2020年の東京五輪と2027年のリニア中央新幹線開通という、2つの追い風を受けて大規模プロジェクトが加速する「TOKYO」。“大改造”を通じて国際都市・東京はどのような変貌を遂げるのか――。日経BP社の専門記者が、開発熱が高まっている10のエリアで進行している、延べ面積1万m2(平方メートル)以上の大規模プロジェクトを独自調査してまとめたムック「東京大改造マップ2020 最新版」(2015年4月6日発売)から、東京の近未来の姿を見てみよう。今回は「大手町・日本橋」の大改造を取り上げる。
大手町では、大型ビルを玉突きで建て替えていく「連鎖型都市再生」の第3弾が進行中だ。八重洲では超高層複数棟を建設する大規模な計画が動き始めた(図1)。BRT(バス高速輸送システム)や鉄道新路線の構想がそれらを後押しする。
高層オフィスが密集するビジネス街に、工事中のクレーンが立ち並ぶ。大手町では、連鎖型都市再生プロジェクトが進行中だ。玉突きでビルを建て替える手法で、第1弾の合同庁舎1号、2号館跡地を種地として、老朽化した大型ビルを次々と建て替える。現在は第3弾となる大手町1丁目第3地区再開発(図2、地図C-1)が進んでいる。
第3弾の話題は温泉だ。オフィス棟のほかに、天然温泉付きの宿泊施設棟を設け、星野リゾートが旅館「星のや東京」を運営する。2014年7月には温泉の湧出を確認し、「大手町温泉」と命名した。2016年4月の竣工を目指す。
[左]図2 大手町1丁目第3地区再開発。大手町連鎖型都市再生の第3 弾。オフィス棟(上のパース)のほか、旅館「星のや東京」が入る宿泊施設棟を建設する。設計は三菱地所設計・NTTファシリティーズJV(資料:三菱地所設計)
[中]図3 大手町2丁目地区再開発。都市再生機構とNTT都市開発による延べ面積35万5000m2の大規模開発。オフィス、店舗、カンファレンス、地域冷暖房施設などが入るツインタワー。2018年完成予定
[右]図4 大手町1-1計画。りそな・マルハビルと三菱東京UFJ銀行大手町ビルを建て替える。A棟(右奥)は2015年11月、B棟(左手前)は2017 年1月に竣工予定(資料:三菱地所設計)
大手町では、延べ面積35万5000m2の大手町2丁目地区再開発(図3、地図C-2)や大手町1-1計画(図4、地図B-2)、延べ面積35万2000m2の大手町1丁目2番街区一体開発事業(地図B-2)などの大規模開発も進んでいる。いずれも2棟の複合ビルが建設される予定だ。
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