全日本プロレスの元横綱曙(45)にメキシコマットから参戦オファーが届いていることが13日、分かった。5月23日(日本時間24日)にルチャの総本山「アレナ・メヒコ」(メキシコ市)で行われる「ドラゴマニア10」で、曙にとっては3年ぶりの海外決戦になる。春の祭典「チャンピオン・カーニバル」初優勝を狙う上で、大きなモチベーションになりそうだ。
4度目の出場となるチャンピオン・カーニバルで曙は現在、Bブロック公式戦3試合を終えて2勝1敗。秋山準(45)と首位を並走している。残るKENSO戦(19日、名古屋)とジョー・ドーリング戦(25日、後楽園)で勝利すれば初の栄冠が見える中、絶好のタイミングで“吉報”が届いた。
毎年「ドラゴマニア」をプロデュースしているウルティモ・ドラゴン(48)が10周年大会をアレナ・メヒコで開催することになり、曙に参戦オファーを出したことを明かしたのだ。「世界に通用する数少ない日本のレスラーですからね。世間を巻き込むことができる選手ですし、10周年のメモリアル大会に出場してもらいたいと思いました」と究極龍はその意図を説明した。
曙は2012年5月の「ドラゴマニア7」に出場している。当時の反響は大きく、メキシコ人の相撲ファンからもサイン攻め。また、イベントにも積極的に参加し、日系人にも大好評だった。1万5000人規模の観衆が詰め掛けるビッグマッチでは存在感がズバぬけており、最適な人材なのは確か。究極龍は「メキシコに来るからには(C・カーニバルで)優勝してもらわなきゃ困る」とハッパをかけた。
この日、仙台大会に出場した曙はSUSHIとのタッグでゼウス、大森隆男組と対戦。210キロのランニングボディープレスをゼウスに浴びせるなど絶好調。“巨大ニンジン”をぶら下げられた曙は「リーグ戦に集中しているので、終わってから考えたい。いい試合をしているから呼んでくれたんだと思うし(優勝)ボーナスだと思ってる」と表情を引き締め、祭典制覇に全神経を注いでいた。
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