こんにちは、阪井裕樹です。
サラリーマンが起業する際には、ほとんどの方がまずは週末起業・副業という形でスタートされると思います。
私は普段、そんな起業したいサラリーマンが自分の経験を武器に起業するサポートをしていますが、起業する分野や商品をつくる際に必ずやることがあります。
今日はそんな経験を武器にして週末起業する際に気をつけるべきこと、そして他社との差別化が容易な起業アイデアを見つけるための3つのポイントについてお伝えします。
この記事の目次
サラリーマンはノウハウに目がいって自爆する
これから起業しようとする人、特にサラリーマンはノウハウに目がいきがちです。
例えば「誰でもブログのアクセス数が10倍になる方法」とか、「月収◯◯万円を本業以外で稼ぐ方法」とか。
確かにこれらは華やかですし、実行した結果も明白なので目がいきがちでしょう。
それに比べると自分史は地味だし、ゴールが見えにくいし、書いている途中で迷ってしまうこともわかります。
しかし、このようなノウハウばかりに目が行く人はいずれ自爆します。
なぜなら、今皆がやっているノウハウにはどうしても流行り廃りがあるため、一瞬の見せかけの成果を出すことは出来ますが継続することが出来ないからです。
特に今流行のYouTuberなんかはそうですね。
収入自体が広告収入のため、Youtubeに依存しています。
つまり、Youtubeが広告収入の比率を変えれば、必然的に収入がコントロールされてしまいます。
事実、今年の1月にはこんなこともありました。
動画広告レートが急に落ち込む 収入「激減」にユーチューバー嘆く
しかしこの記事にも書いてありますが、自分のビジネスの収入の性質を知っている人達は収入をYoutubeからの広告収入だけに頼らず、企業との直接契約をすることで収入の安定化に成功しています。
これらの人たちは、仮にYoutubeが無くなったとしても食べていけるだけの対応策は練っているでしょう。
サラリーマンが起業に対してハードルを高くしてしまう2つの理由
流行り廃りが激しい現代だからこそ、ノウハウだけに頼るのではなく、先を見通したビジネス構築が必須です。
この点を知った上で取り組む人は成果を上げることができますし、表面だけしか捉えていない人は出口を見つけ出すことが出来ず、結局何も変わらずにノウハウコレクターを繰り返し続けます。
しかし先を見通したビジネス構築とは言っても、企業と直接契約といった形で収益の安定化を図ることができるのは極少数です。
大多数の人にはとてもハードルが高いですよね。
そのような状況の中で、毎月決まった金額をもらえるサラリーマンからあえて脱出しようとすることに対して躊躇してしまうのも分かります。
更に自分でビジネスをやる!となると、後発者であるあなたは、既に競合が存在する中で他社との差別化を図っていかなければなりません。
そのような状況の中では、ますます起業に対するハードルが高くなってしまう人も多いです。
①サラリーマンという毎月決まった額を給料としてもらえることから脱却することへの心配
②既に競合他社がいるなかであなたの独自性を出すことの難しさ
この2つが、サラリーマンが起業する!ということに対して非常にハードルが高く感じてしまう理由です。
ハードルを越えて起業しよう!と思っても更にぶつかる壁とは
しかし、そうは言ってもここままサラリーマンを続けていていいのだろうかという疑問や、自分でチャレンジしてみたい!という気持ちを持つ人がとても多いのもまた事実。
そういった方は、まずはサラリーマンとして働きながら自分のビジネスを持つということから始めてみませんか?
サラリーマンとのダブルワークにすることで、安定した収入を確保しながらチャレンジすることができるようになります。
とはいえ、いざ起業しよう!と思っても、
①ダブルワークで最適なビジネスモデルはなんだろうか?
②他社と差別化できる自分の独自性はどこにあるのだろうか?
という更なる疑問が生まれますよね。
あなたが持つこれらの疑問をスッキリと解決してくれ、私たちが全員等しく持っているもの、それが「経験」です。
そして「経験」を武器にした起業こそ、今まで出てきたあなたの起業に対する疑問を全て解決してくれます。
あなたの持つ経験は、あなたにしか語ることは出来ません。
だからこそ、他社との差別化が容易になりますし、あなた独自のコンテンツを生み出すことが可能となるのです。
価値のある経験とは
では、ここから「価値のある経験とは何か」ということについて書いていきます。
あなたは「バリュープロポジション」という言葉を聞いたことはありますか?
バリュープロポジションとは、以下の図のことを指します。
この図から見ると、①顧客が望んでいて、②あなたが提供できて、③他社が提供できない部分をバリュープロポジションと言います。
このバリュープロポジションという考え方は、数ある経験の中から「価値のある経験」を探し出す際にも使います。
需要がある
まずは大前提として「需要」が無ければビジネスとして成立しません。
例えばあなたが「針穴に糸を通すことに対しては誰にも負けない!」という経験を持っていたとします。
確かにそれは凄い経験ですが、どこまで需要があるのかは未知数です。
ビジネスである以上、一定の市場が無いとビジネスとして成り立ちません。
ニッチ過ぎる経験は、実は全く役に立たないのです。
また、「今まで全く他社がやっていなかった独自市場だ!」というものを見つけたと思った時も要注意です。
この場合、あなたより遥かに経験のあるマーケティングのプロ達が「需要無し」と判断した場合があります。
サービスが飽和状態にある現在、全く他社が手を出さなかった場所は、実は「需要無し」な場合がほとんどです。
そのため、後発者である私たちが狙うべき市場は、「先発者がいて既に市場が構築されている場所」です。
あなたの独自性を出せる
先ほどは「需要」についてお伝えしましたが、需要があるからといって先発者に真っ向から勝負を挑んでもただの負け戦になってしまいます。
先ほどのバリュープロポジションの図を見ると、後発者である私たちが狙うべきところは、「競合他社がカバー出来ない部分であなたが提供できる部分」です。
例えば、街の電気屋さんと家電量販店を例にしてみます。
家電量販店は安さと品揃えの豊富さで勝負をしていますが、アフターサポートがそこまできめ細やかではありません。
一方街の電気屋さんは、困った時にはすぐに相談に乗ってくれ、まるで便利屋さんのようです。
街の電気屋さんは価格では家電量販店には対抗できませんが、そのかわり家電量販店がカバー出来ない「家電の使い方が良く分からない年配層」をターゲットにしています。
だからこそ潰れずに店を続けることができますし、うまく棲み分けができているんですね。
だからこそあなたも、「競合他社がカバー出来ない部分であなたが提供できる部分」を狙っていきましょう。
まとめ
ここまで、「価値化可能な経験とは何か」ということについて書いてきました。
私たちは経験を沢山してきています。
しかしどの経験でも良いということでは決してありません。
①顧客が望んでいて、②あなたが提供できて、③他社が提供できない部分。
これを今までのあなたの経験から見つけ出していきましょう。
今日の企業家から起業家への0⇒1アクション
あなたの今までの経験から、①顧客が望んでいて、②あなたが提供できて、③他社が提供できない経験を探してみる。
最後までお読み頂きありがとうございました。
では、また!
【Valuence Academy】代表
顔出しNGサラリーマン専門起業コンサルタント
阪井裕樹