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日中議会交流 中国側「AIIBに透明性」
4月10日 15時31分

日中議会交流 中国側「AIIBに透明性」
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衆議院と中国の全人代=全国人民代表大会の議会交流の会合で、中国が設立を提唱しているAIIB=アジアインフラ投資銀行について、日本側が組織運営に不透明な点があると指摘したのに対し、中国側は公開性と透明性をもって取り組んでおり、懸念は当たらないという認識を示しました。
衆議院と中国の全人代=全国人民代表大会が交流する「日中議会交流委員会」は9日、3年ぶりに再開され、2日目の10日の会合では、経済や環境などをテーマに意見を交わしました。
この中で、日本側は中国が設立を提唱しているAIIB=アジアインフラ投資銀行について「組織運営に不透明な点があり、公正な統治や適切な貸し付けができるのかどうか懸念が出ている」と指摘しました。
これに対し、中国側は「公開性と透明性をもってやっている」と説明し、日本側の懸念は当たらないという認識を示しました。
そして、会合では、来年は日本側が中国、北京を訪問する形で会合を開催するとともに、議会どうしの対話の努力を続けることを確認しました。
会合のあと、日本側の団長を務めた林衆議院議院運営委員長は記者会見し、「歴史認識問題や沖縄県の尖閣諸島の問題を含めて双方がお互いの立場を述べ、関係改善につながる話し合いができた」と述べました。
このあと、中国側の団長を務める全人代の吉炳軒副委員長は、自民党の谷垣幹事長と会談し、歴史認識の問題に関連して「過去に誠実であってほしい」と述べました。
これに対し、谷垣幹事長は「過去のことを反省しながら戦後70年、平和国家として歩んできた道を大事にして未来志向でいきたい」と述べました。
会談のあと、谷垣氏は記者団に対し「吉副委員長は歴史認識の問題については、極めて抑制的された表現で気を遣って発言されていたのではないか」と述べました。           

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