男の魂に火をつけろ！

今日も都合があるので「お休み」で済まそうと思ってたんですけど、どうしても黙っておれない記事を目にしてしまいまして。

日テレ上重聡アナ、浪速のエリカ様らに共通する“勘違い”（上）｜新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く｜ダイヤモンド・オンライン

降旗学 [ノンフィクションライター]

　浪花のアジャ・コングこと上西小百合（維新の党を除名）議員とそのチンピラ……、もとい、強面秘書がやらかしてくれた。政治家のくせにマイクを向けると「事務所を通してください」などと芸能人気取り。ばかなのこの人？ ばかなんだろうね。

　議員と呼ぶのも憚られるが、浪花のアジャ・コングこと上西小百合議員が何をしでかしたかというと、ご存じない方はいないとは思うが、まずは先月十二日、体調が悪いと言って医師から診断書を書いてもらったのに、その夜、ショーパブや居酒屋を三軒もハシゴした。ちなみに、その診断書を書いたのが一緒にハシゴした自民党の赤枝恒雄議員です（この医者は「あなたは病気ですから薬を飲んで早く寝なさいね」とは言わず、患者にハシゴをさせた。ヤブなの？）。

　夜遊びがたたったかどうかは定かではないが、翌十三日の衆院本会議を浪花のアジャ・コング議員は欠席した ← ココ大事。政治家が衆院本会議をスッポかすというのは、プロ野球選手がクライマックスシリーズをズル休みするのと同じだからです。Ｗ杯アジア最終予選、絶対に勝たなければならない一戦の前夜、ショーパブに遊びに行って試合を欠場するようなものです（過去には代表合宿中、門限を破ってキャバクラで遊び、代表を外された通称キャバクラセブンもいますが）。そのくらい大事な職務を彼女は放棄した（衆院本会議が行なわれている時間に新幹線で大阪に移動）。

 で、翌十四日のホワイトデーから十五日にかけて、チンピラ……、もとい、強面秘書と天橋立で知られる宮津市に温泉デートしていた――、との疑惑が持たれた。チンピラ……、じゃなくて、ヤク……、もとい、巻き舌威嚇強面秘書はバツ2の子持ち。噂では暴行罪での前科があるらしいのだが、このデートで議員はカレシの実家に泊まってもいる。

 この一連の騒動を受け、維新の党は浪花のアジャ・コングを、政党懲罰ではもっとも重い除名処分にした。比例代表の復活当選で議員バッジをつけた彼女は、本来なら議員辞職すべきで、維新の党も辞職を勧めたのだが、彼女は政界の倫理に無視を決め込んだ。わたしは悪くないと思ってるからなんだろうね。

 橋下徹維新の党最高顧問に「二度とつきあいたくない」「政治家の居心地の良さは一度味わったら辞められないんでしょ」とまで言わせたアジャ様である。すごいぞ浪花のアジャ・コング！（アジャ・コングの本名：宍戸江利花〈ししど・えりか〉。だからこの人は「浪花のエリカ様」と呼ばれているのだと私は思っている。素顔も似ているしね、あの二人〈あくまで個人的な感想です〉）

アジャ様の名前を悪口に使うな！

上西議員は、仮病で議会を休んで遊びに行っていた、という疑惑があるわけですけど、勝手に悪口に使われたアジャ様はというと、1991年の11月、盲腸の手術をしたばかりで抜糸もしていないのに、バイソン木村とのタッグで、ブル中野＆モンスター・リッパー組との金網デスマッチに強硬出場したんですよ！

この試合では、前年に行われたブルvsアジャの金網デスマッチでブルが敢行して伝説になった、金網頂上からのギロチン・ドロップ（飛び降りる瞬間にブルは合掌した。後に「ああ、ここから飛ぶのだなあと思ったら、自然と手が合わさった」と語っている）を超えようとしてか、バイソンは金網頂上からダイビング・ヘッドバットを敢行し、アジャも金網頂上からダイビング・ボディプレスを出しました。

当然、その衝撃でアジャの傷口は開き、コスチュームはまたたく間に血で染まります。

この非常事態に、スタッフや若手レスラーが金網の扉を開けて中に入り（金網デスマッチというルールの特性上、滅多なことで扉は開けられない）、悶絶しながら「まだやれる、最後までやらせてくれ」と泣き叫ぶアジャをリングから引きずりおろして、救急車に押し込んだのでありました。

プロレスのルールでは、タッグマッチはどちらか一人が戦闘不能になればそこで決着ですが、この日はどういうわけかパートナーのバイソン木村がひとりでリングに残り、アジャの分まで闘おうとしますが、ブルとリッパーもさすがにプロ。ここでバイソンを叩きのめすことこそアジャの気持ちに報いる道、ということか、ふたりがかりでバイソンに猛攻を浴びせ、やがてバイソン木村はアジャの血をたっぷり吸ったマットに倒れて失神KOされます。

で、そこでさすがに試合は終わりかと思いきや、ブルとリッパーのテンションも異常になっており、今度はタッグを組んでいたブル中野とモンスター・リッパーが仲間割れを演じて、急遽ブルvsリッパーのシングルマッチが始まったのです。２対２で闘うはずの金網タッグ・デスマッチは、最後の一人になるまで闘うサバイバル・デスマッチへと変貌したのでありました。

アジャ・コングは、そのパワー、テクニック、ファイティング・スピリットにより、後輩やファンから「アジャ様」と呼ばれリスペクトされている偉大なレスラーです。

そりゃたしかに美人だとは言わないけど、間違っても、人をバカにするためになぞらえていいような存在ではねえんです！

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