ホリエモン「ただのデザイン会社はこれから生き残れない!」――窮地に立つ会社が採るべき選択は?
- 2015/04/11
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- 野口 直樹
ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.459〜クラウドソーシングが主流!?〜」の放送では、ホリエモンがクラウドソーシングの普及によって窮地に立たされているデザイン会社の生き残り方を話している。
今回取り上げたのは、「グラフィックデザイン会社に製作スタッフとして勤めています。大阪と福岡支社は3年連続赤字、東京本社はぎりぎり黒字という状況です。毎日午前3~4時まで働き、3日連続徹夜も珍しくありません。会社50名のうち3/5が制作担当、残りが進行やお金の管理という構成です。料金体系は高めですが、給料は全国平均を下回っています。グラフィックデザイナーは職人に徹しすぎていて、時間を湯水のように使う従来の働き方では儲からない気がします。考え方やビジネス体系をどう変えれば、働いた分報われる会社になるのでしょうか?」という質問。
「デザイン業は、ここ数年でクラウドソーシングが当たり前になったよね」
ホリエモンは「クラウドソーシングで後進国のデザイナーが激安で仕事をやる時代なので、外注デザイン会社はハイブランドの広告とか有名なデザイナーがいないと成立しませんよ。経営コンサルタントまでできるとかね。なので、自分のメディアを持つとかそういう方向性しかない。一番良いのは解散することです」と回答。
近年、クラウドソーシングの中でも急激に案件数が増えているのがデザイン業。ネット上に格安で引き受けてくれる人がいくらでもいるのだから、ただの外注会社では採算が取れないのは当然のことなのかもしれない。そこで、「正直、このまま会社を回すのはムリ。一番良いのは解散することかもしれない」とホリエモンも厳しいアドバイスをしている。
その会社だけの「強み」がなければ、生き残れない!
デザイン会社が生き残るために重要なのは、会社ならではのプラスアルファの要素を持つこと。クラウドソーシングでやり取りされる作業の多くは、あくまで個人でできるものだ。経営コンサルタント業も兼ねた会社や強いブランド力を持った会社なら、クラウドソーシングが台頭しても生き残れるかもしれないとホリエモンは指摘している。
デザイン業の多くは、今後ますますクラウドソーシングに取って代わられるだろう。クラウドソーシングと住み分けができる独自の強みがなければ、デザイン会社が生き残るのは難しいのではないだろうか。
ホリエモンが、クラウドソーシング時代のデザイン業について語った「堀江貴文のQ&A vol.459〜クラウドソーシングが主流!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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「日本人は資格に幻想を持ちすぎ!」――すぐに資格を取ろうとするビジネスマンをホリエモンが猛批判
- 2015/04/14
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- 野口 直樹
ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.465〜資格でダメになる!?〜」では、すぐに資格を取りたがる日本人をホリエモンが痛烈に批判した。
今回取り上げたのは、「富山在住の27歳です。不動産業をやりたいと思い、今は宅建試験に向けて勉強中です。将来的にはアパート経営を軸に、中古物件の買い付け→リフォーム→販売をやろうと思っています。仲介手数料でチマチマやるよりも、大きくリスクをとってガツンと稼ぎたいです。堀江さんは、不動産業の未来は明るいと思いますか? 今のところは一人で経営するつもりですが、賢く経営するためにやるべきこと、やってはいけないことはありますか?」という質問。
「勉強なんてしないで、今すぐやればいいじゃん」
ホリエモンは、「明るいかどうかは、世界規模か日本規模か、それとも富山県規模かによって違うでしょ。インドやアフリカは明るいだろうし、日本の地方は厳しくなるだろうし。賃貸はまだしも、分譲は厳しいだろうね。賢い経営については説明するときりがないので、何を知りたいのかもっと絞ってください。僕の著書に『儲かる会社の作り方』とかもあるので、その辺を読んでみて」と回答。
ホリエモンは、「そもそも、不動産業をやりたいのに宅建試験の勉強をするっておかしいよね。宅建を持ってる人を雇えばいいじゃん」と質問を一刀両断。起業したいのなら勉強をするのではなく、とにかく動くべきだと話す。
ゲストの茂木健一郎氏も、「日本のビジネスマンには、資格を持っている人が偉いという幻想があるよね」ととりあえず資格を取ろうとする姿勢を批判。「とりえず資格を取れば箔がつく」と思考停止せずに、何が成功への最短ルートなのかを自分で考えるべきということだ。
「資格にあぐらをかくからUberに市場を奪われる!」
更にホリエモンは、こうした姿勢を「資格にあぐらをかいたままだから、どんどんダメになるんだよ!」と痛烈に批判している。例えば、タクシー運転手は二種免許がなければ営業ができないが、一旦資格を取得したドライバーのサービスの質を保証する制度はない。こうした資格ありきの姿勢が、サービスの質を下げているとホリエモンは話している。
そうしたタクシー業界に高品質なサービスで参入したのが「Uber」だ。ドライバーの格付けシステムを採用したUberは、一気に市場を席巻。2014年には日本でもサービスを開始し、さらにその人気は加速するだろう。
タクシー業界の例から分かるのは、資格があっても安心ではないということ。優れたサービスを生み出すために行動することが、ビジネスの必勝法だということではないだろうか。
資格文化が根強い日本にホリエモンが警鐘を鳴らした「堀江貴文のQ&A vol.465〜資格でダメになる!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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「なんでSAがあんなに面白いかわかる?」―国営がイケてない理由をホリエモンが超シンプルに解説!
- 2014/10/24
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- 野口 直樹
ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。ここでホリエモンが、近年しきりに叫ばれる「民営化」の良さを、身近な例を使って分かりやすく説明しています。
近年では、小泉改革での郵政民営化が記憶に新しい民営化ですが、どうして民営化を推進する声が多く出ているかご存知ですか?自由競争にした方がサービスの質が上がると言いますが、高速道路などの競合が存在しないと思われる市場の場合はどうなのでしょうか?
「国鉄のトイレって、信じられないほど汚かったんだよ?」
「堀江貴文のQ&A vol.383~国営はイケてない!?~」で取り上げた質問は、「民営化について質問です。鉄道や高速道路は過去に民営化されましたが、これらのサービスにはそもそも競争相手がいないのに、なぜ民営化でサービスの質が上がるのでしょうか?」というもの。
この質問にホリエモンは、「国営だと駅やPAの飲食店が公平に選定されません。民営化されて企業の経営陣が選定をすれば、自分たちの利益を上げるためにイケてる業者を選びます。また、鉄道や高速道路にも競合はいます。鉄道は他の私鉄や飛行機と、高速道路は一般道や高速バスと競合します」と回答。
国営だと利益を追求しようとしないので、自然とサービスの質は悪くなります。ホリエモンは、国鉄のトイレを引き合いに民営化でのサービスの質の向上を説明。国鉄の頃には驚くほど汚かったトイレが、JRになってからはずいぶん綺麗になったと話します。また、民営化によってPAやSAもずいぶん魅力的になりました。フードコートも充実し、各所ごとの目玉メニューもあるので、「最近ではSAが目当てで高速道路に入る人もいるよね」と、その変化に感動しています。
高速道路などの一見競合が存在しないように見える市場でも、マクロな視点で見てみると競合が存在します。高速道路を運営する組織は1つしかなくても、高速道路を移動のためのものだと考えれば、鉄道や飛行機などのすべての移動手段が競合になるんですね。そうしたユーザー目線での競合を意識することで、初めて本気でサービスを向上させる努力ができます。SAのために高速道路を使う人が増えたのは、駅弁や飛行機の機内サービスより魅力的なサービスを提供して、それらの客を高速道路に呼び込みたいと考えたからかもしれませんね。
「堀江貴文のQ&A vol.383~国営はイケてない!?~」では、ホリエモンがステーキけんなどの社長で知られる井戸実さんと、民営化によって世界のサービスがどのように変わったかを話しています。また、井戸さんが最近開いた焼き鳥屋「瀧口」で美味しい焼き鳥も堪能。「瀧口」は、既存の焼き鳥屋とは一味違った「ちょっとやらしい雰囲気」がコンセプトなので、デートや接待にも便利かもしれないですね。今回も盛りだくさんのホリエモンチャンネル。仕事の息抜きに、ぜひ見てください!
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