【代理店が教える裏事情】リスティング広告の運用代理店を選ぶ10のポイント

リスティング広告は年々複雑さを増してきており、代理店および運用担当者の力量により成果に差がつきやすくなってきている為、リスティング広告の代理店選びの重要性が増してきています。実際、任せる代理店によってリスティング広告のパフォーマンスは数倍もの成果の開きが出ることは珍しくありません。

リスティング運用代理店の選び方

「リスティング広告の代理店ってどこがいいの?」「どのような点を比較・確認すれば良いの?」と質問されることが増えてきましたので、今回はリスティング広告代理店の選び方、比較のポイントを解説していきます。リスティング広告を代理店経由で始められたい方や、代理店のリプレイスを検討されている方は是非参考にしてみて下さい。


良いリスティング広告代理店は、手数料が安い代理店のことではない


ポイントを見ていく前に、筆者が思う良いリスティング広告代理店を挙げさせて頂くと、やはり成果を出して継続的に改善に取り組んでくれるのが良い代理店です。もう少し踏み込むと、『手数料を広告費に合算した最終的な手数料込みの獲得コスト(CPA)を低く抑え、その上で獲得数(CV)を伸ばすことで、広告主のROIを最大化することができる代理店が優れた代理店』 と言えます。
実際、手数料を格安で運用するなどの謳い文句で契約を結び、実際には運用せず放置しているだけの代理店も残念ながらまだ一部存在するようです。
そういった代理店に引っかからないよう、次より『候補となる代理店を絞り込むためのポイント』そして、『実際に会ったときに確認するべきポイント』について紹介していきます。

候補となる代理店を絞り込むための6つのポイント


■ポイント1.直接会って話をすることができるか?

1つめのポイントは、担当者が実際に会いに来てくれるかです。もしポイントを1つに絞れと言われたら筆者はこのポイントを最重視します。 もちろんエリアによっては難しい場合もありますが、代理店にとって重要な顧客になりそうであれば、会って話すことを躊躇しないはずです。
またテレビ電話など、遠隔で効率的に対応するという運用方式の場合にも、初回には必ず一度会って話をしたいという旨は必ず伝えてみてください。誠実に対応してくれるかどうかは、会って話すことである程度はわかるものです。

なぜここまで会って話せるかを押すかといいますと、冒頭でお伝えした通り、リスティング広告は『代理店』と『運用担当者』それぞれの力量で実際の成果が大きく変わってきます。例え大手で実績のある代理店でも、やる気のない担当者であればそれなりの成果になってしまうこともありますし、中小で実績がまだ少ない代理店でも、熱意とノウハウがあれば大きな成果を出せることもあります。
また、実際に代理店側に身を置く筆者の所感としては、特にネット専業代理店にはそもそもビジネスというものを理解できていない人が多い印象を受けます。そのあたりでクライアント様の不満をお聞きすることは実際多々あります。
よって、実際に3社から5社程度の代理店の担当者に直接会って話を聞くことが重要です。一度、リスティング広告の運用を任せると長い付き合いになりますので、直接会う手間を惜しまないことが大事です。

■ポイント2.Yahoo!・Googleの認定制度を受けているか?

リスティング広告の提供元であるYahoo!JAPANとGoogleの認定を受けているかどうかはひとつの基準になります。なぜなら、認定を受けているということは、Yahoo!JAPANやGoogleのお墨付きを受けているため、それなりの審査を通っているという証といえるからです。認定を受けていない代理店の中でも、成果を出せる代理店は多くありますが、認定を受けている代理店の中から選ぶことで、危険な代理店を選んでしまうリスクは大幅に下がります。
なお、Yahoo!Googleの認定については、以下が参考になります。特に、Yahoo!JAPANの星(スター)を多く保有する代理店はその分実績があり安心度は高いといえます。
更にここだけの話、実績のある代理店とない代理店では、媒体に関する情報の鮮度や内容、そして提供できる広告メニューの網羅性に差がついていることもあります。そういった意味でもYahoo!JAPANの星(スター)を多く保有する代理店を中心に選ぶことは良いといえます。

■Yahoo!JAPAN星(スター)を保有する正規代理店
■Google Partners ※GMAILなどにログインしていない状態でクリックしてください

■ポイント3.手数料など費用体系を明確に説明してくれるか?

代理店担当者が費用体系を明確に説明できるかどうか、事前に確認しておきましょう。例えば代理店の言う「月額10万円」という費用は、その10万円が何の費用を示すか代理店によって異なる場合があります。簡単にお伝えするとリスティング広告の費用は大きく2つに分かれます。
ひとつは、最終的にYahoo!やGoogleに支払う広告利用料(クリックコスト)。もうひとつは、代理店の手数料です。一般的には運用手数料、コンサルティングフィなどの名目になっています。
費用体系を質問した際に明確に説明してくれず、「詳しくはお会いした時に説明します」というような場合には費用体系を曖昧にすることで、その分多くの手数料を取っている代理店の可能性があるのでしっかり説明してもらいましょう。

■ポイント4.他社と比較して最低契約期間は長すぎないか?

具体的には、最低契約期間が3ヶ月よりも長い場合には注意が必要です。万が一、代理店のパフォーマンスが悪かった場合に契約によって代理店を変えられないというのは大きな機会損失になります。実際、格安価格で運用するという代理店がその分6ヶ月や1年契約といった長期契約を結びを交わしたことでのトラブル話も多く耳に入るようになりました。私も良く思うところですが、実際運用に自信があれば契約で縛らなくても大丈夫なはずです。必ず最低契約期間や、解約通知勧告、契約更新期間などはチェックしておきましょう。

■ポイント5.代理店の最低利用金額は自社の予算に合っているか?

リスティング広告は小額からでも広告出稿できるのが魅力の一つですが、代理店によっては最低利用金額を設定している場合があります。なぜなら、代理店手数料を広告利用額(予算)の20%に設定している場合、3万円の広告利用に対する代理店手数料は6,000円となり、代理店側にとっては運用にかかるコストに対しての利益が見合わないためです。ちなみに大手の代理店では、月額100万円以上の予算がないとそもそも受付していない場合もあります。
また、広告利用額(予算)によって対応が変わる場合もあります。利用額が100万円以上の場合は専任コンサルタントが運用する、といったように額が大きくないと代理店のサービスレベルが上がらない場合もありますので事前の確認が必要です。
ちなみに、最低利用金額が高い代理店の方が、それなりの技術を持っているという考え方もありますが、最低利用金額が50万円の代理店にとってみると、50万円のお客様は最も予算の少ないお客様になってしまうため手厚い対応が期待できないかもしれない、という考え方もあり一概には言えない所です。

■ポイント6.実際、どこまで対応してくれるか?(サービスの提供範囲)

運用がはじまってからどこまで対応してくれるか、についても事前に確認しておきたいポイントです。リスティング広告には様々な機能や手法があり、対応範囲が広ければそれだけ成果を出せる可能性が高まります。具体的には、以下の項目について、対応可能か事前に確認してみてください。

<対応可否項目>
・コンバージョンの計測
・地域指定配信
・除外キーワードの登録
・リマーケティング広告の実施
・ディスプレイ広告(YDN・GDN)の実施
・ランディングページの改善

※別途費用となっても問題ありません。
(特にランディングページの改善は別途費用がかかることが普通です)

もし、1つでも対応できない、という項目がある代理店は成果が限定的になるリスクが高まりますので、避けた方がよいでしょう。また、上記項目について内容がよくわからないという方は、代理店の担当と合った際に内容について聞いてみてください。対応の良い代理店であれば全て丁寧に説明してくれるはずです。

実際に代理店担当者と会ったときに確認したい4つのポイント


上記ポイントでもお伝えした通り、筆者は実際に会って話をすることが最も重要なポイントと申し上げました。上記のポイントに従って代理店を3~5社に絞ったら実際に会ってみてください。次からは実際に会って話をする際に確認すべきポイントを紹介いたします。

■ポイント1.担当者が信頼できそうな人物か?

最も重要なことは担当者が信頼できそうかどうかです。 まず成果が出せるかどうか以前に不誠実な対応をとらず、ビジネスの基本ができているかが重要です。ある意味採用面談のように多角的に分析し、信頼できるかどうか冷静に判断してください。

■ポイント2.代理店に自社の業種・業界での実績・ノウハウがあるかどうか?

自社の所属する業種・業界の運用実績があるかどうかも確認すべきポイントです。なぜなら、リスティング広告は業種・業界によって全く特性が違いリスティング広告で卓越した成果を上げるには、広告側の運用知識のみならず、広告を打つ商品・サービスへの深い理解、および経験が必要だからです。
例えば、不動産業界であれば地域名のキーワードの網羅が重要になってきますし、金融であれば、Bigワードと呼ばれるクリック単価が非常に高いキーワードの攻略が重要になるなど、それぞれ攻略のポイントが違うため初めて関わる業種では成果を出すのに時間がかかります。
運用実績があれば、商品特性の理解や、業界特有の季節トレンドも把握しているはずですしそういう知見があるかどうかは見極めておきましょう。 尚、その際には「月間の獲得数(成果地点)」「獲得単価」「実際の管理画面(上記の数字が見える箇所を抜粋して)」を見せてもらえないか交渉してみて下さい。もし開示がNGの場合は、「どのようなキーワードが獲得効果が高いか?」「獲得効果を高める為に有効だった施策は何か?」を聞いてみましょう。そこで納得できる回答がもらえるかどうかがポイントです。

■ポイント3.提供されるレポート頻度やサンプルの確認

レポートの頻度は最低でも月に1回以上が必須です。 リスティング広告は継続的な改善サイクルを回すことが重要になるため、最低でも月に1回はしっかり振り返っていなければ成果は出ません。 また、実際に運用で使うレポートも重要です。見るべきポイントは1つで、「改善の施策についてコメントがされているかどうか」です。
レポートに数字やグラフが羅列してあると、確かに見栄えも良く圧倒されますが決して本質ではありません。「結果を受けて、どう改善するか」について書かれていないレポートを提出している代理店は改善するという姿勢が弱い場合が多いです。 代理店によって改善施策へのコメントは提出の仕方が分かりますのでぜひサンプルをもらってチェックしてみてください。

■ポイント4.メールや電話のレスポンスが早いか?

実際に会った後には、必ずいくつかメールで質問してその反応スピードを見るようにして下さい。 できれば当日中、遅くとも24時間以内に反応のない代理店、および代理店担当者は非常に危険な可能性があります。特にリスティング広告の運用開始後には、予算の変更やキャンペーンなど急ぎの対応が必要なことが多々発生し、そういう時に連絡がつきにくいことは大きな機会損失やトラブルの元となってしまいます。筆者の所感としても、メールのレスポンスが早い代理店は、ビジネスのできるしっかりした代理店が多い印象を受けます。

まとめ


これまで『候補となる代理店を絞り込むためのポイント』 そして、『実際に会ったときに確認するべきポイント』 について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。リスティング広告の代理店選びのポイントは、まず第一に不誠実な代理店を掴まないこと。その上で、成果を出せる代理店の見極め、究極的には担当者選びになっていきます。
一度リスティング広告の運用を任せると長い付き合いになりますので、直接会う手間を惜しまず、まずは代理店3~5社程度と会ってしっかり成果を出せる代理店かどうかを見極めるようにして頂ければと思います。