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2012.3.5 MON.

和田中学校よのなか科NEXTで講演しました

1/26に杉並区立和田中学校へ行ってきました。
和田中といえば、都内の公立中学校で初の民間出身校長が誕生し、
「土曜日寺子屋(通称:ドテラ)」や、「よのなか科」、「夜スペ」といった特色ある運営を行っている学校です。
現校長の代田昭久氏から「よのなか科NEXT」の講師としてお声掛けいただき、登壇の運びとなりました。

授業のテーマは【お金と幸せの関係について】。

90分2コマの計180分お話しました。
実はその日の私は風邪を引いていて、聞き苦しいところもあったかと思います。
会場は学校らしく体育館。子どもたちもさぞ寒かったことでしょう。(私も寒かったです。)
今回は海外からのお客様約260名(「世界青年の船」)がいらっしゃっていて、緊張感もあったように思います。
しかし、みんな真剣に、熱心に私の話を聴いてくれました。

まずは、私の生い立ちに始まり、学生時代、起業の経緯、そして現在に至るまでをご紹介しました。

そして、「起業家になるために『必要な力』や『必要なもの』として3つ挙げるとしたらなにか?」の問いに、
私は「強い志」、「頭脳と技術」、「丈夫な体」と答えました。

これは、武道や伝統芸能などで重んじられている「心」「技」「体」に通じる考え方だと思います。
まずはなんといっても、やりとおす強い想いや志がベースとしてあって、頭脳と技術に丈夫な体が
伴うことで実現できるのではないでしょうか。

だから日々きちんと勉強することもとても大事なことだ、と話しました。

生徒たちの考えは、
勇気、決断力、努力、人望、根気、行動力、信頼、発想力、覚悟、仲間、運・・など、実にさまざまでした。

数の制限があったので、私は先の3つを挙げましたが、起業するかどうかは別として、
どれも非常に重要なものですね。

中には、才能、出世欲、金、権力、資金繰りがうまい、なんて書いている子もいました(笑)。

次に、「お金が多いほど幸せになれるか?」の問いに対しては、
「お金で幸せそのものは買うことはできない。しかしある程度のお金は必要。
 お金によってやりたいことが思いっきりやれる。」と答えました。

起業したばかりの頃、やる気と熱意を持って日々奮闘していましたが、1日20時間以上、
週7日間休みなく働き、1年間は無給、食事はメロンパン1食という日が続いていました。
会社を存続させるために、やはりお金は必要で、本当にやりたいこととは
多少異なる仕事を請け負っていた時期がありました。

HOME’S事業が軌道に乗って、徐々にそうした仕事はやめましたが、
思い切りやりたいことをやりきるには、お金もやっぱり大事です。

生徒たちは、お金で幸せを買える派、買えない派とで真っ二つに分かれました。
理由をまとめてみると、
・お金で買えるものの多くは「安心」
・買えないものの多くは「喜び」
と分類できました。

そして、私の答えは、

幸せ=「安心」+「喜び」です。

本当の幸せとは2つそろって初めて得られると思います。
だから経営理念に両方の言葉を入れました。

たとえば家族や愛情、友情、絆といった人の気持ちは、お金で買えないものの代表例です。
私は、たくさんの人に笑顔になってもらいたい、という想いからネクストをスタートさせたわけですから、
お金を儲けることを一番の目的として働いているわけではない、ということ、
最終的な目標は世界平和!だということを最後のまとめとして締めくくりました。

中学3年生という時期は、思春期真っ盛り。
心と体の成長過程で、非常に多感ですし、自分のアイデンティティを確立しようと迷い、
戸惑い、悩み、人生のうちでも大変な時期の1つといえます。
そんな彼ら、彼女らが、今回の講演から少しでもなにかの気づきを得てくれたら、と願ってやみません。
将来、この中から私と同じように世界平和を目標とする子が出てくれたらうれしいです。

最後に講演の機会を与えてくださった、代田さん、学校関係者のみなさん、生徒のみなさんにお礼を申し上げます。
若い人たちを前に話をすることで、刺激と元気をもらえました。ありがとうございました。


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