プラチナエイジ #13【愛に踏み出す危ない夜】 2015.04.15


(香織)本当にごめんなさい。
(森山)いえ。
(香織)知らなかったんです。
本当に。
主人が勝手なことをして。
(森山)気にしないでください。
どうぞ。
こういうことよくあるんです。
(香織)私は認めてないんです。
息子たちの同居。
ですから主人が断ったこと聞かなかったことにしてもらいたいんです。
みんなして勝手なこと言って。
ホント嫌んなっちゃう。
(森山)でもお母さんにとってはお孫さんたちと暮らした方が楽しいんじゃないかな?
(香織)えっ?
(森山)いくら台所使いやすくしたとしてもやっぱり3人暮らしはさみしいですよ。
(香織)確かにそうなんですけど。
でも…。
(森山)ご主人の気持ちも分かります。
お母さんの世話奥さんに任せっ放しで。
でも息子さんたちと暮らせば少しは負担も軽くなるし。
それに自分たちの老後のことを考えたら間違った選択じゃない。
(香織)何でそういうこと。
森山さんまで。
台所とか家とかそんなちっぽけな世界見てるんじゃなくてもっと広い世界を見るべきです。
森山さん。
あなたがそう言ったんですよ。
自分を変えるべきですって。
よく分からないんだけど森山さんに台所設計してもらうことで何かが変わるような気がしたんです。
主人も母も子供も森山さんもどうせみんな私の気持ち考えてないんです。
(森山)考えてますよ僕は。
だったら何で降りるんですか?主人と母には私から説得します。
ですからお願いです。
この仕事続けてください。
お願いします。
昨日正式に施主であるご主人に断られました。
僕から続けるとは言えません。
そうですか。
分かりました。
もう森山さんには頼みません。
あのう…。
これ。
あら?
(京香)あっ。
ママ。
今ね町内会の会長さんが来て老人会のバス旅行参加者少なくてもう一度勧誘してほしいってこれ。
チラシ置いてった。
出掛けるの?
(京香)うん。
うちに帰る。
えっ?
(京香)武史が謝ってきた。
実家に住む話は考え直すって。
そう。
(京香)ほら。
絵里花。
ばあばにバイバイしなさい。
(絵里花)バイバイ。
絵里花。
またおいで。
(絵里花)はーい。
はーい。
でママはどうすんの?えっ?お兄ちゃんたちと一緒に住むの?さあね?私は反対よ。
いいから早く帰んなさいよ。
武史さん待っててくれてるんでしょ?はい。
絵里花。
できたよ。
(京香)さあ帰ろう。
(絵里花)バイバイ。
(京香)じゃあねママ。
どうもありがとう。
よいしょ。
絵里花待って。
(絵里花)はーい。
お母さん。
今日の晩ご飯のおかずなんですけど頂き物の豚の味噌漬けがあるんです。
それで構わないですか?
(時枝)お肉ねぇ。
何かもたれるわねぇ。
お魚屋さん今日休みなんですよ。
(時枝)いいわお肉で。
すいません。
(時枝)森山さんとこ行ってきたの?ええ。
(時枝)悪いことしちゃったわねあの人に。
でも晃司が決めたことなんだから。
お母さん。
晃司さんが断ったことご存じなんですね?そうよ。
けさ言ってたもの晃司が。
そうですか。
あら。
香織さん。
聞いてなかったの?そう。

(晃司)それで僕に渡したいものがあるって?
(美咲)これです。
(美咲)母の形見の中にあったんです。
(晃司)この神社僕と映子が暮らしたアパートの近くの神社だ。
(晃司)もしかしてこれ僕の?
(美咲)司法試験の合格祈願だと思います。
(晃司)まさか。
35年前ですよ。
伊佐山さんに渡せないままずっと持ってたんです。
きっと。
(晃司)三度目の受験の少し前に突然映子はアパートからいなくなった。
僕との生活に疲れたと書き置きを残して。
(美咲)それは母の本心ではなかったんじゃないかな。
自分がいなくなれば伊佐山さんはもっと勉強に集中できる。
だから自分が身を引くべきじゃないかって。
(晃司)そんな…。
(美咲)母はそういう人なんです。
(美咲)あれこれ自分のことで忙しいのにいつも私のことを一番に考えてくれてました。
きっとそのお守り。
ずっと自分で大切に持ってたんです。
あなたの合格を祈って。
参ったなぁ。
何も知らなかった。
参ったな。
(吾郎)もうね。
歌のメロディーが全然違う。
全然。
(晃司)もうすぐだから。
(吾郎)あれ?
(男性)岩村さん。
(吾郎)うん?
(男性)行きますよ。
(吾郎)あっ。
ああ。
すいません。
すいません。
(男性)行きましょう行きましょう。
もしもし。
(晃司)電車が止まってて帰れそうにないんだ。
今夜は事務所に泊まるから。
うん。
大丈夫。
じゃあ。
事務所までタクシーですぐだから僕はここで。
じゃあ私こっから電車で帰ります。
ごちそうさまでした。
(晃司)おやすみ。

(晃司)ああー。

(ノック)
(晃司)はい。

(戸の開く音)あっ。
おはようございます。
(時枝)晃司は?ああ。
事故で電車が動かなくて東京の事務所に。
そう。
はい。
何?ああ。
それ老人会のバス旅行です。
今回参加者が少ないんで宣伝してほしいって。
すぐ朝ご飯にします。
OK。
あっ。
こんにちは。
(女性)こんにちは。
こんにちは。
いいお天気ですね。
(女性)ねえ。
今日ね老人会のバスツアーの…。
民生委員の伊佐山です。

(女性)はい。
こんにちは。
(女性)はい。
こんにちは。
今日はね老人会のバス旅行のことでお邪魔しました。
(智恵子)どうも。
(智恵子)それで森山さん断ったの?うん。
(智恵子)森山さん何て?施主に断られたら従うしかないって。
(智恵子)そっか。
うん。
時枝さんも時枝さんよね。
そりゃ孫やひ孫と一緒に暮らすのは楽しいかもしれないけど。
香織さんのことも考えてくれないとね。
時枝さんの介護して嫁に気を使って孫の世話をさせられるわけでしょ?まあね。
晃司さんも晃司さんよね。
あの人はお母さんに弱いから。
ああ。
そのことじゃなくて。
うん?香織さんと森山さんを引き離そうとしてるの。
えっ?男の嫉妬。
どういうこと?晃司さんね香織さんと森山さんの仲を疑ってるの。
うん?この前相談しに来たのよ。
2人でお寺とか行くの不自然だって。
何でそんなこと思うのかしら?京香ちゃんの勘だって。
京香の?女にはね男の嘘を見抜く機能がついてるんだって。
それが第七感。
第六感より鋭いの。
それうちの主人が言ったの?純ちゃんの受け売り。
ああ…。
京香ちゃん。
森山さんと会ったときに第七感がぴぴぴってきちゃったんだって。
何かあった?森山さんと。
別に。
ホントに何もない?あるわけないでしょ。
あっ。
そう。
でもね私森山さんと会ってから自分が変えられるんじゃないかと思ったの。
変えられる?彼に言われたのよ。
小さな世界で生きてちゃ駄目だって。
確かに台所を守るのが自分の世界だと思ってたから。
でも台所の向こうにはいろんな世界が広がってるって森山さんに教えてもらったの。
そしたら自分にはいろんな可能性があるんじゃないかと思って…。
自分を変えようって思った。
いいこと言うね。
でもそれも終わり。
えっ?現実の私はほら。
老人会のバス旅行の勧誘をしてるのがいいとこ。
何でそうやって自己評価下げちゃうかな?小さな世界でお姑さんとお嫁さんとせめぎ合って生きていく。
人間ってねそう簡単には変えられないのよ。
さて。
もう一回りしてこようかな。
お邪魔さま。
またね。
いいのかな?それで。
(吾郎)第一太陽銀行の定期だけど。
200万の。
(和子)ええ。
あれ来年解約して由美の子供の学資保険に移すことにしたから。
これねそういう計画になってんだよこれ。
(和子)《そんなのとっくにありませんけど》
(吾郎)あっ。
そういえば昨日東京で伊佐山さん見掛けたな。
ギョーザパーティーんときに会った女性と一緒だったよ。
(和子)そう。
(吾郎)うん。
大変だったわね。
電車。
(晃司)うん。
陳述書を書くのに時間がかかっちゃってね。
参ったよ。
事務所のソファで寝たの?昨日。
うん。
まだあちこち痛いよ。
風呂入ろうかな。
あっ。
その前にちょっといい?うん。
達也んとこの同居の話ですけど。
ああ。
私まだ納得してないの。
でもおふくろもあんなに喜んでることだし。
一方的過ぎるでしょそれは。
だけどねここはおふくろの家でもあることだし。
私の家でもあります。
おい。
困らせるなよ。
困ってるのは私ですよ。
おい。
森山さんに断ったのどうして私に黙ってたんですか?黙ってたわけじゃないよ。
言い忘れただけ。
私にとっては大事なことなんです。
大事?はい。
森山さんとのことが?そんなことじゃないです。
台所のことですよ。

(時枝)晃司。
帰ってるの?
(晃司)はい。
この話後でしよう。
えっ…。

(チャイム)
(和子)はい。
老人会のバス旅行?どうかしら?ご主人誘ってみない?だってこれ老人会でしょ?そうよ。
うちはまだ。
えっ?入ってるわよ。
岩村さんのお宅。
ほら。
えっ?ホントだ。
ねっ?一番若いのよ。
いつの間に入ったんだろあの人。
どうかなぁ?バス旅行。
せっかくだけどこれはちょっと。
ああそう。
ああ。
そういえばご主人おととい大丈夫でした?おととい?主人が見掛けたそうです青山で。
その後電車止まったみたいで。
ああ…。
伊佐山さんちゃんと帰れたかなって心配してました。
あっそう。
あの人が一緒だったって。
ほら。
あのいつか伊佐山さんとこで会ったあの女の子。
タラの。
あっ。
ああそうらしいのよ。
お仕事だったんですね。
遅くまで大変なんですね。
弁護士さんって。
ええ。
そう…。
伊香保。
あっ。
どうも。
(森山)座っていいですか?どうぞ。
どうしたんですか?ぼんやりして。
さっきからずっと見てたんですよ。
やだ。
声掛けてくれればよかったじゃないですか。
何か掛けづらい雰囲気だったから。
深刻な感じで。
深刻ね…。
そうかもしれないです。
第七感って知ってます?第七感?女は男の嘘を見抜く勘があるんだそうです。
それが第七感。
へえー。
少し鈍っちゃったかな私。
何の話ですか?何でもないです。
子供が小さいころねこの海岸によく遊びに来たんですよ。
子供が喜ぶ顔見てたら日に焼けて肌がぼろぼろになっても全然平気。
毎日髪を振り乱して必死だったな。
とにかくいい母親になろうって一生懸命で。
妻としても夫のことをしっかり支えて家庭を守ってきた。
嫁としても病気の義理の母親に尽くしてきたつもり。
全て完璧にやってきたつもりなのに。
私のことなんか誰も認めてなんかくれない。
何だか分かんなくなっちゃったんですよ。
自分のことが。
母。
妻。
嫁。
どれも全て私なんですけど私じゃないんですよね。
全部あなたそのものですよ。
あなたはよき母であり妻であり嫁をやりきった。
やりきった?だからもう十分じゃないですか。
母であり妻であり嫁である前にあなたは伊佐山香織という女性でしょ?これからは一人の女性として生きればいいじゃないですか。
一人の女性として?僕はずっとあなたのことそう思ってました。
これからも思い続けます。
一人の女性として。
森山さん?失礼します。
嘘…。
2015/04/15(水) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #13[字][デ]【愛に踏み出す危ない夜】

香織(榊原郁恵)と建築家の森山(谷田歩)との仲を疑った晃司(宅麻伸)が勝手にリフォームの仕事を断ってしまう。だが晃司も元恋人の娘・美咲(ちすん)が気になって…。

詳細情報
番組内容
 晃司(宅麻伸)が香織(榊原郁恵)への相談もなく、森山(谷田歩)に台所のリフォームを断ってしまう。香織はおとなしく引き下がった森山に抗議に行くが、施主の意見に従うまでだと言う森山に、香織は拒絶されたような気分になる。さらに帰りがけ、森山の事務所に置いていた自分のエプロンを返され、悲しい気持ちになる。
 香織はどうすることもできない苛立ちを智恵子(池上季実子)に話す。
番組内容2
すると、晃司が自分と森山の仲を疑っていると知り、驚く。香織と晃司の仲が微妙にすれ違う中、香織は、和子(宮崎美子)が夫の吾郎(中本賢)から晃司が帰宅しなかった日に夜の街を美咲(ちすん)と歩いていたと聞かされていたことを知る。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:谷川 功
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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