<広島空港>アシアナ航空機が滑走路それて23人けが
毎日新聞 4月14日(火)21時21分配信
◇韓国・仁川発エアバスA320 「火柱が出た」目撃情報も
14日午後8時5分ごろ、広島県三原市の広島空港で、韓国・仁川(インチョン)発のアシアナ航空162便(エアバスA320)が着陸時に滑走路をそれて停止した。その際に無線アンテナに機体の一部が接触して損傷、左側の水平尾翼が折れるなどした。三原市消防本部によると機のテール部分が地面に接触し、火柱が出たという目撃情報もある。機内には煙が出て、乗員8人、乗客74人の計82人は脱出装置などを使い、空港ターミナルに避難したが、うち23人が負傷し、うち19人を搬送した。いずれも症状は軽いとみられるという。
【写真特集】機体からは脱出シューターが…旅客機全体の様子も
国土交通省によると、この便は14日午後6時49分に仁川空港を離陸した。広島空港に西向きに着陸の際、滑走路の端から325メートルの地点に設置されている無線アンテナに機体の一部が接触し、着陸後、進行方向に向かって南側にそれ、半回転して東を向いて停止した。乗客、乗員は全員、非常用のシューターで脱出した。事故当時は、雨が降っていた。広島空港事務所によると、機は全長3000メートルの滑走路中央付近で南側に逸脱した。翼が折れたのはこの時とみられる。機体の中央にあるエンジンカバーも外れた。当時は雨で滑走路はぬれていたという。乗員乗客は脱出後、徒歩でターミナルビルに避難した。空港は閉鎖され、着陸予定の5機が別の空港に向かった。
広島県警によると、乗客74人中約50人が韓国人。けが人に意識不明者はいない。
気象台によると、空港付近は午後8時現在は雨が降っており、北北西の風0.9メートル。
最終更新:4月15日(水)0時3分
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