Appleが全ての医療研究者にResearchKitを開放
Appleは3月の大きなイベントで ResearchKitを発表した。医療に携わる科学者が研究のために、必要なデータを集めることができるフレームワークだ。3月の時点では、このフレームワークを使用した特定のパートナーのアプリのみが展示されていた。今日から、ResearchKitは、全ての医療関係の研究者が利用できるようになった。医者や研究者は開発者と組んでアプリを作ることができる。
この発表と共に、AppleがResearchKitを使用してローンチされた最初のいくつかのアプリには、すでに6万人の参加者が登録していると伝えた。これは従来のボランティアを募って研究を行う方法が大幅に改善されることを意味する。オープンソースのフレームワークにはいくつかの基本となるモデュールが用意され、ユーザーはそれをカスタマイズすることができる。ただAppleはこれを機に開発者に対し、新しいモデュールの製作や既存のものの改良を行うことを促している。
基本的なフレームワークの中には、参加者からの同意を得る、アンケートの作成、特定の研究のために必要な動作といった参加者へのタスクを作るためのツールが用意されている。
TechCrunchは、ResearchKitと当初からパートナーであった、乳がんの非営利団体Susan G. Komeに、彼女らが製作したShare The Journeyアプリについての話を聞いた。団体のCEO、Judy SalernoはTechCrunchのNatasha LomasにResearchKitは、患者が研究に参加するハードルを限りなく低くすると話した。ResearchKitが発表された日の夜には、Share the Journeyのアプリには、7000人の参加者が登録していたと言う。
ResearchKitは参加者のiPhoneからデータを取ることができる。例えば、加速度計、ジャイロスコープ、マイク、GPSの情報だ。参加者がそのアプリに対してデータを共有することに同意した場合は、他のアプリやアクセサリーからHealthKitに集められた情報も取得することができる。
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