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「秀吉」死す…三上誠三さん、当選の夢果たせず

「羽柴秀吉」三上誠三さん
99年、都知事選に立候補した「羽柴秀吉」三上誠三さん。大阪城を模した自宅をバックに、ポーズを取る
Photo By スポニチ

 「羽柴秀吉」や「羽柴誠三秀吉」を名乗り、東京都知事選など各地の選挙に出馬した青森県五所川原市の会社経営、三上誠三(みかみ・せいぞう)さんが11日午後5時40分、肝硬変のため五所川原市内の病院で死去した。65歳。青森県出身。

 次男で元タレントの三上大和氏(38)によると、1年半ほど前から肝臓を患い、入退院を繰り返していた。亡くなる前日も会社に出社し、従業員の指揮を執っていたが、11日午前、容体が急変。妻や兄にみとられ旅立った。亡くなる数日前には、統一地方選の期日前投票を済ませていたという。

 「天下を取りたい」という思いから「秀吉」の名前で、国政や全国の注目自治体の選挙に次々と立候補。自宅は大阪城を模したお城風で、方言で話す強烈なキャラクターで、多くのメディアで取り上げられた。

 選挙は、いずれも落選。ただ、建設や産廃処理などを手掛ける会社を一代で地元の有力企業にした経営手腕が評価され、財政破綻した北海道夕張市の市長選(2007年)では当選者に342票差の次点だった。

 私生活では3度結婚。最初の妻との間に長男、大和氏、長女、2番目の妻とは次女をもうけた。大和氏によると「テレビなどではニコニコしていたけれど、息子から見ると鬼のようなオヤジ。子供の頃から鉄拳制裁」だったという。近所でも怖がられ、大和氏は友達から「おやじさんがいるなら家に遊びに行かない」と言われていたという。三上さん自身も4人の子供とは距離を置いていたようで、最期をみとった子供はいなかった。会社には15人ほどの従業員が在籍。不動産も含め、大和氏は「今後のことは分からない」と話した。

 三上さんは五所川原市内で平等院鳳凰堂や国会議事堂の形をした旅館「小田川温泉」も経営していたが、00年3月と10年4月に2度火事が発生し、いずれも全焼。11年には肺がんを公表した。

 通夜は16日午後6時、葬儀・告別式は17日午前11時から、いずれも五所川原市金木町菅原367の1、金木公民館で。喪主は妻澄子(すみこ)さん。

[ 2015年4月14日 05:30 ]

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