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特集:懐かしのPalmTop(3)

PalmTop登場から約3ヶ月後の1991年2月に早くも次のモデルが登場する。PTC-550がそれだ。定価は\168,000。A5のファイルサイズは変わらなかったものの、PTC-500の約半分の薄さを実現し、バッテリを含んで971gという軽量化を実現した。CPUの変更もなく、RAMは320KBから256KBと小さくなり液晶が半透過型FST液晶となりなんと3段階のバックライトを搭載した。バッテリは連続使用でバックライトがOFFの時はPTC-500と同じ6時間、バックライト強の場合は1.5時間である。また、バッテリーケースが別売りされ、アルカリ単三電池6本で使用が可能であった。内蔵ソフトの方は、基本的にボイスメモ機能が無くなったこと以外は一緒のようだ。また、アウトラインフォントを標準搭載したサーマルプリンターも\79,000で発売された。
上の写真はPTC-550のカタログの表紙だ。

マーケティング的にはPTC-500の位置づけは国際派ビジネスマンなどのエグゼクティブ向け上位機種になり、PTC-550は軽量化によりモバイル性を高め女性にもアピールする筐体へと変わった。下の写真のようにモデルも若い外人女性を起用し、女性へもアピールする内容になっている。

(左ページのコピー)
アイデアを絵にして見られるから、イメージがカタチになりました。
(左ページのコピー)
時間をアクティブに操れるからゆとりが増えました。
筆者はあいにくPTC-550は購入に至らなかったが、この後、さらに小さくなったPalmTopが市場に投入される。

たしか型番はPTC-300だったように記憶しているのだが・・・。
この機種になって初めて手のひらサイズが実現されたように思う。とはいっても後に登場するアップル社の「Newton」サイズぐらいだったように思うのだがいまひとつ覚えがないし、カタログなどの資料が筆者の手元に残っていないのである。

このPTC-300が登場した頃はシャープのザウルスなども登場し、世に言う電子手帳ブームの到来間近といった頃だったように記憶している。かく言う筆者も次第にザウルス派へと転向しその後のPalmTopは市場からひっそりと姿を消した・・・ように思う。

そしてさらにその後、ソニーも出資した知る人ぞしるゼネラルマジック社のPDA用OS(だったかな)「MagicCap」でソニーのPalmTop開発部隊が活躍したということは知っていたのだが、これもまた気がつけば「MagicCap」も筆者がザウルスと戯れている間に話題に上らなくなってひっそりとこれまた市場から姿を消した・・・ように思う。

ということで、もし、これをお読みいただいた人の中で「PTC-300」と「MagicCap」のその後の話や、実機そのものをお持ちの方がいたらそれらの情報をお寄せいただけるととてもありがたいのですが・・・。

とまー知らない方も多いと思ってここまでまとめてみたソニーのPalmTopだが、いままで書いてきたようにやはりPalmTopは現在のパームのまさに原型を作ったマシンだと感じないだろうか。そしてその精神は見事に引き継がれているような気がするのだ。

10年も前のソニーの先進性は今年の秋発売されるソニー製Palmで花開くと期待するのは筆者だけでは無いと思う。

では、最後にPalmTopに付属の「入門書」の最後のページに書かれていることがソニーの精神と先進性が最もあらわれていたので、そのまま転用させていただくことにしよう。
PalmTopは、これまでの手帳の機能に、「こんなことができたら」「こういう不便なことはしたくない」という『使い勝手』を考えて誕生しました。ここまでのページでご紹介した操作、機能はPalmTopの最も基本的な使い方です。

(中略)

人とコンピューターとの素敵な関係、それはきっと「わずらわしくないこと」だと思います。専門的な言葉や知識を覚えたり、操作するための技能を身に付けたり、これでは、誰もコンピューターといい関係を結べるはずがありません。

PalmTopを操作してみて、これまでのコンピューターとはどこか違うな、と感じられたら、きっとそれは、PalmTopとあなたがだんだん近づいてきたしるしです。

これまで記してきた手帳と同じ感覚で使えるのに、ずっと頭がいい。PalmTopはそんな道具です。

【6/24更新】

その後当サイトのオープン後にPalmTopを所有するユーザーの方から色々と情報を頂戴した。SPAが情報を求めていたPTC-300シリーズからMagicLinkまで具体的に写真入りで開設されている方々のホームページを是非覗いて欲しい。下記のサイトは要チェックだ!

・いーだこーじさんの「Palm Top Museum」
・Sekoさんの「3つのPalmを持つ男」
・Testuroさんの「PalmTopのページ」

こんなに大事にPalmTopをいまだに使い続けているユーザーの皆さんがいるんです。

ということで、ソニパム期待してますよ。ソニーさん!

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