東京証券取引所の清田瞭社長は15日、都内で開催されたシンポジウム「コーポレートガバナンスと日本の成長戦略」で、「日本の経営者は株主資本のコスト意識が低い」と述べた。負債と資本の関係について、「負債のコストばかり気にする傾向にある」と話した。
日本企業の自己資本利益率(ROE)に関して、「過去20年間は5%程度で推移していた。足元では8.5%まで改善している」と述べた。一方で、「米国や英国は15%、中国も13%台と日本よりもROEが高い国が世界には多い」と指摘した。今年6月から適用が開始されるコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)について、「日本企業が攻めのガバナンスを実施していくことがROEの向上に重要だ」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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