ダル、右肘驚異の回復「すごくいい状態です」
2015年4月14日6時0分 スポーツ報知
右肘靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けてリハビリ中のレンジャーズのダルビッシュ有投手(28)が12日、周囲も驚く回復ペースであることを明かした。本拠地でリハビリを行ったエースは「今はすごくいい状態です」と順調な過程を明かした。
3月17日の術後、まだ1か月も経っていないが、右腕の曲げ伸ばしや肩、下半身のトレーニングを再開している。「痛くなる人が多いみたいですけど、僕は1回もまだ痛みは感じたことはないですね」。時間を見つけては右手指先を積極的に動かし、適切な栄養補給にも気を配っていることもあり「他にトミー・ジョン(手術を)受けた選手とかに『何でもうそんなに動かせるの?』というのは聞かれます」という驚異的な回復力を見せている。13年に同手術を受けた同僚の藤川も「早いよ、この子は」と舌を巻くほどだ。
日常生活でも新たな発見があった。普段は使わない部分の脳の働きを意識し、利き腕ではない左手で字を書いたり、箸を持つが、今では問題なくこなせるようになった。「人間ってすごいなって思いますね。出来なかったのに出来るようになるんだから、左でも」とこちらも驚くべき成長度だ。
自身のツイッターを通じて、通常のトレーニング以外のアイデアも募っている。「プラスアルファで、例えば脳にいいとか。ただで手術受けたくないし、ただでリハビリやりたくないから。何かいいものを見つけていければいいですよね」。復帰へ1年以上という長くつらい道のりも、前向きに歩んでいる。