ノリ養殖の技術発展に貢献した英国の海藻学者キャスリーン・メアリー・ドゥルー博士(1901~57年)をたたえる「ドゥルー祭」が14日、宇土市住吉町の住吉神社であり、養殖業者らが活況だった今季を報告した。
ドゥルーさん愛用のマントが掛けられた記念碑に玉串をささげる出席者=宇土市
ドゥルー博士は20世紀初めまで不明だったノリの生態を解明。人工種付けを可能にし、生産量を飛躍させた博士の功績を称賛しようと、研究者らが寄付を募り、63年に記念碑を同神社に建立した。
毎春恒例の同祭には120人が出席。ドゥルーさん愛用の赤いマントが記念碑に掛けられた中で神事があり、漁期を無事終えたことを伝えた。住吉漁協の藤山義成組合長(70)は、収穫量、品質とも平年をやや上回り、高値だった今季を振り返り、「来年もドゥルーさんに良い報告ができるよう頑張る」と気持ちを新たにしていた。(丸山宗一郎)
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