珍しい鯨「ハッブスオウギハクジラ」が北海道に漂着

2015年4月15日12時42分  スポーツ報知

 北海道様似町の平宇海岸に14日、珍しい鯨の一種「ハッブスオウギハクジラ」が漂着、間もなく死んだ。15日に現地調査した北海道大大学院の松石隆准教授(鯨類学)は「北海道への漂着は5例目で腐乱前に見つかるのは珍しい。生態解明に役立てたい」と話した。

 様似町役場によると、鯨は14日午前に見つかった。役場や地元漁協が救助を試みたが、同11時ごろ死んだという。

 松石准教授によると、今回の鯨は雄で体長約5メートル、推定体重は2トン。噴気孔の前部の体が白く、特に雄は扇形の2本の歯が口の外に飛び出しているのが特徴だ。解剖して臓器や骨格を採集し、北大や国立科学博物館(東京)などで詳しく調べる。

 ハッブスオウギハクジラは主に北太平洋に生息し、数頭の群れで行動するとされる。北海道では過去に新ひだか町やえりも町などに漂着した。国内での漂着は18例目という。

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