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【芸能・社会】

役所広司、初のバケモノ役 7・11公開「バケモノの子」で声優

2015年4月13日 紙面から

役所は初のバケモノ役

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 俳優役所広司(59)が細田守監督(47)の新作アニメ映画「バケモノの子」(7月11日公開)で、主人公のバケモノ役で声優を務める。映画やテレビドラマなどで数々の役柄を演じてきた役所だが「バケモノのような人間は演じたことはありますが、本当のバケモノ役は今回が初めて」とびっくりの起用。それでも細田ワールドにすぐに魅了され、意欲的にアフレコをこなした。

◆7月11日公開

 3年ぶりとなる細田監督の新作は、人間界の東京・渋谷とバケモノ界の「渋天街」を舞台にした冒険活劇。少年・九太(きゅうた)が渋天街に迷い込み、熊徹(くまてつ)と出会い、弟子となって剣士としての修業を積む。やがて2つの世界を巻き込んだ大事件に2人は巻き込まれる。

 役所が演じる熊徹は熊のバケモノで、粗暴な性格な上に品位のかけらもないが、渋天街で一、二を争う強さを誇る。役所はこれまでアニメ映画では「ATOM」(2009年)などで日本語吹き替え版の声優を務めているが、細田作品には初参加。アフレコは今月上旬に東京都内のスタジオで行われた。

◆やさしく豪快

 起用理由について、製作する「スタジオ地図」の齋藤優一崎プロデューサーは「熊徹の風ぼうとやさしさ、豪快さなどを併せ持つキャラクターを演じるには役所さんしかいない」と明かした。

 熊徹は九太を厳しく育てるが、役所は「九太を取り巻くバケモノたちの存在を通して『いい大人に出会えば、いい子どもが育つ』ということを考えました」とコメント。さらに「作品を見ていると、人間の方がバケモノより恐ろしい生き物に見えてきます」と感想を語っている。

 九太役は少年期を宮崎あおい(29)、青年期を染谷将太(22)が演じる。共に細田監督の前作「おおかみこどもの雨と雪」(12年)にも出演。また、九太と図書館で出会う女子高生・楓(かえで)に広瀬すず(16)が起用された。ドラマやCMに引っ張りだこの広瀬がアニメ声優に初挑戦するのも注目だ。

◆大人も子どもも

 ほかに津川雅彦(75)やリリー・フランキー(51)、大泉洋(42)らも出演。齋藤プロデューサーが「大人と子どもが一緒に楽しめるアニメ映画の王道をやる。役所さんを筆頭に日本映画界の才能が集まった」と胸を張る通り、豪華声優陣が集結した。

◆米などでも上映

 「バケモノの子」には、海外から配給を求めるオファーが舞い込んでいる。既に発表済みのフランスに加え、アメリカ、イギリス、韓国などでの上映も決定した。

 「おおかみこどもの雨と雪」は90以上の国と地域で公開されたが、製作側は「最終的には同程度の国と地域で配給される予定。スクリーンの数など公開規模は倍以上になる」と、今作の海外展開にも自信を見せている。

 

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