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スピード感で日本は惨敗、グローバルではやっていけない

テラスカイ ダニエルソン氏の辛口日本論から何を学ぶか

2015/04/14
田中 淳=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧
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 Force.comベースのシステム開発を手掛けるテラスカイで海外事業を担当するジェイソン・ダニエルソン氏はIT企業で働く傍ら、お笑い芸人として活動している。米国にいる頃にお笑い番組で日本語を学び、日本に来てからは週末にお笑い学校で学び、ITとお笑いの二足のわらじを履くに至った。

 同氏のここまでのユニークな経歴は、インタビュー「2年勉強しても日本語を話せなかった悔しさが“お笑い”の原動力に」をご覧いただきたい。ITとお笑いのほか、国際的なビジネスコンペやMBAのビジネススクールに参加するなど、多彩な活動ぶりが分かる。

 この記事はインタビューの続編に当たる。「記者の眼」としたのは、ここでダニエルソン氏が語った内容は、日本でITに関わる人間として、さらに日本人として非常に考えさせられるものだったからだ。

 日本の企業文化ひいては日本の慣習に対して、同氏の見方は非常に辛らつだ。これでは「グローバルとの競争の中でクラウドを生かすなんて、とてもムリ」とクールに分析する。ダニエルソン氏の言葉に耳を傾けてみよう(聞き手は浅川直輝=日経コンピュータと筆者)。


日本企業でのクラウド活用の現状について、どう思いますか。

 まだクラウドを正しく使っていないと感じます。クラウドを導入しようとしている企業は増えていますが、多くは昔のシステムをクラウド環境に載せただけで、何のメリットも得ていないように思う。

 日本の人たちも、クラウドがなぜ存在するのか、その理由を分かった上で、もっと生かしていけばいいと思うんですけど。

クラウドに限らず、日本のユーザーはどうしても保守的な面があります。

 そうなんですよ。最新技術のメリットをほとんど受けていない、というのは非常に残念です。

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