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進化する「オフィス街」 大手町、連鎖型都市再生の全貌
東京大改造マップ2020(2)

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2015/4/15 6:30
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日経アーキテクチュア

 2020年の東京五輪と2027年のリニア中央新幹線開通という、2つの追い風を受けて大規模プロジェクトが加速する「TOKYO」。“大改造”を通じて国際都市・東京はどのような変貌を遂げるのか――。日経BP社の専門記者が、開発熱が高まっている10のエリアで進行している、延べ面積1万m2(平方メートル)以上の大規模プロジェクトを独自調査してまとめたムック「東京大改造マップ2020 最新版」(2015年4月6日発売)から、東京の近未来の姿を見てみよう。今回は「大手町・日本橋」の大改造を取り上げる。

 大手町では、大型ビルを玉突きで建て替えていく「連鎖型都市再生」の第3弾が進行中だ。八重洲では超高層複数棟を建設する大規模な計画が動き始めた(図1)。BRT(バス高速輸送システム)や鉄道新路線の構想がそれらを後押しする。

図1 大手町・日本橋の大改造マップ
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図1 大手町・日本橋の大改造マップ

 高層オフィスが密集するビジネス街に、工事中のクレーンが立ち並ぶ。大手町では、連鎖型都市再生プロジェクトが進行中だ。玉突きでビルを建て替える手法で、第1弾の合同庁舎1号、2号館跡地を種地として、老朽化した大型ビルを次々と建て替える。現在は第3弾となる大手町1丁目第3地区再開発(図2、地図C-1)が進んでいる。

 第3弾の話題は温泉だ。オフィス棟のほかに、天然温泉付きの宿泊施設棟を設け、星野リゾートが旅館「星のや東京」を運営する。2014年7月には温泉の湧出を確認し、「大手町温泉」と命名した。2016年4月の竣工を目指す。

[左]図2 大手町1丁目第3地区再開発。大手町連鎖型都市再生の第3 弾。オフィス棟(上のパース)のほか、旅館「星のや東京」が入る宿泊施設棟を建設する。設計は三菱地所設計・NTTファシリティーズJV(資料:三菱地所設計)
[中]図3 大手町2丁目地区再開発。都市再生機構とNTT都市開発による延べ面積35万5000m2の大規模開発。オフィス、店舗、カンファレンス、地域冷暖房施設などが入るツインタワー。2018年完成予定
[右]図4 大手町1-1計画。りそな・マルハビルと三菱東京UFJ銀行大手町ビルを建て替える。A棟(右奥)は2015年11月、B棟(左手前)は2017 年1月に竣工予定(資料:三菱地所設計)
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[左]図2 大手町1丁目第3地区再開発。大手町連鎖型都市再生の第3 弾。オフィス棟(上のパース)のほか、旅館「星のや東京」が入る宿泊施設棟を建設する。設計は三菱地所設計・NTTファシリティーズJV(資料:三菱地所設計)
[中]図3 大手町2丁目地区再開発。都市再生機構とNTT都市開発による延べ面積35万5000m2の大規模開発。オフィス、店舗、カンファレンス、地域冷暖房施設などが入るツインタワー。2018年完成予定
[右]図4 大手町1-1計画。りそな・マルハビルと三菱東京UFJ銀行大手町ビルを建て替える。A棟(右奥)は2015年11月、B棟(左手前)は2017 年1月に竣工予定(資料:三菱地所設計)

 大手町では、延べ面積35万5000m2の大手町2丁目地区再開発(図3、地図C-2)や大手町1-1計画(図4、地図B-2)、延べ面積35万2000m2の大手町1丁目2番街区一体開発事業(地図B-2)などの大規模開発も進んでいる。いずれも2棟の複合ビルが建設される予定だ。

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星のや東京、NTTファシリティーズ、大手町、日本橋、高島屋、星野リゾート、日建設計、日本設計

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[左]図5 日本橋2丁目地区再開発の完成イメージ。右手前の低層の建物が重要文化財の高島屋日本橋店で、左側のビルがC街区、右奥のビルがA街区となる。ともに設計は日本設計・プランテックJV。低層部の屋上には緑に包まれた回遊空間を設ける(資料:日本設計)
[中央]図6 日本橋2丁目地区北地区計画の中核となる東京日本橋タワー。設計は日建設計。低層階に店舗やイベントホールなどを配置し、8 階以上をオフィスとする。中間免震構造で耐震性を高めたうえ、ガスタービンシステムを採用した非常用発電機で72時間分の電源を確保。一部フロアにテナント専用の防災倉庫を設置し、災害時には日本橋駅前の地域防災拠点となる(資料:住友不動産)
[右]図7 京橋2丁目西地区再開発は、高さ約170mの再開発棟と保存再生する歴史的建築物棟で構成。低層部は高さ100 尺(約31m)でそろえ、開放的なガレリア空間を整備。免震構造の採用に加えて72 時間分の非常用発電機を設置。区の帰宅困難者支援施設にも指定され、高度なBCP性能を持つ(資料:日本土地建物)

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