news every. 2015.04.14


この時間は午後6時15分まで字幕放送をお送りします。
福井県の高浜原発3、4号機について、福井地裁はきょう、再稼働を認めない、仮処分を決定しました。
この仮処分で、3、4号機は直ちに運転できないこととなり、異議申し立てなどで、決定が覆らないかぎり、再稼働できません。
11月を目指した再稼働の日程にも影響が出そうです。
午後2時、福井地裁前。
原告団が出てきました。
やりました。
司法が再稼働を止める、仮処分決定です。
福井県高浜町にある、高浜原発の3号機と4号機。
去年12月、地元住民らは、再稼働が迫っているとして、原発の再稼働を認めないよう、直ちに効力のある仮処分を、福井地裁に申し立てていました。
ことし11月の再稼働を目指している高浜原発。
ことし2月、原子力規制委員会の審査を事実上合格し、再稼働に向けた地元の同意の取り付けと、設備機器などの検査で合格することが課題でした。
そんな中、争われていた再稼働の是非を巡る判断。
再稼働へのプロセスに一石を投じることになるのか、注目されていました。
きょうの決定で、福井地裁は。
本件原発の安全性は確保されていない。
想定外の災害への備えが十分でないなどと指摘。
さらに、原子力規制委員会の定める基準についても、合理性を欠くものであるとして、審査に合格しても、安全性が確保されないとしました。
この決定に、原告側は。
全面勝訴です。
考えうる最高の判決です。
全国で初めてとなる原発の再稼働を認めない仮処分。
高浜原発の3、4号機は、決定が覆らないかぎり、再稼働ができなくなりました。
一方、高浜原発を所有する関西電力は、今後も高浜発電所3、4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くしてまいりますとコメント。
速やかに不服申し立ての手続きを行う方針です。
では今回の決定は、再稼働のプロセスにどのような影響を与えるのでしょうか。
今回の仮処分の影響は、大きく分けて2つあります。
1つは、再稼働に必要な地元の同意、そしてもう1つが、原子力規制委員会が進めている残りの審査への影響です。
原発の再稼働に向けて必要な、地元の同意。
高浜原発の場合、立地する高浜町と、福井県の同意が必要です。
今回の決定を受け、地元は。
司法の判断はもう、別の土俵のご判断かと思いますので、自分の責任で判断していく、進んでいくということには変わりはないです。
福井県知事は、司法の判断であり、申し上げる立場にない。
県としては、これまでどおり国や事業者の対応状況等を十分確認し、安全確保を最優先に慎重に対応していくとコメントしています。
原子力規制委員会は今後、高浜原発の中で、機器や設備を動かす検査を行う予定なんですが、この中には、実際に原子炉を運転してチェックする項目があるんです。
ただ仮処分が続いている間は、原発を運転できないので、この検査が完了できない可能性があります。
このままでは、11月を目指していた再稼働のスケジュールが遅れる可能性があるのです。
今回の決定について政府は。
政府としてはその判断を尊重して、再稼働進めていく方針には変わりありません。
一方、今回の決定がほかの原発に影響を及ぼすとの見方も。
再稼働第1号として、この夏の再稼働を目指す鹿児島県の川内原発。
来週水曜日には、今回と同様に、再稼働を認めないよう求める仮処分への判断が下される予定です。
私たちにとっては非常に勇気づけられる決定であると考えております。
再稼働を目指す動きが相次ぐ中、今回出た決定。
今後の原発を巡る司法判断にも、影響が出る可能性があります。
韓国のパク大統領への名誉毀損で、在宅起訴され、韓国からの出国を禁じられていた、産経新聞前ソウル支局長の出国禁止措置が解除されました。
前支局長はまもなく日本に到着する予定です。
きょう正午過ぎ、韓国のキンポ空港。
出国を禁じる措置が続いていた、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が姿を現しました。
これからとりあえず東京本社に帰って、社にこれまでの状況を報告するということですね。
お気持ちは?
あの、まあ率直に言って、非正常な状態が、正常な状況へ向かっている第一歩ですね。
ただまあ、今後、裁判が続きますので、それについては、しっかりと自分たちの主張を述べていくと、そのひと言に尽きると思います。
加藤氏は関係者と握手した後、搭乗口へ。
そして日本へと向かいました。
今から1年前の去年4月。
沈没した現場海域近くに到着しました。
まもなく午後3時になりますけれども、私の向こう50メートルぐらいの距離でしょうか、沈没したセウォル号、船の一部、底の部分が今も海面の上に見えています。
韓国・チンド沖で発生した旅客船セウォル号の沈没事故。
現場へパク・クネ大統領も向かい、救助活動に万全を期すよう指示しました。
その4か月後の去年8月、産経新聞のウェブサイトに掲載された一本の記事。
加藤氏はこの記事で、沈没事故が起きた当日、パク・クネ大統領が男性と会っていたといううわさを、韓国の新聞、朝鮮日報の記事などを引用しながら報じました。
この記事に対し、韓国の市民団体が、パク大統領の名誉を傷つけたとして告発。
検察は、加藤氏を在宅起訴したのです。
これに対し加藤氏は、記事には公益性があり、パク大統領をひぼうする意図はなかったとして、起訴内容を否認。
全面的に争う姿勢を示したのです。
去年11月に行われた初公判。
裁判所を出た加藤氏の車に、男が駆け寄りました。
フロントガラスには、投げつけられた卵が。
一時車が立往生する騒ぎとなりました。
韓国政府は、裁判への出廷を保証するためとして、加藤氏の出国を禁止。
措置は8回にわたって延長され、安倍総理が遺憾の意を表明するなど、日韓の外交問題に発展したほか、国際社会からも批判が出ていました。
そして、出国禁止措置を延長するかどうかの期限を翌日に控えたきょう、検察は、出国禁止を解除することを決めました。
裁判で証拠調べがほとんど完了し、加藤氏が記事で取り上げたうわさは虚偽だったと判断したことや、争点がさほど残っていないこと、加藤氏が今後も裁判に出席すると誓約する文書を提出したことが理由だとしています。
また、加藤氏の母親が病気の治療中であることも考慮したということです。
加藤氏が韓国から出国できなかった状態は、8か月以上に及びました。
大きな問題になってきましたけれども。
特段の感覚はありませんでした。
お母様にお会いに?
どうでしょうね、時間があれば会いたいですけど。
産経新聞は、裁判は継続している。
これは言論の自由の侵害であり、一刻も早い起訴の取り下げを求めるとコメントしています。
さて、出国禁止の解除がこのタイミングになった背景には、何があるんでしょうか。
ソウルの玄記者に聞きます。
玄さん。
そうですね、韓国にとってみれば、加藤氏の出国禁止措置が、政治的な負担になっていたことがありそうです。
韓国外務省の報道官はきょうの会見で、出国禁止措置の解除について、検察当局が法と原則に基づいて行ったもので、日韓関係とは関係ないと、従来の立場を繰り返しました。
しかし、大統領府に近い関係者は、大統領府の高官は、日韓関係の悪材料であるこの問題の解決方法を、以前から探っていたことを明らかにしました。
日本政府はこの問題を、言論の自由を脅かす重大な問題と捉え、外交の場で繰り返し解除を求めたうえ、韓国について説明する文章から、基本的価値と利益を共有するという部分を削除しました。
反発の強さは、韓国にとって想定以上だったといえます。
こうした中、加藤氏が記事で取り上げた、パク大統領と元側近が密会していたとのうわさについて、裁判所が先月30日の公判で、虚偽という判断を示しました。
パク大統領のメンツがたち、振り上げた拳を下ろす環境が整った形です。
折しもきょうは、関係冷え込みで途絶えていた日韓安保対話が5年ぶりに開かれました。
韓国としては、日本との関係改善を模索する空気が高まる中、懸念材料を取り除いておきたいとの思惑があったものと見られます。
以上、ソウルでした。
青山さん。
出国禁止の解除について、菅官房長官は、とりあえずはよかったとしつつも、当然のことだと思うと、話しているんですね。
外務省関係者は、韓国政府に対するアメリカなどからの圧力も効いたのだろうとしたうえで、日本としては、あくまでも今回の措置は当然だという姿勢で、韓国の対応を特別評価はしないと、冷静な姿勢を示しています。
爆買い旋風を起こした中国人観光客に続き、タイからの旅行者が増えています。
タイは今、旧正月で休暇を使って日本を訪問しているんです。
中国人観光客とは少し違う旅行の様子を取材しました。
神奈川県横浜市にあるテーマパーク。
新横浜ラーメン博物館です。
お昼時になりますと、外国人観光客、ものすごい数が訪れています。
観光バスもひっきりなしにやって来ます。
何ラーメン食べたいとか、ありますか?
とんこつ。
おっ、とんこつ?
多くの外国人観光客でにぎわうこちらの施設。
団体のうちの7割がタイです。
コンスタントに1日2、300人来るようなイメージですね。
そうですか。
この時期、期待を集めるタイ人観光客、そのわけは。
旧正月の連休中のこちら、タイ・バンコクでは、恒例となっている水かけ祭りが行われています。
タイは、きのうからあすまでの3日間が、ソンクラーンと呼ばれる旧正月の連休期間。
タイ有数のビジネス街も、水掛け祭りで盛り上がっています。
連休の過ごし方を聞いてみると。
実は日本を訪れるタイ人は、ビザの免除や、円安などを背景に、2011年からの3年間でおよそ4.5倍に急増しているのです。
ことし2月には、日本を訪れた中国人観光客の爆買いが話題になりました。
では、タイ人の観光客たちは、どんな旅行をしているのでしょうか。
けさ、山梨県富士吉田市の下吉田駅。
ふだんは、1日の乗降者数が230人余りの静かな駅ですが。
電車から、次々と外国人が降りてきました。
そのほとんどがタイ人観光客。
駅によると、今月はタイ人の利用客が急増しているといいます。
駅を出ると、
山梨県富士吉田市に到着した、大勢のタイ人観光客。
タイの旧正月を利用して、日本を訪れたといいます。
住宅街を歩き、見えてきたのは、400段近くある階段。
あまりの長さに途中で立ち止まる人も。
ようやくたどりついたのは、五重の塔。
なぜこの場所を訪れたかというと。
この場所は、富士山と五重の塔が一緒に撮影できるスポット。
きょうは、あいにくの天気で富士山がよく見えませんでしたが、多くのタイ人観光客でにぎわっていました。
そばにある神社の絵馬を見てみると。
ほとんど、タイ語ですね。
日本人にもあまりなじみのない場所を訪れるタイ人観光客。
事前に口コミやインターネットなどで下調べをして、観光するのが特徴です。
東京・浅草のこちらのお店を訪ねると。
ここにもタイからの観光客が。
買っていたのは、焼きたてのメロンパン。
こちらのお店では、旧正月の連休期間の今は、特にタイ人の割合が増えているといいます。
きのう、きょうだと、たぶんタイの方が7割ぐらい。
本当にタイの方が、すごく多いなって感じるぐらい、増えてますね。
2015/04/14(火) 17:53〜18:15
読売テレビ1
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藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。

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藤井貴彦
陣内貴美子ほか
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