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<福島第1>東電、調査ロボ回収断念

原子炉格納容器内でロボットが撮影した作業用足場上の落下物=10日、東京電力福島第1原発(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力福島第1原発1号機の溶融燃料(デブリ)回収準備のため原子炉格納容器に投入されたロボットが動かなくなったトラブルで、東電は13日、ロボットの回収を断念し、接続していたケーブルを切断した。同日予定していた別の同型機による調査の延期も決めた。
 東電はロボット停止までに撮影された画像も公開した。停止までの調査では、デブリが溶け落ちたとみられる地下の調査に使う開口部周辺には、大きな障害物がないことなどは確認できた。6カ所で測定した放射線量はいずれも毎時7.4〜9.7シーベルトだった。
 ロボットは10日、格納容器1階の作業用足場「グレーチング」に投入され、予定ルートの3分の2に当たる十数メートルを進んだ後、動かなくなった。東電は12日夜、「回収は困難」と判断。13日午前、格納容器外側からロボットにつながっていたケーブルを切った。
 東電によると、落下物を避けるため走行ルートを変更した結果、ロボットが配管や段差などにはまった可能性があるという。


2015年04月14日火曜日

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