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「第4の産業革命」最新技術を紹介4月14日 5時57分
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ドイツで世界最大級の産業見本市「ハノーバーメッセ」が始まり、「第4の産業革命」と呼ばれる、ドイツが進める技術革新の最新の成果が紹介されています。
13日から始まった「ハノーバーメッセ」は、ドイツ北部のハノーバーで毎年開かれている世界最大級の産業見本市で、世界70か国の企業などが参加しおよそ6500の展示が行われています。
今回の見本市では、IT技術などを使って工場や販売店を結び高度な自動化を目指す「第4の産業革命」と呼ばれる、ドイツが国を挙げて進める技術革新の最新の成果が紹介されています。
このうちドイツの大手電機メーカー「シーメンス」は、顧客がタブレット端末から好みの香水を注文すると即座に生産ラインに反映されるという、在庫を抱えずに済む新たな生産システムを紹介しました。
またドイツの大手自動車メーカー「フォルクスワーゲン」は、高度なセンサーを備えものに接触すると動きを止めるロボットのアームを展示し、人間のすぐそばでも作業できるとして安全性をアピールしていました。
さらに日本とドイツの企業が共同で開発した、インターネットを通じて世界中どこからでも操作できるという工作機械も出品され、関心を集めていました。
この見本市は今月17日まで開かれ、日本とドイツの先端技術分野での連携をテーマにした公開討論会なども開かれる予定です。
今回の見本市では、IT技術などを使って工場や販売店を結び高度な自動化を目指す「第4の産業革命」と呼ばれる、ドイツが国を挙げて進める技術革新の最新の成果が紹介されています。
このうちドイツの大手電機メーカー「シーメンス」は、顧客がタブレット端末から好みの香水を注文すると即座に生産ラインに反映されるという、在庫を抱えずに済む新たな生産システムを紹介しました。
またドイツの大手自動車メーカー「フォルクスワーゲン」は、高度なセンサーを備えものに接触すると動きを止めるロボットのアームを展示し、人間のすぐそばでも作業できるとして安全性をアピールしていました。
さらに日本とドイツの企業が共同で開発した、インターネットを通じて世界中どこからでも操作できるという工作機械も出品され、関心を集めていました。
この見本市は今月17日まで開かれ、日本とドイツの先端技術分野での連携をテーマにした公開討論会なども開かれる予定です。
「第4の産業革命」とは
ドイツで政府、産業界、研究機関が一体となって進めている巨大プロジェクトが「インダストリー4.0」です。
日本語で「第4の産業革命」と呼ばれ、蒸気機関の発明で機械化が進んだ「第1次」、電力による大量生産を実現した「第2次」、コンピューターの導入で生産の自動化が進んだ「第3次」に続く、技術革新を実現しようという意味が込められています。
この概念は、ドイツの研究者のグループが次世代の先端技術戦略として考案し、2011年の「ハノーバーメッセ」で紹介されました。
計画は、人工知能やITの技術を組み合わせて、工場や販売店などを結ぶ巨大なネットワークを作り上げようというもので、試算では2025年までにドイツだけで780億ユーロ(日本円でおよそ10兆円)の経済効果を生み、年に1.7%の経済成長をもたらすとしています。
一方で、高度な自動化が進めば雇用が奪われることにつながりかねないという懸念や、大規模なネットワークでは、サイバー攻撃を受けた場合の被害も甚大になるといった指摘もでていて、こうした課題をどう克服していくのかが問われています。
日本語で「第4の産業革命」と呼ばれ、蒸気機関の発明で機械化が進んだ「第1次」、電力による大量生産を実現した「第2次」、コンピューターの導入で生産の自動化が進んだ「第3次」に続く、技術革新を実現しようという意味が込められています。
この概念は、ドイツの研究者のグループが次世代の先端技術戦略として考案し、2011年の「ハノーバーメッセ」で紹介されました。
計画は、人工知能やITの技術を組み合わせて、工場や販売店などを結ぶ巨大なネットワークを作り上げようというもので、試算では2025年までにドイツだけで780億ユーロ(日本円でおよそ10兆円)の経済効果を生み、年に1.7%の経済成長をもたらすとしています。
一方で、高度な自動化が進めば雇用が奪われることにつながりかねないという懸念や、大規模なネットワークでは、サイバー攻撃を受けた場合の被害も甚大になるといった指摘もでていて、こうした課題をどう克服していくのかが問われています。