NHKニュース おはよう日本 2015.04.15


三原市にある広島空港上空です。
アシアナ機は、滑走路から外れて、芝生の上に停止しています。
尾翼の左側、そして左翼の一部が壊れているのが分かります。
車輪に赤い鉄骨が絡まっているのが見えます。
画面下、滑走路の東側にある、この赤い施設、アシアナ機が接触したと見られる設備です。
おはようございます。
昨夜、広島空港で韓国のアシアナ航空機が滑走路を逸脱し、逆向きになって機体が大きく壊れた事故についてです。
事故機は、通常ではありえない低い高度で施設に接触したと見られることから、国の運輸安全委員会は、異常な高度となった原因について、詳しく調べることにしています。
では、広島空港から中継でお伝えします。
事故を起こした機体は、左側の主翼が損傷しているほか、エンジンのカバーも壊れている様子が確認できます。
雨は断続的に降っていますが、事故から一夜が明け、現場周辺がはっきりと見渡せるようになりました。
期待は私の後ろ、500メートルほどの所に横たわっています。
およそ3000メートルの長さがある滑走路のちょうど真ん中の辺りです。
アシアナ航空機は東側から西、つまり画面の左から右に向かって着陸しましたが、滑走路を外れ、逆向きになって止まっています。
広島航空の滑走路に止まる航空機。
昨夜8時過ぎ、韓国・インチョン発のアシアナ航空162便、A320型機が滑走路を逸脱。
逆向きになって止まり、左のエンジンや主翼の一部が大きく壊れました。
航空機には、乗客74人、乗員8人の合わせて82人が乗っていたということで、アシアナ航空によりますと、乗客の国籍は日本人が46人、中国人が9人、韓国人が8人などとなっています。
消防によりますと、男性10人、女性12人の22人がけがをし、このうち20人のけがの程度は軽いということです。
直前の機体はどんな様子だったのか。
乗客は次のように話しました。
事故機が接触したのは、長さ3000メートルの滑走路の端から、さらに325メートル手前の、電波を発信する高さ6メートル余りの施設です。
旅客機は通常、およそ3度の角度を保って、高度を下げながら滑走路に着陸していますが、このコースであれば施設に接触することはありません。
ところが今回は、通常の着陸コースを下回る異常な高度で飛行し、施設に接触したと見られています。
国の運輸安全委員会はきょう、事故調査官3人を現地に派遣し、本格的に調査を始めることにしています。
また韓国の通信社、連合ニュースによりますと、韓国の国土交通省は、アシアナ航空本社に調査官を送ったほか、事故調査チームを広島に派遣して、事故原因を調べる方針だということです。
アシアナ航空を巡っては、おととし7月、アメリカ・サンフランシスコ国際空港で、ボーイング777型機が着陸に失敗し、中国人の女子高校生3人が死亡、187人がけがをする事故が起きています。
アメリカのNTSB・国家運輸安全委員会は、操縦士のミスが事故を招いたと指摘しています。
一方、滑走路が閉鎖された広島空港では、依然として運航再開の見通しは立っていません。
国内便だけですでに35便の欠航が決まっています。
航空各社では、欠航する便はさらに増えるおそれがあるとして、今後の運航情報に注意するよう呼びかけています。
では元全日空の機長で、航空評論家の樋口文夫さんに伺います。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まず今回の事故、いったいどのようなことが起きたと考えられますか。
航空機は、滑走路に向かって通常であれば、およそ3度の角度で降下をしてまいります。
これが進入とうとう及び、アイレスの、アイレスというのは計器誘導装置なんですけれども、計器飛行の誘導装置です。
それの…の上を大体は30メートル以上、この高さはその程度の…。
上を通ると。
上を通るんですけれども、その高さが約6メートルあるそうなんですけれども、今回の。
実際の大きさの比率よりも少し大きいものを模型で用意しています。
かなり大きいですけども、この飛行機は、どの時点からか、こうかかくの3度から外れて、下に下がってしまっている。
ですから、この6メーターほどのここに1回、損傷を与えて、そのまま滑走路に入ってきたと。
先ほどの映像にもありましたとおり、左側の車輪をぶつけて、壊していますので、最初は滑走路にずっと走っているのですが、真ん中より手前で、左側に、芝地に入っていっています。
芝地に入って、芝地に入りますと、土の抵抗がありますから、しかも、左側を損傷していますので、それでこう曲がったものと、ほぼ反対向きに近い形で、飛行機は芝地にかくざしています。
空港に入ってくるときに、異常ともいえる低空飛行になった原因というのはどう思われますか。
一つは、きのうの天候のリポートがあるんですけれども、ちょうど滑走路のこちらのほうには、多少霧がありますという報告がされています。
でも、報告された天候状態では、こちらから入ってもあちらから入っても、どちらから来ても降りられるような…があるんですが、近づいたときに、霧のせいで、こちらの辺に進入角をしじするパピという進入角指示塔というのがあって、それを見ながら、安定した角度で下りてくるんですけれども、それが途中で見えなくなったり、霧のせいで見えなくなっているか、またはここ、少し高い丘の上ですので。
広島空港、山の上を切り開いて造ったんですよね。
それによって下降…上昇気流が発生しやすいですから滑走路に近づいたときに、下降気流に出会って下げられたか、それとも風も変わりやすい場所ですから、背風、追い風を急に大きく受けると、飛行機自体の速度が下がりますので、それもまた引く下がる原因になるということです。
今のところ、全部推測でしかありませんけれども、可能性としては、飛行機が下がってしまうケースというのは、そういったものが考えられます。
今後の調査のポイントは、どういう点になってきますか?
パイロットも生存しておりますし、飛行機からも全部、いわゆるブラックボックスと呼ばれるフライトレコーダー等も全部残っておりますので、進入の経路、高度の推移、そういったものが明らかになりますので、割りと早晩、原因は分かってくると思います。
これは一歩間違うと大きな事故になりかねない事故ではあったということですね。
結果的には、これは当たってそのまま、滑走路の手前に激突するという感じよりも、当たりながらそのまま滑走路に入って、一度、滑走路上を滑って外に出たということでは、大きな事故なんですけれども、幸いにして、けが人が多少出たと思いますけれども、火も出ませんでしたし、言い方は悪いですけども、不幸中の幸いだったなという感じですね。
それだけに事故原因の調査、待たれますね。
ありがとうございました。
ここまで広島空港で起きたアシアナ航空機の事故について、航空評論家の樋口文男さんに伺いました。
ありがとうございました。
では次のニュースです。
アメリカのオバマ大統領は、国交正常化交渉を進めているキューバに対するテロ支援国家の指定を解除することを承認し、アメリカ議会に通知しました。
キューバ政府が強く求めていたテロ支援国家の指定解除を承認したことで、両国の国交回復に向けた交渉が前進することが予想されます。
これはホワイトハウスが14日、明らかにしたものです。
オバマ大統領は、アメリカ議会に通知した文書の中で、キューバ政府が、過去6か月の間、国際的なテロ組織を支援しておらず、将来にわたっても、そうしたおそれがないことが確認されたとして、キューバに対するテロ支援国家の指定解除を承認したとしています。
実際に指定が解除されるのは45日後になります。
アメリカ政府は1982年、キューバが当時のソビエト連邦の武器をテロ組織に渡し、中南米で反米のテロリストの訓練を行っているなどとして、キューバをテロ支援国家に指定していました。
しかし、キューバに厳しい制裁を科して孤立させる政策は、成果を上げていないとして、オバマ大統領は去年12月、国交正常化交渉を始めることを決め、今月11日、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と、国交を断絶して以来、初めての首脳会談を行いました。
キューバは国交の正常化には、テロ支援国家の指定の解除が不可欠だと主張していて、今回、オバマ大統領が解除を承認したことで、両国の国交回復に向けて交渉が前進することが予想されます。
G7・先進7か国の外相会合がドイツで始まりました。
現地を訪れている岸田外務大臣は、中国が設立を提唱しているAIIB・アジアインフラ投資銀行に参加を申請したドイツなどの外相と会談し、組織の公正な統治を確保することが重要だとして、引き続き連携していくことで一致しました。
日本時間のきょう未明に始まったG7の外相会合。
夕食会では、IS・イスラミックステートをはじめとするテロ対策の強化などを中心に、意見が交わされたものと見られます。
これに先立ち、岸田大臣はドイツ、イタリア、フランスの外相と個別に会談しました。
この中で岸田大臣は、中国が設立を提唱しているアジアインフラ投資銀行に3か国が参加を申請したことを踏まえ、参加に慎重な姿勢を取っている日本の立場を説明しました。
その上で、アジアインフラ投資銀行が、組織の公正な統治を確保することが重要だとして情報を共有するなど、引き続き連携していくことで各国の外相と一致しました。
アジアインフラ投資銀行を巡っては、イギリスとドイツ、フランス、イタリアが参加を申請したのに対し、日本とアメリカは見送るなど、G7各国で対応が分かれる形となっています。
政府内からは、対応が分かれたことはしかたがないが、G7の足並みの乱れにつながることは避けたいという指摘も出ており、岸田外務大臣は各国外相との個別の会談で、今後の連携を呼びかけました。
日本としては、アジアインフラ投資銀行で公正な統治や透明性が確保されるよう、外部から働きかけていく日本やアメリカと、ルール作りに直接関与していくヨーロッパ各国との間で、役割を分担しながら情報の共有などを図りたい考えです。
参加を巡る対応は分かれたものの、G7として、設立を提唱する中国に対し、結束した姿勢を示すことができるかどうかも、今回の外相会合で問われることになります。
次は過激派組織IS・イスラミックステートについてです。
日本時間の昨夜遅く、アメリカのオバマ大統領は、イラクのアバディ首相と会談し、ISとの戦いで両国の結束を確認。
その一方で、隣国イランが軍事作戦に関与を深める中で影響力を拡大することをけん制しました。
日本時間の昨夜から会談を行った、両国の首脳。
イラク軍が、アメリカなど有志連合の支援を受けながら、ISに占領された地域を奪い返すなど、成果を挙げていることを確認しました。
イラク政府軍は今月初め、ISに支配されていた北部の主要都市ティクリットを奪還。
地元メディアによりますと、政府軍は13日、西部のアンバール県でも、ISに対する掃討作戦に乗り出したということです。
政府軍としては、ISの最大の拠点、モスルの奪還に向けて、弾みをつけるねらいがあると見られます。
しかし。
ティクリットから撤退したISは、北におよそ40キロ離れたベイジにある、国内最大の製油所に攻撃を仕掛けるなど、巻き返しを図っています。
一方、ISに対する作戦には、イランの支援を受けたイスラム教シーア派の民兵も参加していますが、イラク国内でシーア派の影響力が一段と増せば、スンニ派との宗派対立が再燃するおそれがあるという懸念も出ています。
オバマ大統領は、シーア派の民兵が作戦に参加したことについて、次のように述べました。
アメリカは、イランが今後の軍事作戦を通じ、イラクに影響力を拡大することを警戒しており、イランをけん制するねらいもあったと見られます。
一方で、イラクのアバディ首相は、モスルの奪還に向け、意見を交わしたことも明らかにしました。
オバマ大統領とアバディ首相は初めての会談で、ISの軍事作戦は成果を上げていると強調しました。
しかしISの壊滅に向け、不可欠なモスルの奪還作戦は、これまでにない困難が予想されています。
軍事的な難しさに加え、イスラム教シーア派の大国イランが、イラクへの関与を深めたことで、スンニ派が反発し、宗派対立が激化するおそれが出ています。
オバマ大統領は、有志連合とイラクとの連携強化を図りながら、ISの最大拠点の奪還に向け、難しい局面のかじ取りを迫られています。
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について、福井地方裁判所はきのう、関西電力に再稼働を認めない仮処分の決定を出しました。
来週には、鹿児島県の川内原発に対して、仮処分の決定が出ることになっていて、裁判所がどのように判断するのか注目されます。
きのう、再稼働を認めないという決定が出された高浜原発3号機と4号機。
福井地方裁判所は、国の新しい規制基準は緩やかすぎて、原発の安全性は確保されていないと指摘し、今後、決定が覆らなければ、高浜原発は再稼働できなくなりました。
今回の決定について、専門家は。
一方、別の専門家は。
関西電力は異議を申し立てる方針で、福井地方裁判所の別の裁判官が、改めて審理すると見られ、決定が覆れば仮処分の効力は失われます。
一方、来週22日には、全国で最も早く再稼働の手続きが進んでいる鹿児島県の川内原発についても、仮処分の決定が出ることになっていて、裁判所がどのような判断を示すのか注目されます。
ことし1月から3月までの、中国のGDP・国内総生産が、きょう発表されます。
高い経済成長を続けてきた中国ですが、去年の成長率は7.4%と、24年ぶりの低い水準にとどまりました。
景気が減速傾向にある中、習近平指導部は新常態というスローガンを掲げ、成長のスピードよりも、質と効率性を重視する経済への転換を目指しています。
その新常態の鍵となるのが、個人消費です。
実態を取材しました。
中国の向こう1年間の重要政策について話し合う全人代。
中国政府は、不動産への投資と安い労働力による輸出に頼る経済から脱皮し、個人消費を経済成長のけん引役に据えたいとしています。
ところが。
中国人が、こぞってお金を使うのは、海外での買い物。
いわゆる爆買いが社会現象になっています。
こうした動きは、中国の成長を妨げるのではないかと、議論を呼び始めています。
そこで中国政府は、消費を囲い込む試みを進めています。
その一つが免税政策です。
年間3000万人以上が訪れる海南島で行われています。
観光客は誰でも免税制度を利用でき、中国本土で買い物をするよりも15%から30%程度、割安だといいます。
さらに先月からは。
化粧品や高級ブランド品などに加えて、今回、例えばこちら、こうした粉ミルクのような日用品の一部も、新たに免税品の対象に加わりました。
ネットショッピングも、消費拡大の柱です。
インターネットを通じた買い物の総額は、去年1年で50兆円に上り、小売売上高の10%に達しました。
この大手ネット通販会社は先週、中国で人気がある日本の大手衣料品チェーンと提携しました。
高品質な商品が、注文から6時間で届くとうたい、販売を伸ばそうというのです。
今後、
取材に当たった井村記者です。
中国は個人消費の呼び起こしに躍起ですが、今回発表されることし第1四半期のGDPはどうなりそうですか。
市場の予想では、7%と見られています。
中国政府は、ことしの経済成長率の目標を7%程度に引き下げたので、予想どおりならば、目標の範囲内です。
ただ中国経済は、住宅の値下がり傾向が続き、投資や生産が依然、伸び悩んでいます。
去年の成長率の7.4%と比べれば、一段と減速したことになります。
景気が減速傾向の中で、個人消費のてこ入れだけで、中国経済は大丈夫なんでしょうか。
国内の経済を支えるには、消費の拡大だけでは足りないとして、中国が持ち出したのが、注目されているAIIB・アジアインフラ投資銀行です。
銀行が資金を提供し、中国の外に新たな需要を作れば、輸出を伸ばして、成長を下支えできると考えているのです。
この銀行については、16日からワシントンで始まるG20・主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議などの場でも、議論が交わされるものと見られます。
経済の面で、国際的な影響力を強める中国ですが、肝心の国内の景気はどうか。
GDPの内容に関心が集まっています。
では次です。
春眠暁を覚えずとはいいますが。
あなたの眠りは大丈夫ですか?
睡眠について、高木アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
今、日本の睡眠に危機が訪れています。
厚生労働省によりますと、5人に1人が不眠を訴えているんです。
何が現代人の睡眠を妨げているのか、取材しました。
こんにちは。
大学4年生の梶谷晶也さん。
最近、思うように眠れず、悩んでいるといいます。
梶谷さんが床に就くのは、午前0時。
布団に入って、毎日欠かさず見るのがスマートフォン。
就職活動中の梶谷さん、就活情報サイトをチェックします。
1時間ほど見てから、ようやく眠りに入ろうとしますが。
あっ、あら。
着信音。
友人どうしで行っている、SNS・ソーシャル・ネットワーキング・サービスのメッセージです。
次々来ますね。
そうなんですよ。
これがね、すぐに返信するんです。
友人から会社説明会などの情報も入ってくるため、寝ている間も音は消しません。
この日、夜中の着信は20件ほど。
もう何度も起こされました。
まあ、そうなりますね。
東京都内にある心療内科です。
最近、不眠症の若者が急増しているといいます。
この5年間で、10代から20代の患者が2倍に増えました。
若い世代の不眠症の主な原因は、スマートフォンなど、デジタル機器を使うことで、脳に過度の負担がかかることです。
テクノストレスと呼ばれています。
テクノストレスによる不眠が進むと、心の病を引き起こすこともあります。
30代のこの女性は、3年前から寝る前にSNSでやり取りをするようになりました。
やがて1日3、4時間しか眠れなくなり、仕事にも影響が出るようになりました。
ことし1月から、2か月間ほど休職。
医師からはうつ病と診断されました。
テクノストレスだけではありません。
こうして、私たちの生活環境、眠りにくい条件がそろっているんです。
睡眠不足による経済的損失は、年間3兆4700億円に上るとの試算もあります。
そんな中、企業も対応を迫られています。
睡眠を分析することで、安全の確保に取り組み始めた会社があります。
都内にある大手観光バス会社です。
ことし初めて、すべての運転手を対象に、睡眠のアンケートを実施しました。
その結果は意外なものでした。
運転手の平均睡眠時間は、5時間46分。
睡眠に満足している人が30%にも満たなかったのです。
さらに、この1か月間で、運転中に眠気を覚えた人が90人近くいました。
運転手の7割以上に当たる数字です。
会社では、眠りを分析するための機器を導入することにしました。
運転中に眠気を覚えた人を中心に、眠りの質を調べます。
よりよく眠れるように指導することで、事故を防ごうというのです。
よりよい睡眠とはどんなものなのか。
睡眠の検査を行っている、京都市内のクリニックを訪ねました。
睡眠の検査で使うのは、日本で初めて医療器具と認証された小型の脳波計です。
頭部に電極を貼って、眠っている間の脳波を測定します。
私も自宅で測定してみました。
この日は早朝から仕事があって、睡眠時間は僅か5時間ほどでした。
短いですね。
でも。
測定されたのは、デルタ波という脳波です。
眠りが深いほど多く出現します。
私の場合、眠りについて20分後には、上限近くまで現れています。
つまり、短時間で深い睡眠が取れているのです。
一方、こちらの人の場合、デルタ波のグラフは低い山しか描けません。
つまり眠りの質がよくないということになります。
こんなにはっきり見えるんですね。
睡眠の質が大事ということですね。
こちらに高木さん、寝てますけれども。
いや、よく寝てましたね。
眠れてるってことですよね?
そういうことですね。
睡眠の質を測る機器は、さまざまなものが今、市販されています。
寝返りの動きですとか、呼吸、脈拍などを計るんですが、例えばこちら、寝具の下に敷くタイプですね、これですね。
それからリストバンド形式のものもあって、それからこの先に、枕元に置くタイプのものもあります。
これだけたくさんあるっていうことは、やっぱり、気になってる方、結構いらっしゃるんですね。
そうなんですね。
いずれにしても、より深く眠るには、寝る前のリラックスを心がけることが大事だということです。
睡眠についてお伝えしました。
スポーツです。
大リーグ・ヤンキースの田中将大投手。
2年目の今シーズンは、日本選手として4人目の開幕投手となりましたが、ここまで2試合投げて防御率は7点と、本来のピッチングができていません。
そうした中、次第に強まっているのが、地元メディアからのプレッシャーです。
シーズン開幕戦の翌日。
ニューヨークの新聞各紙には、田中投手のピッチングを批判する見出しが並びました。
メディアが問題としたのは、4回5失点で負け投手という結果以上に、150キロ前後のストレートをほとんど投げなかった投球内容でした。
しかしメディアは、昨シーズン、じん帯を部分断裂した右ひじの状態への疑問を提起しました。
これに対して田中投手は、相手を少ない球数で打ち取るため、新しい投球スタイルを模索しているとして、右ひじの不安を否定しています。
問題は球のスピードではなく、コントロールだとして、第2戦に向けて、体の開きを抑える投球フォームの見直しに取り組みました。
しかしその間にも、通算219勝を挙げ、殿堂入りしたペドロ・マルティネスさんが田中投手は痛みを抱えて投げていると指摘するなど、騒ぎは収まりませんでした。
第2戦、田中投手はストレートを増やし、序盤は抑えたものの、途中でコントロールを乱し、5回、4失点。
大量得点に守られ、初勝利を挙げましたが、またも安定感を欠く内容でした。
このため翌日には、最大手のニューヨーク・タイムズも球速のもの足りなさを指摘するなど、右ひじの状態への疑問は深まっています。
世界一厳しいといわれるニューヨークのメディア。
そのプレッシャーをはねのけ、マウンドで結果を出すことが求められています。
田中投手、次の先発は、日本時間19日のレイズ戦の予定です。
次は本来のピッチング、見せてほしいと思います。
スポーツでした。
さて次は、チェック!エンタメ。
ここがどこかといいますと、映画館なんですね。
ご覧いただくのはこちらです。
ことしのアカデミー賞で、作品賞、監督賞など4部門に輝いた映画、バードマンです。
かつてヒーロー映画で人気だった、今は落ち目の映画俳優が主人公。
監督はこちら、メキシコ人のアレハンドロ・イリャニトウ監督。
実はアカデミー賞は、去年、ことしと2年連続で、メキシコ人監督が監督賞を受賞。
ハリウッドに今、メキシコ旋風が吹いているんです。
映画の舞台はアメリカ・ニューヨーク。
落ち目となり、家族からも見放された主人公が、ブロードウェーで再び名声を取り戻そうとします。
主人公の抱える苦悩は、誰もが持っているものです。
自分を受け入れてほしい。
イリャニトウ監督の名が世界に知られるようになったのは、9年前、カンヌ映画祭で監督賞を受賞したバベル。
アフリカのモロッコや日本など、4つの国で偶然起きた事件と、すれ違う人々の姿を描きました。
イリャニトゥ監督と共に注目されているのが、ほかの2人のメキシコ人監督。
1人は宇宙空間の孤独を描いた映画、ゼロ・グラビティのアルフォンソ・キュアロン監督。
去年、アカデミー賞を受賞しました。
菊地凛子さんや芦田愛菜さんが出演したことでも話題となった、パシフィック・リムのギレルモ・デル・トロ監督。
メキシコ出身の監督たちの作品は、ハリウッドに旋風を巻き起こしています。
従来のハリウッドのスタイルとは違う、型にはまらない映画作りのスタイルが、高く評価されているんです。
映画、バードマンでも、ブロードウェーの狭い楽屋を舞台に、カメラが動き回ります。
全員の動きとタイミングを合わせるこの撮影方法で、アカデミー賞の撮影賞を受賞しました。
個性的な登場人物たちと、現実とまぼろしが入り交じったような不思議な作品、バードマン。
新たな映画作りの感性があって生まれたのかもしれません。
イニャリトゥ監督の次回作は、レオナルド・ディカプリオさんが主役。
一転してシリアスなドラマとなるそうです。
チェック!エンタメでした。
続いて気象情報です。
きょうも不安定な天気に注意が必要ですね。
渡辺さん。
そうなんです。
こんなにきれいに晴れていまして、雲が一つもない青空なんですが、この空にだまされてはいけません。
このあと、急に天気が変わるおそれがあります。
それまできれいに晴れていても、このように、もくもくと黒っぽい雲が湧いて、辺りが急に暗くなる、そして雷がごろごろと鳴る、ひやっと冷たい風が吹く。
もし外出中にこんな現象に出くわしたら、速やかに安全な建物の中に入るようにしてください。
きょうも広い範囲で大気の状態、かなり不安定です。
西日本から東北地方にかけて、落雷や竜巻などの突風、ひょうにご注意ください。
ではレーダーの様子、雷つきで見ていきましょう。
西日本はきのうから、大気の状態が不安定で、落雷が多く発生していますね。
きょう明け方には、福岡で新たにひょうも観測されました。
この雷雲が今後、東日本にも近づきます。
今後の見通しを見ていきましょう。
関東地方、今、雨がやんで晴れていますが、油断しないでください。
このあと、動かして見ていきますと、昼ごろには再び、雷雨となりそうです。
さらにこのあと、昼過ぎから夜にかけては、特に関東北部や東北南部で、激しい雷雨や突風に注意が必要です。
さて、この不安定な天気の原因は、上空高い所の強い寒気です。
マイナス24度という寒気が上空、流れ込みます。
その一方で、地上は特に関東などは、晴れて20度ぐらいまで上がりますから、その差は実に40度以上もあります。
雷雲が発達して、特に関東地方、突風、竜巻のおそれもあります。
2015/04/15(水) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼米イラク首脳会談。IS対策の今後は?▼ナイジェリアの少女誘拐から一年。解放求める世界の声▼あなたの眠りは大丈夫?5人に1人が悩むという現代型不眠の実態とは。

詳細情報
番組内容
▼G7外相会合が行われ、岸田外相がテロ対策やAIIBへの対応などについて各国と議論。▼イラクのアバディ首相が訪米、オバマ大統領と会談。IS対策の今後は?▼ナイジェリアの少女誘拐から14日で一年。家族らが解放求めて行進。▼日本人の5人に一人が不眠というデータが。スマホの明るい画面やSNSへの返信によって脳が覚醒することが大きな原因。「テクノストレス症候群」など、現代型の不眠の実態をリポート。
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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