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【プロ野球】黒田2勝目、7年ぶり適時打も 広島3連勝2015年4月12日 紙面から
◇広島7−2阪神広島が今季初の3連勝。黒田は要所を締める投球が光り、6イニング2失点で2勝目。打線は1−1の6回に新井の勝ち越し二塁打など6安打を集めて4点を奪った。メッセンジャーが5失点と崩れた阪神は6連敗。広島と最下位で並んだ。 広島の黒田が8年ぶりの甲子園で存在感を発揮した。制球に苦しみながらも6イニングを7安打2失点に抑え、2勝目。チームに今季初の3連勝をもたらした。 試合終了を見届けると、フーッと息を吐いた。笑みはない。だが、チームの勝利に安堵(あんど)感はあった。4点リードで迎えた6回は1死から3連打で1点を失ったが、ここからが真骨頂。代打・新井良をボールになるスライダーで空振り三振に斬ると、関本は外角寄りのツーシームで中飛。今季最多の116球を投げ、試合をつくった。 「うまく(ベース上で球を)出し入れしようと思ったんですけど、細かいところでボールになった感じですね」 引き出しは多い。2回に福留にツーシームを右翼ポール際に運ばれた後、パワーピッチングにシフトをチェンジ。同点の4回、2死三塁で上本を迎えると、3球目に151キロ。さらに7球目に152キロを計測した。キャンプ、オープン戦を通じて今季最速。「いつ腕が飛んでもいい。大事な場面だったので、目いっぱい腕を振った」 そんな黒田はバットでも魅せた。6回、2点を勝ち越してなお無死満塁。メッセンジャーの変化球を右前に運び「いいところに飛んで良かった」。打点はドジャース時代の2011年以来で、タイムリーは実に7年ぶりだ。 9日の試合前練習。メジャー通算52発の新助っ人・シアーホルツから質問責めにあった。「なんで日本に戻ったんだ」。20億円を越えるオファーを蹴って古巣復帰。「自分でも説明できないし、僕の英語力じゃ伝わらないからね」と、黒田は笑って言った。試合後は「新井のタイムリーが大きかった。打線もつながって、チームが勝てたことが大きい」。40歳右腕がチームの勢いを加速させる。 (田中政行) PR情報
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