自民党:NHKとテレ朝から聴取へ 情報通信戦略調査会

毎日新聞 2015年04月14日 23時02分(最終更新 04月15日 00時44分)

 ◇「クローズアップ現代」と「報道ステーション」報道で

 自民党の情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚生労働相)はNHKとテレビ朝日の報道番組に関し、17日に両社の幹部を呼び、問題となっている番組内容について意見を聴取する方針を固めた。

 問題となっているのは、NHKが、多重債務者がブローカーを介して出家し、名前を変えて融資などをだまし取る手口を紹介した昨年5月の「クローズアップ現代」。「出家詐欺ブローカー」とされた男性が「自分はブローカーではない」としてNHKに訂正を要求し、NHKも調査に乗り出し今月9日に中間報告を公表した。一部に誤りがあったことを認めたものの、「やらせ」かどうかの判断は見送った。

 テレビ朝日は、3月27日の「報道ステーション」でコメンテーターだった元経済産業官僚の古賀茂明氏が生放送中、自身の降板をめぐり首相官邸から圧力があったと発言した問題。古賀氏の発言に対して、菅義偉官房長官は「全くの事実無根だ」などと疑惑を全面否定している。【古本陽荘】

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