［ボート］プレミアムＧＩマスターズチャンピオン　カウントダウン特集【注目選手＜２＞】

　２００３年のオールスター（笹川賞）でＳＧ初Ｖ。長年埼玉のエースとして君臨してきた平石和男にも、ついにマスターズデビューの時がやってきた。

　新鋭の活躍が目覚ましい埼玉支部。彼らは先輩・平石の背中を追いかけて成長してきたといっても過言ではない。しかし、「（埼玉の）エースの座は（桐生）順平でいいんだよ。俺は俺。自分のやるべき仕事をやるだけ」と、称号にこだわりはなく、結果を残して存在感を大きくアピールする構えだ。

　エンジン抽選運の悪さも重なり、前期はＡ１級から陥落する危機もあった。地元の戸田でも苦戦が続き、「本当に強い選手というのは地元でしっかり結果を残している。そういう意味では、自分なんか頑張らないといけない立場なんだよ」と話した。

　今年に入ってからは９節走り、優出は３回。ＧＩでも２度予選を突破しているが、主戦場となっているのはグレードレース。人気とは裏腹に思うような成績を残せていないのは確か。だが、得意のコーナー勝負で、前を行くライバルに詰め寄る走りはいまだ健在だ。

　“若手”の活躍が目覚ましいマスターズチャンピオン。不振脱却のきっかけをつかんで、弾みをつけたいところだ。