Network Link Conditioner で回線速度をシミュレートする、の巻
世の中にスマートフォンをはじめとしたスマートデバイスが溢れています。いまどきはLTEなんて速い回線で接続できることもありますが、まだまだ場所によっては3Gの回線になる、さらに不安定な環境ってことも珍しくはありません。
さて、そんな不安定な環境で既存のWebサイトにアクセスすると、当然のことながらページの要素がロードされ表示が終わるまで時間がかかります。まだまだ日本のサイトは全体的にデータサイズも大きく、サイト表示が遅くなる傾向にあると思います。
制作者の人たちは、ローカルの環境でチェックするだけ、もしくは会社の高速な回線を経由して確認しているかもしれませんが、それでは実際の接続環境での状況がわかってるとは言えないでしょう。
既に「Charles」などのツールで遅い回線環境をシミュレートしてチェックしてる人はいると思いますが、何やらApple純正の「Network Link Conditioner」ってのがあるということなので試してみました。
Network Link Conditioner をインストール
Network Link Conditionerは、AppleのDeveloperサイトからダウンロードすることができます(要アカウント)。
普通にDeveloperサイトに繋いでもいいんですけど、Xcodeを起動して「Open Developer Tool → Mode Developer Tools…」と進めば該当ページに到着します。
その中に「Hardware IO Tools for Xcode」ってのがあるので、それをダウンロードします。Mountain Lionでもちゃんと動作しますのでご安心を。
DMGをマウントすると「Network Link Conditioner.prefPane」ってのがあるので、それをダブルクリックすればシステム環境設定の中にインストールされます。
あとは、それを有効にしてシミュレートしたい回線速度にあわせましょう(有効になっている間はメニューバーにも登録されます)。各回線は「Average」「Good」「Lossy」みたいに各種プリセットされているので、自分が設定して確認したい環境にすればオッケイです。
ん〜、あのサイト遅いんだよね…、って言われないようにね。
そんな回線速度のこととかも考えながら、これからのWebって作っていかなきゃいけないんだよ?みたいな話も入っている「基礎から覚える、深く理解できる。 Webデザインの新しい教科書」という書籍が発売されました。これからWebデザインをはじめる方はもちろん、DTPとかの業界からWebデザイナーを目指す方、既に業界で働いてる皆さんの知識のリフレッシュとして、何かしらのお役に立てれば幸いです。
ちなみに「PhotoshopとかFireworksで画面をデザインしよう」なんて話は一切入っておりませんので、あしからず。