高浜原発:再稼働差し止め決定 樋口英明裁判長、どんな人

毎日新聞 2015年04月14日 17時16分(最終更新 04月14日 18時32分)

樋口英明裁判長
樋口英明裁判長

 ◇福井地裁に12年4月に着任

 福井県や関西の住民ら9人が関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働差し止めを求めた仮処分の申し立てで、14日、住民側の主張を認め、申し立てを認める決定を出した福井地裁。樋口英明裁判長(62)は三重県出身。1983年に判事補となり、福岡地裁を振り出しに静岡、宮崎、大阪、名古屋などの各地裁を経て、2012年4月に福井地裁に着任した。昨年5月に出した関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決では、東京電力福島第1原発事故を重く見て「原子炉冷却や放射性物質の閉じ込めに欠陥があり、原発の運転で人格権が侵害される危険がある」と指摘した。

 また、昨年11月、福井市の消防設備会社に勤務していた男性(当時19歳)の自殺は上司による暴言などパワーハラスメントが原因だとして男性の父親が賠償を求めた訴訟では、パワハラと自殺との因果関係を認め、会社と上司1人に計約7260万円の支払いを命じた(原告、被告双方が控訴)。【竹内望】

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