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信用取引(制度・一般) 投資家スペシャルインタビュー

田中空見子が直撃!7年間で資産65万円から12億円へ! カリスマ投資家「五月氏」が語る 成功への道のりとこれからの株式市場

田中空見子/五月氏

7年間で膨大な資産を築き、カリスマ投資家として大きな成功を収めたハンドルネーム五月さんこと片山晃さん。現在は、個人投資家とは真逆の立場の機関投資家として、ひふみ投信の運用に携わっています。ひふみ投信は中小型株を中心に投資する運用方針で、ひふみ投信と同じマザーファンドの「ひふみプラス」は設定来騰落率78.67%(2013年10月末現在)と優秀なパフォーマンスを収めています。個人投資家から機関投資家という異例の転進を遂げた五月さんに、成功までの道のりや今後の株式市場を伺いました。

(聞き手:カブドットコム証券投資情報室 投資アナリスト 田中空見子)

LINE上場から狙う戦略

  1. 田中五月さんが投資を始めたきっかけを教えてください。
  2. 五月

    きっかけは、株取引を題材にしたテレビドラマを見て、「面白そうだな」と思ったことです。それまでは4年くらいネットゲームにはまり、いわゆるニートをしていました。ドラマを見た後すぐに証券会社に口座開設して、ネットや株雑誌などで情報収集していきました。

  3. 田中4年も続けたネットゲームから投資の世界へすんなり移ることができたんでしょうか?ネットゲームと株取引に共通している点はありますか?
  4. 五月

    市販されているパッケージのゲームは、一度攻略方法を見つけるとそれだけをしていればいいのですが、ネットゲームって、インターネットを通じてルールや設定がアップデートされるので、攻略方法も都度変わるんですよ。その時々の流行廃りで変わっていくので、そこにいかに対応して攻略するのかが大事。株取引も同じで、市場の雰囲気やトレンドが常に変化するので、同じように対応していかないと通用しない。変化に対する敏感さはそこで磨かれたのではないかと思います。

  5. 田中ネットゲームと言えば、「パズドラ」で大ヒットしたガンホーの暴騰も記憶に新しいところですが、次に市場の関心度が高い企業のひとつにLINEが挙げられます。来年上場されると言われているLINEについてはどういった戦略を考えていますか?
  6. 五月

    LINE関連は思惑だけですでに株価10倍になっている銘柄もあります。それも信用取引の規制緩和で回転売買ができるようになったからでしょうが、全てが実態を伴ったものではありません。ただ、LINEでの広告は、将来ヤフーに匹敵するくらいになると分析する人もいます。今は関連銘柄の思惑買いにとどまっていいますが、今後実際にLINEをビジネスにしてきちんと稼ぐ、実態を伴った企業が出てくると思います。思惑と実態をしっかり見極めたいですね。

65万円から12億までの道のり

  1. 田中話を投資と出合ったことに戻しまして、最初はどれくらいの資金で取引されていたのですか?
  2. 五月

    スタートは65万円です。現物株式だけを取引していました。

  3. 田中それから7年間で資産を約2,000倍にまで増やされたわけですが、65万円を1,000万円にする過程と、1,000万円を1億円にする過程、1億円を10億円する過程と、どのように投資スタンスが変わっていきましたか?
  4. 五月

    2,000~3,000万円くらいまでは、本当にいけると思ったら1銘柄に全力買いというのは結構ありました。1億円を超えてきたあたりから、流動性の問題が出てきて、それを1銘柄に全部投資するのはさすがに難しいので、強制的に分散せざるを得なくなります。投資資金100万円だと信用取引でめいっぱい取引しても300万円なので、平気で1銘柄を思い切り回転できてしまいますが、資金が増えるほどそれができなくなり、結果的にリスク分散につながっていきました。

  5. 田中資産を12億円に増やされるまでに転機になった出来事はありますか?
  6. 五月

    田中空見子/五月氏

    たくさんありますが、やはりリーマンショックですね。あの出来事だけで相当な数の人が職を失うのを見て、株取引だけで生計を立てている自分が背負っているリスクを改めて実感しました。これは真面目に株の世界で生き残れるようにしなければいけないと。
    それまで大きなレバレッジをかけたり、無茶な取引も自分のやりたいように取引していましたが、相場で生き残るためにはどうすればいいのかを考え取引するようになりました。当時はボラティリティがあったので、小さな値幅で確実に利益確定するとか、1銘柄だけではなく分散して取引したりしました。

  7. 田中勝つことより、負けないことに重点を置く投資に変えていったということですね。それは今の投資スタイルにも生かされていますか?
  8. 五月

    そうですね、徐々に悪いところを取り除いて、投資スタイルのベースができていったと思います。

五月氏が「カブコムを選んだ理由」

  1. 田中ところで、個人投資家時代から当社をご利用いただいていたご縁から今回のインタビューをお願いすることとなったのですが、数多くあるネット証券の中で、カブコムで取引されていた理由は何ですか?
  2. 五月

    他社は信用取引の上限枠が少なく、2億円から上は都度電話で申請しなければいけなかった。しかも多額になっていくに連れて、審査が通り辛くなったんです。カブコムは最初から5億円までの上限枠があるし、それ以上も一度の審査で上限枠が増えたので取引していました。それに、100億円までの即日出金が可能という入出金がスムーズな点も気に入っています。

    • 100億円未満まで即日出金可能
    • 100億円まで信用建玉上限を拡大可能

銘柄選択のコツ

  1. 田中では、具体的な五月さんの取引手法について伺いたいと思います。ズバリ、どのようにして銘柄を選定しているのですか?やはり銘柄のスクリーニングから?
  2. 五月

    いえ、意外に思われることが多いのですが、僕はスクリーリングはしないんです。2つ方法がありまして、ひとつは一社一社ひたすら決算短信を見て、その中で変化を見つける方法です。世の中に出ていない情報を無理に探すのではなく、開示されて誰でも知ることができる情報をしっかり分析していく。見続けていくと、よく目を凝らさなければ分からないところが見えてくるんです。それがいつマーケットに認識されて株価に反映されるのかは分からないので、半分見えかかっているくらいのところが一番おいしいと思います。僕の好きな相場格言に「いつ起こるのかを予想するのは、何が起こるかを予想するよりもはるかに難しい」というものがあります。まさにその通りで、いつか上がりますとは誰でも言えますが、いつ上がるのかを当てなければリターンは生まれない。「これは」という情報が株価に盛り込まれるタイミングを捉えるためにも、変化に敏感になる必要があると思います。
    ふたつ目は、世の中の流れにうまくはまる出来事や企業を探して、見つけたらその周辺にも見る目を広げていくという方法です。例えば、先日オリンピック招致が決定したとき。7年後のオリンピック開催に合わせて、一生に一度あるかないかの出来事を自分の子供と一緒に見たいと思う人は多いはずだと思いました。今から結婚して子供を生んだら、子供は4-5歳で物心がつくころです。そこで、婚活やブライダルの銘柄がいいのではないかと考えました。

  3. 田中世の中にはまる出来事や企業を先回りして見つけるのは、かなりセンスのいることだと思うのですが…
  4. 五月

    センスと言いますか、僕は結構突飛な想像をするタイプなので、そこから来るか来ないかをズバズバ判断しています。思考がジャンプすると言うか…、想像は僕の一番の投資のエッジになっている部分ですね。

    田中空見子

  5. 田中想像力を磨く方法はありますか?
  6. 五月

    日々新聞を読むことは欠かしません。あとはネットメディアからの情報収集ですね。

必要なのは、決算短信と新聞と想像力…。何も特別な情報を持っているから勝つのではないのですね。誰もが持っている武器をどれだけ磨くかが鍵となるようです。
インタビュー後編は、株価10倍・20倍になる銘柄の秘密や、信用空売り規制改正のインパクトなどに迫ります!

五月氏が注目するセクター

  1. 田中五月さんと言えば、個人投資家時代は株価が10倍、20倍になっていく銘柄を多く見つけてネットやメディアから注目されてきましたが…
  2. 五月

    株価が10倍、20倍になったということは、どれだけ安く買えて、その後どれだか高く売れたかということです。それはその時々の相場環境にかなり左右されます。現在のように割と資金が入っていてマーケットが好調な時だと、そこまで割安な銘柄は見つからないんです。その状態で買って、10倍、20倍を狙うのはなかなか難しい。だから、株価が○倍になりましたというのはこだわる必要はなく、そこはその時の相場環境という運の要素が強いと思います。その上で、大きく利益を狙うには、時代の流れに乗れているかどうかが重要だと思います。

  3. 田中最近、五月さんがうまく時代に乗っていると思われる業種はありますか?
  4. 五月

    去年から注目していたのはインターネット広告のセクターですね。スマートフォンというハードがこれだけ普及したら、今度はその中で情報を提供するソフトで稼ぐ企業が出てくるだろうなと思っていました。それはeコマースであったり、ソーシャルゲームであったりいろいろありますが、どこがヒットしようとも、インターネット広告はネットビジネスを成功させるためのインフラみたいなもので、どこの企業も欠かすことはできない。そこでポートフォリオの基盤にしようと考えていました。

  5. 田中五月さんの投資手法として、時価総額の水準が訂正されるところを狙うと伺ったのですが。
  6. 五月

    去年まではそうでしたね。時価総額100億円未満の割安な銘柄を取引していました。ただ、時価総額100億円未満で良い銘柄は去年までたくさんあったのですが、今年は相場全体の水準が上がったので、過去と同じようにはいかなくなりました。やはり、これも市場環境に左右されるところが大きいですね。今は時価総額での選別はできないと思います。

空売り規制緩和と株式市場

  1. 田中11月5日から信用空売り規制が改正されましたが、市場では需給の変化が起こるのかが注目されています。今年1月の信用取引の制度改正も流動性の面で大きなインパクトとなりましたが、空売り規制改正も市場にインパクトを与えると思いますか?
  2. 五月

    五月氏

    空売りの価格規制が導入された2002年は、まだネット証券も顧客が少ない時代でした。オンライントレードで数億円を稼ぐトレーダーが登場したのも2000年代。今ネット証券で取引している人のほとんどが、最初から空売り規制がある相場で育って来たんです。そうなると空売り規制改正は初めての経験となりますから、未知のインパクトがある可能性はあると思います。また、来年から税制が変わるタイミングでもあり、動きが鈍くなってきた銘柄については一旦年内に手仕舞おうかなという気持ちに傾きやすい。そのタイミングに空売り規制改正がぶつかるので、変に噛み合って波乱が起こるのではないかと思います。具体的には、今年初めに盛り上がった低位株に対する影響が大きいと思います。株価が200円や300円の銘柄は板がすごく厚いので、50単位までの空売りにはほとんど影響力がなかった。今後はそこに100万株単位でも空売りができるようになるので、与える影響は大きくなるのではないでしょうか。ただ、買い方と売り方がフェアになるということは言えます。今年から信用取引のルールが変わって回転売買ができるようになって、買い方のパワーが圧倒的に強かった。売り方は空売り規制で不利な状態でしたからね。それが空売り規制の改正で買い方と売り方がフェアになれば、売買のボリュームが上がっておもしろい動きをすると見ています。

個人投資家から機関投資家へ

  1. 田中現在はひふみ投信のアナリストとして上場企業の分析をされていますが、個人投資家だったときと気持ちに違いはありますか?
  2. 五月

    全く違います。個人投資家だったときは、多少リスクがあっても「自分の資金だから」という心持ちがありましたが、今はできない。お客さまの資金を運用するという責任が生まれますので、慎重な銘柄選定をするようになりました。でも不思議と、個人投資家時代より機関投資家になった今の方が充実しています。今は企業の方に直接話を聞ける機会が多いので、数字以外から得る情報は大きいです。数字だけ見て「いける」と思った銘柄も、実際に話を聞くと思っていたのと全く違ったり、逆に興味がなかった企業の話を聞いて、意外といいなと思うときもあります。

  3. 田中素直な疑問なのですが、ネットゲームをされていた期間を含めて約10年パソコンの前にいる生活をされて、急にスーツを着て毎朝会社に出社するという生活は対応できましたか?
  4. 五月

    こればかりは自分自身も最初は自信がなく、会社とも相当なリスクだと話し合いました。ですが、自由な社風もあってスーツ生活もうまくいっています。最大の勝因は、オフィスが近いことですね(笑)

  5. 田中年初から始まったアベノミクス相場も一服しましたが、来年からNISAがスタートすることもあり、これから株式投資をしてみたいという方も多くいらっしゃいます。ズバリ、投資に向いている人ってどのような人だと思いますか?
  6. 五月

    自分の判断を「間違った」と思ったときに、素直に受け入れられる人ではないでしょうか。どんなに上手な人でも、全てを当てることは不可能ですから。ここで受け入れられない、つまり株を売却できない人は、資金が拘束されて次の銘柄に移ることもできません。取引のチャンスもなくなります。

  7. 田中最後に、個人投資家の方へアドバイスをお願いします。
  8. 五月

    短期の結果にこだわらず、投資を通じて学んでいく姿勢を大切にしてほしいです。後はテーマ株や市場の雰囲気で盛り上がっているものに惑わされずに、企業そのものの良さや長期的な目線で成長するかを見極めることが大事だと思います。

「個人投資家から見た世界だけではなく、機関投資家から見た世界も知りたい。」投資で大成功を収めた方で、このような発想に立ち、実際に行動した方はこれまでいたでしょうか。機関投資家転身後も、日々企業訪問に没頭されるお仕事ぶりから、どれだけ成功しても成長したいという思いを忘れてはいけないのだと実感しました。

投資情報室 投資アナリスト 田中空見子

田中空見子/五月氏

片山 晃さん(五月さん)

レオス・キャピタルワークス 運用部 シニア・アナリスト
2005年、個人投資家として運用を開始。2006年、前職を退職して専業投資家に転じ、以後2012年まで7年連続で2桁の年間リターンを達成。「五月(ごがつ)」の名前でネットや雑誌など各種メディアに登場。2013年、シニアアナリストとしてレオス・キャピタルワークスに入社。ファンダメンタルズベースの中長期投資を軸に、トレーダーの視点も持ち合わせた発想力が強み。

五月氏

ひふみプラス

  • 投信委託会社:レオス・キャピタルワークス
  • 商品分類:追加型投信/内外/株式
  • お取扱コース
    • 分配金受取コース(一般型)
    • 分配金再投資コース(累投型)
  • お申込手数料:0%(ノーロード)
  • 決算日:9月30日(休業日の場合は翌営業日)
  • 信託報酬(実質的な負担):純資産総額に対して年1.0290%(税込)
    (純資産総額500億円以下の場合)

ひふみプラス

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