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仕事を成功させる思考術(17)ある主任が「文章を嫌いになった」理由
この連載では、「仕事を成功させるための思考術」を扱っている。前回は「資料が非論理的で分からない仕事」の1回目として、「資料が緩いと、企画やアイデアもダメ」になることを述べた。「失敗をもたらす10のダメ仕事」は次の通りである。
(1)目的が曖昧で作業手順がいい加減な仕事
(2)情報が不足し鮮度も悪い仕事
(3)他人を蔑ろにする仕事
(4)素人の浅知恵で判断する仕事
(5)発想が貧困でつまらない仕事
(6)自分の考えに酔いしれる仕事
(7)社内調整が甘い仕事
(8)資料が非論理的で分からない仕事
(9)説明の辻褄があってない仕事
(10)思想も志も見えてこない仕事
前回、「資料が論理的で分かりやすい」とは、「あることを伝えるための資料内容」が理に適って合理的であり、かつ理解しやすいこと。非論理的で分からないは、この反対であることを説明した。
仕事においては「相手に自分の考え、企画を伝え、納得させる」ことが重要である。相手に納得してもらい、理解してもらえないと仕事が前に進まないからだ。そして、相手に納得できる説明をするためには、良い資料が必要である。
特に、新しい考え、企画などはこれまでにない概念をともなうことが多く、それまでの常識を超える判断を必要とすることも多い。だからこそ、他人を説得する、確実に理解させるための説明技術・資料作成技術が必要ということを説明した。
今回も、前回の続きとして、この連載を通じて登場する浮島氏と上野氏の事例を使い、資料作成について説明したい。
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