最近、アフィリエイトの再編をしているから、僕なりに自分が知ってること・考えてることのアフィリエイトの話をする。
ただ、これは「アフィリエイトのためにブログを運営しているよ」と言う人のためではなく、「どうせならせっかくのアクセス数を活かして小遣いも稼ぎたい」と言う個人ブロガーのためノウハウであるため、世間一般のアフィリエイト論よりもニッチなはなしになることをあらかじめご了承いただきたい。
特に今回は全4回のうちの1回目のお話なので、浅く広く基本的なポイントを語っていく予定だ。
ポイントは「誰が読みに来ているか」でツールを分けること
野暮かもしれないが、まずは基本事項から。
そもそも、個人ブログがアフィリエイトに使うツールはあまり多くない。
それらをリンクと特徴(長所・短所)と一緒におさらいしていこう。
1、AdSense – Google Ads(グーグルアドセンス)
特徴:みんな大好きグーグルアドセンス。広告のサイズを指定して、名前をつけるだけで自分が選ばなくとも広告が自動で表示される最も便利な広告ツールだ。
長所:とにかく技術的に進んでいるため、楽!いちいち広告を選ぶ必要がないだけではなく、あらゆる端末・言語圏に対応するため、国籍やメディアに問わずアクセス数が収入に結びつく。しかも、クリックとアクセスだけで収入に結びつくタイプの広告なので、安定した収益を叩き出す。加えて広告のサイズが多種多様だから色んな所に広告を貼れる。
短所:1、安定はしてるが、高収入が狙いにくい。
2、また表現に対する規約が厳しいため、理不尽に広告が掲載できなくなることもしばしばある。(ブログの中にはグーグルの顔色をうかがってブログの表現・話題をマイルドにしている人も多い)
3、アクセス数が多くてもクリック率が低い集団からのアクセスは収益に反映されにくい!(はてなとか!Gunosyとか!)
4、クリックされても単価が低い広告ばかり表示されるサイトは実入りが少ない。
クリック広告自体は忍者アドを使ってる人もいるそうけど、圧倒的に単価が低いため、「グーグルアドセンスから広告を載せてもらえないジャンル向け」な印象。
ざっくりとだけ触れるとメリットは審査や規制がグーグルよりもゆるいこと。デメリットはGoogleと比べ物にならないほど単価や広告のバラエティが少ないことだ。
2、Amazonアソシエイト(アフィリエイト)プログラムに参加しよう!
特徴:みんな大好き「密林」の商品やセールを広告にできるツールだよ!
長所:1、端末を問わず対応。
2、充実した商品数のみならずに、レビューや関連商品などがリンク先で買い物をバックアップするため、まとめ買いするユーザーも多く、極めがいがある。うまい人はGoogleアドセンス以上の収入源になる。
短所:1、他の広告よりもクリックしてから収入に結びつくまでの条件が厳しく、購入してから24時間以内に買い物してくれないと収入にならない。
2、公式サイトで作れる広告バナーのサイズが少ないため、広告にこだわりがある人は外部サイトの活用が必要。
3、報酬をポイントでもらっていると「1年以内に使わないといけない」ため、貯金には向かない。かと言って、現金収入にするためには最低でも5000円が必要。
4、基本的に物販が中心で、本や電子書籍・電子機器が最も売れるため、いいとこ2万円ぐらいまでの買い物しかしない。そのため、沢山の人を巻き込まないと高収入に結びつきにくい
ただ、小飼弾(404 Blog Not Found)やイケダハヤト(まだ東京で消耗してるの?)のような書評ブログとの相性はよく、書評ブログは広告収入を得やすい人気のジャンルになっている。
また、はてなブックマークのユーザーはGoogleアドセンスとの相性は最悪だが、技術書との相性が良いらしい。エンジニア出身のブロガーの中にはアマゾンを使って高収入をあげる人もいるそうだ。
3、【楽天アフィリエイト】日本最大級のアフィリエイトプログラム
特徴:僕のとっておきです。弱点もあるけど、ブログ運営初期から手堅く稼げるツールなので、重宝している。
長所:1、アマゾン以上の商品数を網羅し、ポイント使用ができる。しかも、アマゾンと違ってクリックから30日は収入に結びつく。
2、アマゾンが網羅してない商品の中でも特に「楽天トラベル」の存在が重要で、本や電子系機器にはない高単価な商品が購入されることがよくある。(うまく旅ブログなどと連動すれば、力を発揮するはず。はてなで言えば、id:suzukidesu23さん辺りかな?)
3、楽天ポイントに期限がないから、貯金だと思ってゆるやかに貯め続けることができる。(おかげさまで夜行バスで旅行できるぐらい溜まった)
短所:1、スマホに対応してない?(僕がアンドロイドのスマホで実験してみたところ、画像扱いで広告として認識されなかった。)
2、海外向けのアフィリエイトを作る時にかなり不自由?(アマゾンは英語版アマゾンでアカウント登録すれば、日本のアマゾンと同じサイトでできるため、外国人が多いサイトは楽天よりアマゾンの方が良さげ)
3、広告サイズが少ない上に、アマゾンみたいに外部のツールも目立ったものがない。
4、商品広告がいかにも「宣伝臭い」ため、サイトデザインがけばけばしい印象になり、読者から「金儲け主義」と思われやすい。たとえ購入したことある商品を良かれと思ってオススメしてもそう思ってもらえないような物がある。また、けばけばしいサイトの割に役に立つレビューが少ないからアマゾンのように商品購入に役立つ情報が少ないから広告自体の好き嫌いがアマゾンよりもくっきりと分かれてしまう。
ちなみに、僕が文句言われたのが、このうどんの広告。
貼った時にも書いたが、これを実際に食べた上で美味しかったから貼ったのに、あまりにも広告がけばけばしくて、はてなブックマークでは「クソアフィ」とか罵られたよ!
クリックから再訪問までが長いので、小さなサイトでも収益が上がり、しかもポイントで手早く支払ってくれるのが嬉しいからそれほどアクセスがない個人ブロガーは楽天アフィリエイトから始めることを僕はおすすめする。
しかし、楽天で大きな収益をあげられるのは「アフィリエイト目的でブログを運営してる人」で、個人ブロガーが楽天で収益をあげようと思ったら、旅か暮らし系(料理系)に限られてしまう。
さらに、これはソーシャルメディア経由のアクセスが購入に結びつきにくいからはてなブログとの相性はそれほど良くない。
ここまでがよくある所。これ以外にも、自分で手動で商品ではなくサービスについてのアフィリエイトを貼れる・探せるサイトが多数存在する。
しかし、使い勝手や審査が厳しいことなどから、僕は主に2つのサイトしか使ってない。(登録や申請はもっといっぱいやってるけど、今は以下の2つがメイン)
特徴:審査がゆるい(ほぼ無い)から個人ブロガーに大人気のASP。
長所:1、審査がゆるい上に、マッチングさえうまく行けばグーグルアドセンス以上の収益が叩き出せる。
2、広告の提携(Googleやアマゾンと違って1個1個提携しないといけない)がとにかく他のASPよりもすんなり行く。
3、基本的には成果に対して支払われるが、クリック広告付きのものもわずかながら存在することから「全くの0」は防げる。
4、Googleに比べたら規則が厳しくない上に稼げれば高収入なのでプロブロガークラスになるとグーグルアドセンスよりむしろASPを重宝し、中でもA8にお世話になってる人は多い。
5、ASP系の中では管理画面が使いやすい。
短所:1、スマホ対応がダメ?(マイスマホで僕以外のサイトでも検証)
2、高収益な広告が限られてくるため、親和性の悪い広告が幾つか存在する。(例えば、僕のブログはうつ病体験やゲームに特化してるため、高収益な広告を貼れない)
3、バナーの種類が少ない広告が多い!
4、使いたい広告を出してる会社に1つ1つ申請しないといけないため、「必ず使えるとは限らない」だけじゃなく、あらかじめ準備しておかないと貼りたい時に貼れない可能性がある。
5、クリック広告で貼りたいものがない人は「全くの0」になるリスクもあるほど、相性が良くない。
プロと金融系ブログ向けだね。はてなで言えば、マネー報道 MoneyReportさんと
クレジットカードの読みもの辺りが親和性が高いけど、この2つぐらいテーマがはっきりしてないサイトは「使える時に使っていく」しかないね。
でも、また機会があれば語る。そのテーマだけで1つ記事が書けるほど長くなるので
特徴:ASP掲載との老舗。1,000円から支払いがあるほか、広告の種類も割りと多様。
長所:1、れっきとした、スマホ対応!(検証した結果アンドロイドは大丈夫だったので、信用できる)
2、キュレーション次第では非金融系/情報系サイト以外でも使いやすい広告があるため、探しがいがある。(A8にもあるにはあるけど、こっちのほうが若干多い)
3、A8と同じようなASP特有のメリットが幾つか。
短所:1、A8と同じ広告について比べると単価が低いものがちらほら。(誤差レベルだけど、同じ広告が別サイトにあるか時はチェックが必要)
2、提携までの時間がA8に比べると遅いものが多く、広告が申請したのに使えない割合がA8よりも多い。
3、管理画面やカテゴリ分けがA8より若干使いにくい。(それでも使えないことはないし、もっと使いにくいASPもあるから、良い方)
僕個人としてはPC広告は単価がいいA8、 スマホにも同じ広告を表示する場合はアクセストレードにすることをオススメしたい。
また、僕のようにニッチなジャンルを扱う事が多い個人ブロガーはアクセストレードにあってA8にない広告、A8にあってアクセストレードない広告もあるため、管理画面の操作性に問題がなければ、どちらのサイトも使って「自分のブログに合う広告」を探していくといい。
自分の広告に合う広告は読者やどんな端末でアクセスしてくるかによって違うので、しっかりとアクセス分析をしたり、Twitterなどで交流することをオススメしたい。
この手の本はいっぱい出てるけど、アフィリエイター向けであって、個人ブロガー向けじゃないから「月々5万を楽々」なんて行かないんですよね…。イケハヤなんか年60万円分の本を読んでるそうだし。