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 中国の李克強(リーコーチアン)首相が14日、北京市の人民大会堂で日本国際貿易促進協会(会長=河野洋平・元衆院議長)の訪中団と会談することがわかった。2012年9月の日本政府による尖閣諸島国有化以降、中国の首相が日本の訪中団と単独で会談するのは初めて。訪中団の一員の翁長雄志沖縄県知事も会談に同席する。

 日中関係筋によると、国貿促側は訪中にあたり、首相を面会相手として希望することが通例となっていたという。だが、尖閣国有化などで日中関係が悪化して以降、中国側は最高指導部レベルが会談に応じることに慎重になり、国貿促の13年と14年の訪中では汪洋(ワンヤン)副首相(政治局員)が対応した。

 昨年11月の日中首脳会談を受けて日本との関係改善を進めるなか、習近平(シーチンピン)指導部として今回の河野氏らの訪中を重視し、会談相手を格上げした格好だ。