高知県足摺岬では、4月としては最も多い雨を観測しました。
大気の不安定な状態は、あさってにかけて続く見込みです。
こんばんは、ニュース7です。
東日本や西日本を中心に、大気の状態が不安定になっていて、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。
大気の不安定な状態は、あさってにかけて続く見込みで、落雷や竜巻などの突風、それにひょうなどに十分注意が必要です。
高さおよそ25メートルの足場が倒れました。
浜松市にある倉庫です。
けが人はいませんでした。
足場が倒れた午後3時半過ぎ、浜松市では14.6メートルの最大瞬間風速を観測していました。
こちらは猛烈な雨。
けさ7時ごろの高知県足摺岬です。
ひょうのようなものが跳ねているようにも見えます。
足摺岬では、8時過ぎまでの1時間に114ミリと、4月としては統計を取り始めてから最も多い雨量を観測しました。
東日本や西日本などで、大気の状態が不安定になっているため、広い範囲で雨が降り、沿岸部を中心に風も強まっています。
大気が不安定な原因は何なんでしょうか。
日本の南の海域では今月、海面の水温が平年より1度から2度ほど高い状態が続いています。
このため、南から流れ込む暖かい空気に含まれる水蒸気の量が多く、雨雲が発達しやすくなっているのです。
さらに、あすは上空5500メートル付近に氷点下24度以下と、この時期としては強い寒気が流れ込むと予想されています。
暖かい空気と強い寒気がぶつかって、大気の状態はさらに不安定になる見込みです。
そんなときに注意が必要なのが、ひょうです。
去年6月には、東京・三鷹市で大量のひょうが降りました。
このときも、暖かく湿った空気と、上空の寒気の影響で、大気の状態が不安定になっていました。
大気の不安定な状態は、あさってにかけて続く見込みです。
あすの昼ごろからは、西日本を中心に、あさっては東日本や北日本を中心に、局地的に積乱雲が発達して、雷を伴った激しい雨や、ひょうが降るおそれがあります。
また竜巻などの突風が発生するおそれもあります。
気象庁は、発達した積乱雲が近づいている場合には、頑丈な建物に入るなど、安全を確保するよう呼びかけています。
次です。
東京のJR山手線で、きのう、線路脇の支柱が倒れ、9時間以上にわたって運転を見合わせたトラブル。
会社は2日前に、柱の傾きを把握し、前日にも運転士から報告を受けていました。
専門家は、現場は早朝から深夜まで運行が続き、作業時間が限られるとしたうえで、危険を除去する体制をきちんと取るべきだと指摘しています。
利用者に大きな影響が出てから一夜。
きょうの山手線は、ほぼ平常どおりの運転となりました。
JR東日本は、きょう午前中から緊急の点検を始めました。
点検はおよそ5万か所に上ります。
土台から倒れた支柱。
先端は、山手線の内回りのレールに接触していました。
発見の1分から2分前には電車が通過していて、大きな事故につながるおそれもありました。
現場は、神田駅と秋葉原駅の間、山手線と京浜東北線が行き交う所です。
きのうの午前6時過ぎ、京浜東北線の電車の運転士が、柱が倒れているのを見つけました。
現場では、倒れた柱とともに、ワイヤーでつながっているもう1本の柱も倒れかかっていました。
いずれも、電車に電気を送る架線を張るための設備で、架線の重みで、およそ5トンの力がかかる柱を、倒れた柱がワイヤーで支えていました。
では、柱はなぜ倒れたんでしょうか。
JR東日本は、柱が傾いていることを把握していて、改修する予定でした。
どういうことなのか、その経緯も分かってきました。
倒れた柱は、線路をまたいだ反対側にある別の柱と、はりで結ばれていました。
こちらは、先月14日の映像です。
きのうの映像と比べてみます。
倒れた柱が結ばれていた、はりも確認できます。
交換作業の過程で、はりは先月25日に撤去。
その後、別の柱も撤去されました。
JRは、はりの撤去で、残された柱の強度が弱まった可能性があると見ています。
しかし、少なくとも2回支柱の傾きに気付き、改修するチャンスがありました。
トラブル2日前の今月10日の夜、現場付近の工事を担当していたJRの社員らが、柱の傾きに気付き、3日後のきょう、改修することを決めました。
しかし、この情報は、列車の運行に関わる情報を集約する指令の部門には伝わってなかったということです。
さらに、前日のおとといの夜にも、山手線の運転士が柱の傾きに気付き、会社に報告していたということです。
撤去の判断が遅れた理由について専門家は、作業時間が限られる大都市の鉄道の事情が背景にあるとしています。
JR東日本では、異常の情報を集約する仕組みの見直しを含め、検討することにしています。
来年のアメリカ大統領選挙に向けて、この人が本格的に動きだしました。
民主党のヒラリー・クリントン前国務長官。
立候補を表明です。
アメリカ初の女性大統領を目指します。
インターネット上の動画で、大統領選挙への立候補を表明した、ヒラリー・クリントン前国務長官。
ファーストレディーとして、夫のクリントン元大統領を支え、2001年には上院議員に。
2008年の大統領選挙の民主党の指名争いで、オバマ大統領に敗れましたが、オバマ政権1期目で国務長官に就任します。
就任後、最初の訪問国に選んだのは日本。
アジア重視政策を進めました。
オバマ大統領のクリントン氏の評価は。
4年に1度のアメリカ大統領選挙。
2つの段階に分けられます。
まず、民主党や共和党が、それぞれの大統領候補を選ぶための予備選挙や党員集会。
来年夏の全国党大会で、正式に大統領候補が指名されます。
そのあとが、党を代表する候補者どうしが大統領の座をかけて争う本選挙です。
本選挙は来年11月、長期にわたる選挙戦は、マラソンレースに例えられます。
今回の大統領選挙。
民主党ではクリントン氏が世論調査で、民主党支持者のおよそ60%の支持を集め、最有力候補と見られています。
一方、8年ぶりの政権奪還を目指す共和党は、候補者が乱立していて、混戦が予想されています。
現時点の世論調査では、いずれの候補者もクリントン氏に及ばず、クリントン氏が、最も大統領の座に近いと見られているものの、共和党は攻勢を強める構えです。
クリントン氏が国務長官在任中、私用のメールアドレスを使って、公務に関するやり取りを行っていた問題などを追及。
共和党の全国委員会は、クリントン氏は国務長官として政策に失敗しており、有権者はクリントン氏を信用しないとする声明を発表しました。
今後、大統領選挙に向けた攻防が激しくなる見通しです。
専門家は。
きのう投票が行われた、統一地方選挙の前半戦。
安倍総理大臣は、全体として与党に力強い応援の声を頂いたとしたうえで、後半戦にも、自民、公明両党で結束して取り組む考えを示しました。
一方、民主党の岡田代表は、党の役員会で、全国的に厳しい状況だったと総括したうえで、後半戦に向けて、党本部と地方組織が一体となって取り組むよう指示しました。
政府与党連絡会議に出席した安倍総理大臣。
統一地方選挙の前半戦では、自民、公明両党と民主党が事実上対決する構図となった北海道と大分の知事選挙で、ともに与党が支援した候補が当選したほか、41の道府県議会議員選挙で、自民党は大阪を除く40の議会で、第1党を維持しました。
その上で安倍総理大臣は、今国会は、改革断行国会であり、農業や雇用、医療やエネルギーといったいわゆる岩盤規制改革法案が出そろい、これからが正念場だ。
一日も早い法案の成立に向けて、協力をお願いしたいと述べ、今後の国会審議で、重要法案の早期成立を目指す考えを示しました。
公明党の山口代表は。
一方、野党・民主党。
道府県と政令指定都市の議会議員選挙で、いずれも選挙前より議席を減らしました。
岡田代表は党の役員会で、全国的に厳しい状況だったと総括したうえで、後半戦に向けて、党本部と地方組織が一体となって取り組むよう指示しました。
維新の党の松野幹事長は、大阪府議会と市議会の議員選挙で、大阪維新の会がいずれも第1党を維持したことについて、次のように述べました。
そして、41の道府県議会すべてで議席を確保し、議席を増やした共産党。
志位委員長は、後半国会で安倍政権との対決姿勢を強める考えを示しました。
一方、41の道府県議会議員選挙の投票率は、岐阜、大阪、奈良を除く38の道府県で、これまでで最も低くなりました。
41の選挙の平均投票率は、過去最低の45.05%、10の知事選挙の投票率も、初めて50%を下回りました。
26日に投票が行われる統一地方選挙の後半戦では、どうなるのか注目されます。
世論調査です。
安倍内閣を支持すると答えた人は、先月より5ポイント上がって51%。
支持しないと答えた人は、3ポイント下がって34%でした。
次は、体に取り付けて人の動きを助ける、装着型ロボットです。
農業や介護の現場で活用されるケースが出てきていますが、建設現場でも試験的に導入されることになりました。
作業員の高齢化と、人手不足に悩む建設業界では、若い人や女性が働ける環境作りに役立つと期待する声が上がっています。
こちら、25キログラムのセメント袋です。
私が持ち上げようとすると、腰に負担がかかって、結構、重たいです。
装着型ロボットを付けて再び挑戦してみると。
後ろから引っ張ってくれる感じがして、腰の負担が軽減できます。
つくば市のベンチャー企業、サイバーダインが開発した、このロボット。
20キロの荷物を持ち上げる際の負担を、最大で40%減らすことができます。
重さは3キロ程度で、長時間付けたまま作業できるということです。
建設作業員は、ピークの平成9年に455万人いましたが、去年は341万人まで減っています。
作業員の高齢化と人手不足が課題になっています。
住宅事業などを手がける大和ハウスグループは、来月から建設現場や工場に、試験的に10台、導入するということです。
装着型ロボットについては、さまざまな企業が、介護や物流の現場などでの需要拡大を見込んで、参入しています。
こちらのリハビリ施設では、歩行を助けるタイプを去年から導入。
脳梗塞で右半身が不自由になったという男性が、ロボットを使って歩くトレーニングをしています。
こちらは、パナソニックが物流会社と共同で開発しました。
肩や腰などに付けたパッドをアルミ製のパイプでつなぎ、モーターで動かす仕組みです。
重い荷物を持ち上げる動きを助けます。
ことしの夏から、年間1000台程度を生産する計画です。
東京理科大学発のベンチャー企業が開発したロボットは、圧縮空気で伸び縮みするゴムチューブを使って、腕や腰の負担を軽くします。
去年11月から、介護や生産、農作業などの現場向けに販売しています。
民間の調査会社は、装着型ロボットの市場規模を、去年の3000万円程度から、5年後には342億円まで拡大すると予測しています。
農業、介護、そして建設現場。
働き手の確保が課題となっている多くの業界から、期待が集まっています。
初めて鮮明に映し出されました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きた1号機。
原子炉がある格納容器の内部が、猛烈な放射線の中、ロボットが撮影した映像で明らかになりました。
1号機の格納容器内部に初めて投入された遠隔操作のロボット。
今月10日の調査の途中、十数メートル進んだ所で動かなくなりましたが、そこまでに撮影された映像の一部が公開されました。
公開された映像です。
ロボットが進む網目状の通路に、直径数センチ程度のがれきや部品のようなものが落ちています。
画面下に表示されている格納容器内の温度は20度程度。
ところが映像では、湯気のようなものが立ちこめています。
ロボットが通る通路の下、格納容器の底まで溶け落ちた核燃料が出す熱で、底にたまった水が蒸発していると見られます。
画面には放射線量も表示されています。
1時間当たり最大でおよそ10シーベルトと、場所によっては、人が40分とどまると死亡する過酷な環境となっています。
誤差はあるものの、瞬間的には20シーベルトを超える表示も出ました。
ロボットによって、格納容器の内部の様子が、映像で捉えられたのは初めてで、東京電力などは、この映像を詳しく分析して、溶け落ちた核燃料をどう取り出すかなど、今後の廃炉に役立てたいとしています。
ニュースを続けます。
国宝や重要文化財などの建物などに、油のような液体がかけられる被害が相次いでいる問題。
警察庁が調査したところ、きょうの時点で、7つの府と県の合わせて30の寺や神社で被害が確認されていることが分かりました。
被害が最も多いのは奈良県で19か所、京都府では4か所、千葉県では3か所で確認されています。
警察は、文化財保護法違反などの疑いで捜査を進めています。
宮城県と山形県の県境にある蔵王山では、今月7日から火山性地震の回数が増えるなど、火山活動がやや活発な状態が続いています。
気象庁は、今後、小規模な噴火が起きる可能性があるとして、蔵王山に火口周辺警報を発表し、御釜と呼ばれる火口湖から2キロから3キロ程度の範囲では、噴火に伴う噴石などに警戒するよう呼びかけています。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
きょうは前線上の低気圧に向かって湿った空気が集中して流れ込んだため、大雨の所がありました。
あすはこの湿った空気が、東日本中心に流れ込みやすくなりそうです。
そうしますと、東日本でも雨の降り方に注意が必要になりますね。
さらにあすは、西日本の上空、西日本から上空には寒気が流れ込んできます。
このため、あす全国的に大気の状態が不安定です。
雷やひょう、そして竜巻などの突風のおそれが高まります。
では、雨の予想です。
今夜は伊豆諸島や関東周辺では、本降りの雨となりそうです。
動かします。
あすの朝はいったん雨の弱まる所がありそうですが、このあと、午後は再び関東や伊豆諸島周辺で雨が強まるおそれがあります。
また西日本もいったん雨がやんでも、再びところどころで雷雲が発達するおそれがありますので、注意が必要です。
大気の不安定な状態、全国的に水曜日ごろまでは続くでしょう。
では、あすの全国の天気です。
2015/04/13(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽“装着ロボット”実験建設に導入の狙いは? 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
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