篠健一郎
2015年4月15日05時08分
商品特有のイメージカラーや、テレビCMで使う効果音などが、4月から商標登録できるようになった。特許庁は14日、こうした「新商標」の10日までの出願が、計515件に達したと発表した。
新たに登録できるのは、「音」「色彩」「位置」「動き」に、角度によって模様が浮かび上がる「ホログラム」を加えた5種類。これまでは文字やマークなどしか登録できなかったが、欧米ではすでに商標として認められている分野で、企業からの要望も受け、昨年の法改正で日本も追随した。
10日時点で、出願が一番多かったのは「色彩」の203件だ。トンボ鉛筆は「MONO」ブランドの消しゴムのカバーなどに使う青、白、黒の3色の組み合わせを出願。タカラトミーはおもちゃの「プラレール」の線路に使うやや淡めの青色を、イオンは企業ロゴなどに使っているマゼンタ(明るい赤紫)を出願した。
2番目が「音」で、166件。江崎グリコはテレビCMでおなじみの「♪グ・リ・コ」を、湿布薬の「サロンパス」で知られる久光製薬も「♪ヒ・サ・ミ・ツ」を出願した。特許庁によると、出願から審査結果が出るまでに、少なくとも4カ月はかかるという。(篠健一郎)
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