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墨田区の再開発を牛耳るUR都市再生機構の事業費だけで431億7千7百万円の実態! [再開発事業に見る官僚ビジネスを追う]

20150414-2.jpg[カメラ]私が常に疑問を持つのが墨田区の再開発を事実上独占的に牛耳る国土交通省等の高級官僚の天下り先と言われるUR都市再生機構の存在です。

再開発がらみではUR都市再生機構は都内は勿論全国的に再開発事業を牛耳って居る感が否めず、各地を視察しますと再開発で生まれた都市が似た様な建物で構成され地域の特性が無くなってしまう事に違和感を感じます。

曳舟再開発では私は長年に渡り追跡調査して来ましたが、再開発の調査段階から墨田区より随意契約で発注を受けており、この段階から独占的に再開発を牛耳る仕組みになって居ます。

墨田区は本来は区が行うべき再開発事業をUR都市再生機構に丸投げしてしまい、結果的にUR主導で再開発が進められてしまうのです。

ここれに大いに私は疑問を持ちます。

何故かと言うと曳舟再開発では20階を超えるURの高層賃貸住宅の付加価値を高める為に大規模小売店舗のイトーヨーカ堂が誘致されその駐車場部分は区民の税金で作られて居ます。

その為駐車場部分が1時間は無料となるのは我々の税金で建てられた駐車場である為に地域住民への還元と言う意味を兼ねて居るからです。

しかし、これによって地域の地蔵坂通り、タカラ通りの商店が打撃を受け生鮮市場が撤退してしまい、キラキラ橘商店街も時間と共に打撃を受けてグルメシティーが本年3月末で撤退してしまいました。

墨田区の再開発は長年に渡り拠点主義で地域の拠点となる施設をすれば地域が活性化するかの様な施策を取って来ましたが、これは大きな誤りを犯して来た事を反省すべきです。

私は区長に対して拠点主義は誤っている事を指摘し面で活性化する地域主義を取る様に区議会等で進言して居ます。

それは拠点主義では人がその拠点へ行ってしまうと出て来ないので地域の活性化どころか逆に衰退を招くからです。

逆に地域主義を取ると拠点が分散するので街路に人通りが発生し易くなりますし、これを応用して観光バスを商店街の入り口で止めてもらい観光や買い物を一定時間楽しんでもらい、再び観光バスを商店街の出口に止めて観光客を乗せる様にすべきです。

しかしながら墨田区の再開発を牛耳るUR都市再生機構の事業がこうした事をさせない拠点主義の総本山として邪魔をしている様に感じます。

20150414-3.jpg[カメラ]これは私が平成27年度予算委員会の委員でしたので作らせた資料ですが、UR都市再生機構の総事業費は431億7千7百万円に対してこれまでに終わった事業は累計で57億4千7百万円で全体の約8分の1に過ぎないのです。

累計の殆どは曳舟再開発が占めておりますが、東京スカイツリーの前から東の北十間川の改修工事もUR主導で行われておりますのでこの費用も含まれるのではないかと思われます。

今後現在の約8倍もの再開発事業がUR都市再生機構の主導で行われてしまいますと古き良き墨田区が無くなってしまうのではないかと危惧致します。

これは墨田区だけの問題ではありませんので全国の各自治体の議員がこうした問題に関心を持ち実態を調査すべきだと思います。

そうしないと地域の特色や特性が無視されて再開発が行われ官僚利権に食い荒らされた残滓だけが跡に残る結果となり地域経済の崩壊に繋がるのではないでしょうか。


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