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1)明らかになっている主な被災状況 @地震による地殻変動 国土交通省国土地理院が3月19日に発表した情報によれば、3月11日の地震により、原発が立地している牡鹿半島が東南東方向に約5.3m移動、約1.2m沈下する地殻変動があった。 この地震により、耐震設計で想定していた基準地震動を超える地震動が観測された。1号機では、ボイラー用の重油タンクが倒壊している。 別紙:女川原子力発電所における平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震時に取得された地震観測記録の分析および津波の調査結果に係わる報告書(概要)(PDFファイル/148KB)
添付資料1:女川原子力発電所における平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震時に取得された地震観測記録の分析結果の概要(PDFファイル/326KB) 添付資料2:女川原子力発電所における平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による津波の調査結果の概要(PDFファイル/363KB) 添付資料3:東北地方太平洋沖地震に伴う女川原子力発電所における地震観測記録の分析および津波の調査結果について(PDFファイル/724KB) さらに、4月7日の余震でも、同様に基準地震動を超える地震動が観測された。 (別紙)女川原子力発電所における2011年4月7日宮城県沖の地震時に取得された地震観測記録の分析結果に係わる報告書(概要)(PDFファイル/139KB) (添付資料)女川原子力発電所における2011年4月7日宮城県沖の地震時に取得された地震観測記録の分析結果の概要(PDFファイル/317KB) (参考資料)女川原子力発電所における2011年4月7日宮城県沖の地震時に取得された地震観測記録の分析結果について(PDFファイル/530KB) A津波の浸水 女川原発が想定していた津波の高さは9.1mであったが、観測された津波は原発敷地(13.8m)に迫る13mであった。 しかし、敷地を越えた津波の浸水はなかったものの、取水路からあふれた海水が立て坑を通じて2号機の建屋に浸水している。浸水したのは、ポンプやモーターを海水で冷やす系統の熱校換気室で、B系統の冷却ポンプやモーターなどが浸水して使用できなくなった。浸水量は、1,900キロリットル(ドラム缶9,500本分)。 また、引き波時に、取水口が一時露出していたことも明らかになっている。 B外部電源の喪失 3月11日の地震で、外部電源5系統中(当初は4系統と聞いていた)、3系統が遮断、1系統が点検中で使用できず、残った一系統で冷却。また、1号機では起動用変圧器の故障で、A系統の冷却系に外部電源を供給できず、非常用発電機が起動した。しかし、この発電機は4月1日の定期試験で起動しなかった。 4月7日の余震でも、遮断され一系統で冷却。一時、1〜3号機の燃料プールの冷却が止まった。 *これらの事象を考え合わせると、福島第一と同じ状況に陥った可能性は充分すぎるくらいあったと思われる。 2)東北電力がHPで公開している情報について 発表されている情報は分かりにくいので、1〜3号機の被災状況をそれぞれ表にまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。 被災状況一覧 |