。
違うよこまちゃん。
ねぇこれ何?それポッケだよポッケ。
ポッケ?物を入れるんだよ。
はいほらほら行くよ〜。
えっあっちょ…。
待ってこまちゃん。
あいつのことなんて気にしなくていいの!
(藤兵衛)この辺りはさっきも見たよな?
(源十郎)そうですねだけど近づいてるな。
ん?あっ休憩時間が終わる。
バイトに戻らなきゃ。
店長おっかないし。
あの野郎!こまちゃん似合ってる。
桜子も似合ってるよ。
ほんと?うん。
あっあのう…。
似合ってますよ。
そう。
ねぇこまちゃんあのう…ジャケット返しに行かない?やだよどうせ明日から女中として真夜中茶屋で奉公でしょ。
それミッドナイトカフェでアルバイトってことだよね?そうとも言う…らしい。
スプ…リングコートあっブーツ。
2万4,000円かぁ高いな。
どうしたの?んなんかこの辺りが痛くて。
うちらで病気とか聞いたことないんだけど。
だよね。
どんな感じ?ズキズキヒリヒリ?なんだろう?う〜ん…。
いろいろ…。
キュン。
キュン?キュン。
キュン?今日の太陽のせいかな。
そうかも。
ねぇ。
うん。
あっ!何!?これ。
なんか小さい人が入ってるのかな?いやテレビだよ。
どんなど田舎で育ったんだよ!?どういうこと!?この中の小人さんたちは。
詳しい仕組みはよくわかんないけどヘルツとパルスがさほら映像信号になって電波に乗って…。
誰ですか?それ。
誰?こんにちは。
こんにちは。
この胸の苦しみもしかして…。
ん?何言ってんだろう?こまちゃん。
小町です。
でも…でももしかして恋しちゃった?これ痛すぎるでしょ。
ってか逆にウケる。
えっ!?あれつづきは?なんで!?どどこに行ったの!?えっ?これ…つづき見たかった。
あっ。
彼のこともっと知りたい。
〜新しいギターじゃん。
どうしたの?買ったの?ん?まあ。
ギター変えたら何か変わると思った?期待してます。
〜そこの緑そっち押さえて。
え?ていうかそこの緑って。
なんでフタ付きのベッドなの?え?太陽苦手だからさ。
光が入ると安心して寝られないんですよ。
いやこれまでどこで暮らしてたんだよ?釘取ってきて。
また?やっぱ返さなくちゃ。
え?ちょっと行ってくるね。
はい。
イタッ。
あのさ桜子さんってもしかして隼人さんのこと…。
なに?ほらいやぁ…。
ああでも桜子には別に婚約者が故郷にいるから。
そうなんだ。
うん。
でも…。
でも?なんでもない。
てかお腹空かない?ずっと食べてないよね?わかった。
食べる。
うん。
よしえ〜と…。
ほんとに食うから。
この間はありがとうございました。
何のこと?これお返ししに。
いつでもいいのに。
冷たいね。
似合ってんじゃん。
わりい。
2人の女の子はこの物語が人間には絶対知られてはいけない命がけのラブストーリーになることをまだ知りませんでした。
ヴァンパイアと人間。
ヴァンパイアは人間の血を吸って生き続ける存在なのです
2015/04/15(水) 02:10〜02:40
テレビ大阪1
ヴァンパイア・ヘヴン[再] 第2話[字]
ミッドナイトカフェのオーナー葵に保護され、人間界で暮らし始めたヴァンパイアの桜子と小町。そこで隼人と出会った桜子は、隼人のことが気になりだしてしまうが…。
詳細情報
ストーリー
伯爵(篠井英介)から逃れ、東京へとやって来たヴァンパイアの桜子(大政絢)と小町(本田翼)。倒れているところを隼人(平岡祐太)に助けられ、ミッドナイトカフェに保護された2人は、そこのオーナー葵(江口のりこ)の厚意で、カフェの上に住む健太郎(冨浦智嗣)の部屋に居候させてもらうことになった。吸血欲の抑え方も発見するなど、どうにか人間界で暮らし始めた2人。でも桜子は隼人が気になりだして…
出演者
桜子…大政絢
小町…本田翼
健太郎…冨浦智嗣
理沙…岡本杏理
源十郎…長江英和
藤兵衛…君嶋麻耶
ちさと…三浦透子
瑞穂…黒澤はるか
えび中…私立恵比寿中学
秀吉…植木祥平
出演者続き
葵…江口のりこ
伯爵…篠井英介
隼人…平岡祐太
脚本・監督
瀬田なつき
音楽
<オープニング・テーマ>
「禁断のカルマ」
私立恵比寿中学
<エンディング・テーマ>
「Bloody Night」
超特急
番組概要
絶世の美少女ヴァンパイアが人間の男と初めての恋に落ちる、せつな度満点のキュートでポップな恋愛ドラマ★
番組ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/vampire/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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