セラミックスも人間が作り出した物質です。
私たちの身の回りには化学繊維など化学が関わっているものがたくさんあります。
(黒田)こんにちは。
(熊谷)こんにちは。
「物理基礎」司会の…こう見えてバリバリの理系女子です。
この番組ではいろいろな不思議を物理の目で見て調べていきます。
どんな不思議が出てくるのか今からとても楽しみです。
現役高校生の…今回の出演が決まって慌てて数学と物理の塾に通うようになりました。
理系はちょっと苦手だけど好奇心だけは有彩さんに負けていません。
それからもう一人。
こんなやつ。
僕ブツリン。
2人を正しい科学の道に導くのだ。
ホントかな。
う〜ん。
でもまあまあ。
私たち3人でやっていきますので1年間…よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さて今回は記念すべき第1回の放送という事ですばらしいゲストの方をお招きしています。
マギー審司さんです。
よろしくお願いします。
(審司)よろしくお願いします。
あ〜ビックリして耳がでっかくなっちゃった。
どうもどうもすいません。
よろしくお願いします。
それではですね早速僕のマジックを見て頂きたいと思うんですけども。
今日使うのはですねコップ。
コップとクリップです。
これ分かりますか?クリップ。
はい確かにクリップですね。
このクリップをテーブルの上に置きます。
そしてこのコップ1つ使いますけどね。
オレンジ色のコップをかぶせるんです。
するとなんと先ほどあったはずのクリップがなくならないって知ってますね。
これなくならないね。
なくなる訳がないですね。
コップかぶせただけだからね。
これを今度は今蓋をするようにかぶせたんですけど口を上にしてぽんと載せます。
この状態で3つ数えます。
321!するとジャン!ほらクリップが消えてしまうというのがですね。
こちらは磁石を使うとできますから。
磁石ね。
これ用意してたの。
ごめんね。
ごめんね。
これはですねちょっとふざけたマジックなんですけども今日はですねこれです。
1円玉。
今と同じ事を1円玉でやってみようと思うんですけど…くっつかない?
(審司)…ないですよね。
そうですよね。
それでは早速やってみましょうか。
ちなみにこれ磁石のないコップです。
磁石のないコップをかぶせる。
すると…まあ当然反応しないですよね。
いくら勢いよくやっても反応しないですよね。
ゆっくりやっても勢いよくやっても反応しない。
これがなんとですね磁石の付いたコップでやってみるとほら!今一瞬ついたの分かります?ほら吸い付くんですよ。
ホントだ。
(審司)磁石のないコップでは何も反応しなかったのに磁石の付いたコップでやるとほら。
これって…さあどうなんでしょうね。
ん〜小学校の時にアルミニウムは磁石につかないって習ったよ。
確かにそう習ったよね。
でも熊谷君あれはマジックじゃないの。
アルミの1円玉はホントに磁石に引きつけられるんだよ。
ホントに?うん。
そうそれが今日の不思議。
「え〜とても信じられないよ」。
…と思ったらまずは実験。
それが科学の第一歩。
やっぱくっつかないよ。
でもちょっと早く決め過ぎじゃないかな。
それは…もっと強い磁石ならくっつくかもしれない。
だからちょっとこれでやってみてくれる?分かった。
まずこれすごく強いからこっちもくっつけてみて。
うわ〜。
ハハハ。
ビックリするでしょ。
これは…。
あ〜。
これは強いね。
これいけるかな。
ねえいけるかもよ。
え〜。
いや〜これ強くてもくっつかないよ。
そうかな〜。
じゃあさっきのコップみたいに1円玉に磁石を押し当てて真上にすっと引いてみて。
こうかな…。
おっ!あれ。
おっ動いた。
動いたね。
えっどうして?はい今日磁石の不思議についてお話を伺うのは川角博先生です。
先生よろしくお願いします。
川角です。
皆さん磁石で釘だとか画びょうだとかくっつけて遊んだ事あるでしょ。
釘は磁石にくっつくのは当たり前。
鉛筆はくっつかない。
でも…そうですよね。
熊谷君も含めてテレビを見てる多くの人はアルミは磁石にくっつかないと考えてると思うんですけれども…先生分かりやすく説明お願いします。
分かりやすく言えば…えっ1円玉電磁石に?はい。
それではまずですね電磁石の復習しましょう。
電磁石の仕組み。
これがどうなってるのか黒田さんに説明して頂きましょう。
は〜い。
こちらです。
ここに釘が刺さってます。
釘の周りに何回も導線が巻いてあります。
この導線は電池につながっています。
スイッチを入れて電流を流すと…。
釘が磁石になってこのように鉄の蓋がくっつきます。
スイッチを切ると離れます。
入れるとくっつく。
切ると離れる。
また方位磁針もこのように針が振れます。
ほら磁石になってるでしょ。
うん。
はい。
ところでですね今の導線を巻いたこれ。
これコイルというんですね。
実はコイルになってなくても…そこでですねこんなものを用意しましたよ。
これですね。
ここにアルミニウムの棒があります。
つまり1円玉と同じ材料ですね。
ここに電流流してみましょう。
さて方位磁針が動くでしょうか?じゃあやってみますよ。
スイッチを入れて近づけるとほら。
おぉ針が動いてる。
動きますね。
そうなんですね。
コイルではなくても金属に電流が流れるとそこは電磁石になるんですね。
そうなの。
熊谷君さっきのアルミニウムの1円玉も電流が流れて電磁石になったんだよ。
えっちょっと待って…だって電池なんてつながってなかったよ。
鋭い。
鋭いですね。
このような考え方こそがまさに不思議を見つける心なんですよ。
電池がなくても金属に電流を流す方法があるんです。
アルミニウムのコイルが検流計につながっています。
このコイルの中で磁石を動かすと検流計が振れます。
よく見てみましょう。
磁石がコイルの中に入っていても動いていない時は検流計は振れません。
つまりコイルの中で…今の実験でコイルの中で磁石を動かすと電流が流れる。
そんな事が分かりましたよね。
ところでコイルではなくても…じゃあこの事を黒田さん実験で見せてもらえますか?はい。
こちらアルミニウムの導線が検流計につながれています。
この導線のそばで磁石を動かすと…。
このように針が振れます。
つまり電流が流れます。
はい。
このようにですね金属の近くで磁石を動かすと電流が流れる。
こんな事が分かった訳ですね。
そこでこんな説明ができるんですよ。
この電磁石ともともとあった磁石とが力を働き合って1円玉が動いてしまう。
こういう訳なんです。
そういう事なんだ。
だからこうやって磁石を近づけて離すと1円玉に電流が流れて電磁石になるんだね。
そうなの。
いろんな不思議があるんだね。
そうだよね。
磁石ってホントに不思議。
そこで磁石の更なる不思議を求めてこんな所に行ってきました。
千葉県柏市にある…黒田さんが訪れたのはこちら長田先生の研究室。
ここには私たちがふだん使っている磁石の何百倍という強力な磁力を発生させる装置があります。
この装置の中に物質を入れ強い磁力を使って物質の性質を調べるのです。
長田先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
先生は強い磁石を使って物質の性質を調べる研究をされてるんですよね。
はいそうです。
それってどういう事なんですか?物質には金属から絶縁体までいろいろな物質がありますが…そうですよね。
原子は原子核があってその周りをマイナスの電気を帯びた電子が回ってるんですよね。
はいそうです。
こちらの機械は非常に強い磁力を発生する装置なんですけども。
電子を非常に強い磁力の中に入れますと電子の運動のしかたが変化するんですね。
その変化を調べる事によって…まあ難しい話はともかく強い磁石を使った面白い実験を見せてもらおう。
(内田)これは銅の包丁です。
はい。
銅は磁石にはつきませんよね。
そうですね。
ここに非常に強い磁石が2つ並んでるんですけれどもこの磁石の間にこの銅の包丁を差し入れてみて下さい。
はい分かりました。
いきます。
えい…。
え〜?あっ…。
えっ?すごいこれ。
すとんとやりたいんですけれども何か…うまくできません。
これトマトですね。
これは磁石です。
はい。
えっ?あ〜。
これもしかしてトマトが磁石に引っつくとかいうやつじゃないですか。
試してみましょうか。
はい。
え〜ホントにそんな事起こるんですかね。
あ〜。
トマトが磁石に反発してるんです今。
見て下さい。
ほら。
分かりますか?でもこれNに反発するのはNだからこれもし…Sにしても反発しますね。
先生これどういう事なんですか?めっちゃ面白いんですけど。
これはトマトに含まれている…その証拠を見せてもらいましょう。
上の紙の縦横の線が下の水面に映っています。
水面は平らなので縦横の線はまっすぐです。
この水の中に同じ形のステンレスと強力な磁石を入れてみましょう。
磁石の方は線が曲がって見えます。
ミッツ・マングローブの伯父徳光でございます。
いや〜驚きましたね。
磁石にくっつかないと思っておりました銅やアルミ更に一番ビックリしたの水ですね。
水が磁石に反応するという事はとてもじゃないけど考えられなかった。
改めて…私が大好きな野球ですね。
野球も物理に関係が大ありでございまして例えばホームランのボールが描く…野球のボールはこの物理の法則によって放物線を描くというふうに伺っております。
それに致しましてもですねとにかく水やアルミが磁石に反応するなんて事は本当にこの年になって全く存じ上げませんでした。
さあ磁石の不思議まだまだ続きます。
続いてはこちらです。
これも磁石?うん。
これ一つ一つが小さな磁石の粒なんだよ。
ほらくっついた。
ホントだ磁石だね。
じゃあ熊谷君これを半分に割ってみてくれる?うん。
あっ…。
あっ!あ〜。
ちょっとちょっとぐちゃぐちゃにしちゃった。
熊谷君はこんなふうにぐちゃぐちゃにしましたがこの磁石を使って見事なパフォーマンスを見せて下さる方をお呼びします。
サプトラ知子さんです。
よろしくお願いします。
(サプトラ)よろしくお願いします。
サプトラさんこれって磁石なんですよね。
はい216個の小さな磁石の粒です。
これを使っていろんな形や模様にできるんですよね。
はいそうです。
楽しみだね。
是非見せて下さい。
お願いします。
作ってみよう。
今回作るのはこれ。
これは下敷きです。
この下敷きにある仕掛けをしています。
それではいきます。
ほら。
もう一回いくよ。
1円玉が一瞬止まったでしょ。
あっ!分かった。
下敷きの裏に磁石が付いてるんだ。
熊谷君大正解。
はい熊谷君は今磁石について勉強しましたからこの仕掛けを見事に見抜いてしまいました。
でも1円玉これアルミニウムで出来てますからこれが磁石とくっつくなんて事をほかの人は考えもしないでしょうね。
そうですよね。
下敷きに磁石を付けるだけの簡単な仕掛けでこんなに面白いものが出来るんですよね。
よし僕も早速作ってみよう。
ところで今回のタイトルは…一体どうやったら不思議が見つかるんでしょうね。
そのためには身近な何でもない現象についても自分の手持ちの知識で説明してみて下さい。
結構うまく説明できないんですよ。
その…これから一緒に不思議をいっぱい見つけようね。
うん。
という事で1年間よろしくお願いします。
まだ終わりじゃないよ。
アルミニウムの…まず…1円玉も金属なので近くで磁石が動くと…すると…磁石に引き寄せられる。
…という訳。
今日の不思議これで解決。
2015/04/15(水) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 物理基礎「不思議をみつけよう〜物理入門〜」[字]
身のまわりの現象をよく見ると、そこに不思議が見えてくる。今回は「不思議をみつけよう」ということで磁石を取り上げて物理の不思議にせまっていく。
詳細情報
番組内容
一円玉の近くで磁石を動かすと、釘のようにはくっつかないが、磁石に反応して動く。これは、一円玉が電磁石になったからなのだ。さまざまな実験を紹介しつつ「不思議」にせまっていく。「マギー審司のマジック」「東京大学物性研究所訪問」「磁石パフォーマンス」など楽しいコーナー満載。【出演】マギー審司、徳光和夫【講師】東京学芸大学特命教授・川角博【司会】黒田有彩、熊谷知博
出演者
【講師】東京学芸大学特命教授…川角博,【司会】黒田有彩,熊谷知博
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 大学生・受験
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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