「季節のご飯」という意味のCJグループが経営するレストランチェーン
韓流ドラマを見ると、よく財閥の子息が新しいレストランを経営するという設定がある。そして、そこの従業員と恋に落ちたりする。
しかし、そんなことは現実の世界ではあり得ない。だが、財閥の子息がレストランを経営することはあながちウソではない。
韓国のマスコミは、まだ年が明けたばかりの今年1月、サムスン電子の跡取り息子(現副会長)の元妻と男優のデートを大々的に報道した。芸能人として男優が有名人だったことよりも、お相手の女性がサムスン電子の元嫁ということに好奇の目が向けられたようだ。
彼女がデートの際に着ている服装や乗っている車などが連日、日本のワイドショーのようにしつこく報道された。その中で筆者が注目したのは、彼らのデート場所である。
彼女の実家も規模としてはサムスン電子には全く及ばないが、テサンという大手の食品メーカー財閥である。そして、彼女は出戻ってからテサンの常務に就任していた。
心の中で密かにガッツポーズ
離婚を機に専業主婦からキャリアウーマンになった彼女は、カジュアル・フレンチレストラン「メゾン・デ・ラ・カテゴリー」を立ち上げる。そして、彼らのデート場所が、彼女が経営しているそのレストランだったのである。
韓流ドラマさながらの設定だったが、このニュースによって彼女の財閥は思わぬ広告効果を得ることになった。
オープンしたてのレストランが連日報道されることで、あっという間に江南の食通たちを呼び寄せたからだ。